黄昏へ向かうホーム、あるいは列車の中 Case2:堀江豊久
「俺先輩役〜?やったー」
「だろだろー!?」
[なんて話してる二人を見てて。呑気なクラスメイトに…。]
[誰も気付かなかったかもしれない、自分の瞳はきらっといたずらに光った。堀江にそっと、いつの間にか近付く。
そして変化する。自分は…彼の後輩である。
それと同時に、片隅で見た素敵な見た目のお菓子の感想を、役柄と…自分の感情に乗せて述べてゆく。]
…わぁ、堀江先輩!
今日も沢山お菓子作ってきたんですね!美味しそうなお菓子ばかりで…。堀江先輩、やっぱりお菓子作りとってもお上手ですね!
[至近距離で、いつの間にか自分の瞳はキラキラと輝く。
お店から買ってきたと…世界一のパティシエが作ったと…そう言われてもきっと信じてしまう、そんな素敵なお菓子の数々と…それを作り出した、調理部にいる優しい先輩をじっと見つめる…。]
堀江先輩…私も、あなたのお菓子を一口、頂いていいですか?
[さりげなく腕を取り、あなたの瞳を見つめる。
さながら恋する乙女のような…期待の輝きを、あなたへ。]