黄昏へ向かうホーム、あるいは列車の中 Case5:秋月壮真
>>205秋月
…あはは、そっか…君のいるところ、非日常…。
君の傍にいれば非日常なんだね…。
[ほんの一滴、慟哭を滲ませた声色。]
探偵劇場の登場人物か…君と一緒なら、助手でも被害者でも犯人でも目撃者でも…どんな役でも楽しいだろうね。
主役の座を浴びるのも最高だけど…どんな役でも、私は役に徹して、演じるから…。
舞台という存在に立てることが、私の喜びだから、ね。
君の立つスポットライトは、強い輝きでありますよう。
……ええ、喜んで。
[あなたと過ごすこの舞台はきっと刺激的で…危険めいた赤が目の端に一瞬映るも、それこそが最高の非日常。
あなたの笑みに、スカートの裾を摘まんで大袈裟なお辞儀を返した。]