[引かれるが儘に輪の中へ取り込まれて、 一行は組んず解れつな儘に知らない街へと消えていく。 あのゲームの事など嘘のように、 表情も記憶もころころと更新される。然れど。 延長され、使い果たされた一週間の余命は 蝉の生涯とは比べ物にならないものを運んで来た。 もうじき、幕が上がる。 三度目のメモリーにして、この学園最期の夏が。*]