[芋の品種なんか勿論わからねー。
どれも一緒じゃね?って紫芋と普通の芋の違いがわかるくらい。]
えー、でもこういうのは勘だよなあ。
………じゃ安納芋!
[数秒の思案の後、選んだのは、
時々テレビとかで聞いたことのあるヤツだった。
石焼き芋と謳っているまま。
紙袋ごしでも暖かいままなのは伝わって。]
そんじゃほらほら、なんかかっこいいポーズしてくれよ!
はい!ピーース!
[その芋を片手にスマホを持って、
突き飛ばされでもしない限りむりやり自撮りアングルの中に
店員さんを押し込んで、記念撮影を一枚。
映り具合を満足そうに確かめてから、その場を後にしよう。]