[4/1のこの町のどこを探しても、棗星人とそう名乗っていた背の低いエメラルドグリーンの色に髪に染めた少年はもう存在しない。]
これじゃ、エイプリルフールのネタにもならないね〜〜〜!
[4/1彼ははしゃいで、そう言っていた。それは去年の話だ。いつも楽しそうに教室の皆がよくみえる特等席に座っていた少年がいた。
卒業式の前日、皆いっしょに空っぽにしたはずの机のはずなのに、ひとつだけ、まるで元々存在しなかったようにぽつんと空白ができていた。それを知る者はいるかもしれないし、いないかもしれない。
スキップでもするように町を闊歩する軽い身体と、周りより低い背は一体何処へいった?
今年、その声をもう一度聴く者は誰もいない。ああ、エイプリルフールのネタにもなりはしないよ。だってだってだってさ、人生にサヨナラなんて当たり前じゃね?
それよりさ。はじめましてを大事にしようよ!そうこれは皆へ贈る音のない最後のメッセージ。*]