[すっかり慣れてしまった車輪の音。 漸く訪れた満天の星空に、 皆が思い思いの声を上げていたのも束の間。 散り散りになったり、またくっついたり、 彼等そのものが天体の様に 残り僅かな時を誰と共有するかで惑っている。 少なくとも、私にはそう見えている。 だって、親友たちと同じ事で悩んでいると信じたいから。 ……ああ、やっぱり言えないよ。 こんな馬鹿みたいに綺麗な思い出の中じゃ。]