きぐるみ ピギー

じんろうなんているわけないじゃん。
みんなおおげさだなあ。

吟遊詩人 リンミュール

　

魔とは、即ち星であり、
個とは、即ち魔に抗う力である。

　
　

吟遊詩人 リンミュール

─ 歴史 ─　

飽くほど永い永い時が流れている。
或る時は星が生まれ、或る時は星が滅びた。
其れでも「此処」には世界が在った。

世界に生きる為、個が争いを繰り返した。
ある時は相容れない種族で。
ある時は相容れない思想で。

獣が力で全てを支配する時もあれば、
草木が全てを覆い尽くす事もあり、
水が全てを押し流すこともあれば、
呪いが全てに蔓延る事もあった。

世界がどのような形になっても、
其処にあるのは星であり、
個は自身の生の為に魔を倒してきた。

吟遊詩人 リンミュール

星を、狩ってきたのだ。

吟遊詩人 リンミュール

彼らが生きる時代。

歴史は新たに繰り返し、星は生まれた。
魔族の王と祀られる彼の者の名は
ノエル^{(ノエルorフィアンメッタorキンウorレイ)}と言う。
奴もまた自分たちの歴史を紡ぐ為、
大きな星となって君達を呑み込もうとするだろう。

さあ、力ある者たちよ。
星を狩り、この空に覆う暗黒を払い、世界を守るのだ。
新たな星が生まれる必要などない。ここは既に君たちの星だ。

もし暗闇に皆が迷う事があろうものならば、
勇者エアハート^{(アスベルorエアハートorダリル)}。君が星の輝きを示すのだ。
君自身が迷っていたとしても、不安に思うことはない。
これは既に約束された英雄譚の一頁なのだから──！

大魔王 ノエル

　俺はただ、この世界に無いものを使っていただけじゃないか。
　魔族にとって暮らしやすいよう、星を召喚する。
　それの何がいけないんだ？

　なあエアハート、お前も俺の考えを理解出来ないのか？

通称勇者 エアハート

[ 僕^(俺or僕)の名前はエアハート。

少し前までは、何の変哲もない
王国の一般兵士^{(ただの農村or王国の一般兵士)}だったのだけれど、
今は何故か「勇者」って呼ばれてる。
それにも色々理由があって、話すと長くなるかもしれない…
いや、思えば、そんなに難しい話でもなかったかな？

周りからはお人好し^{(お人好しorせっかちor女好き)}って言われるけれど戦い^{(精神力or戦いor体力)}には自信がある。
これ一本で魔王軍とこれまで戦ってきたと言っても過言じゃない。

そんな勇者が今まで戦えてきた理由。
勿論勇者としての数多くの修行を積んできた成果もあるけど、
それは沢山俺を支えてきてくれた人や、
世界で魔族に抗う人たちのおかげだろう。

今日はとうとう魔王城に向かうと覚悟を決めた決戦前夜だ。
これまでの出来事を思い出しながら、決戦前夜、
拠点にしているこの酒場で、
お気に入りの*テキーラ・サンライズ*を飲んでいた。]**

怖がり アルノ

え、エアハートさん…
いよいよ…ですね……！

村で急に【スターハントの真の力を増幅できる血族の末裔】だなんて言われたときは頭がおかしくなったのかと思ったけど…
エアハートさんたちに助けられながら冒険をしてきて…
少しでも役に立ちたいって思うように…に…

や、やっぱり怖いです…！！！！！

[ぶるぶる震えながらエアハートの隣にちょこんと座ってココアを飲んでいる。]

獣使い ビアンカ

─　酒場・バルコニー　─

［魔王との決戦前夜。
　勇者エアハートの仲間の一員、ビアンカは悩んでいた］

獣使い ビアンカ

［ビアンカは生まれて間もない頃に魔王軍に拾われ、育てられた、人間の娘だ。
　身も心も魔王の僕（しもべ）である。
　だが素性をひた隠しにして、勇者と行動を共にしてきた。

　その理由はただ一つ。
　勇者一行が魔王へと刃を向けるその瞬間、背後から不意をついて魔王を手助けするためだ。

　ビアンカが加わったのは、エアハートの旅の半ばごろ。
　魔王軍から下された黒いサーベルタイガーを自ら捕らえたと言い張って、獣使いとして仲間入りした。

　旅すがら星狩りの鞭（スターハント・ウィップ）を手に入れたのも、それを魔王に向けさせないため。
　決戦の折、勇者を絞め上げるため──

　──だったの、だが］

獣使い ビアンカ

［いよいよ明日、魔王の元へ向かうという今になって。
　ビアンカは計画の実行を悩んでいた］


　　……はぁ〜ぁ……。


［ビアンカがいるのは、エアハートの席からはだいぶ離れた位置にあるバルコニー。少し前までは同じ席で飲食していたが、「飲みすぎた」と言い訳して席を外したのだ。

　グラス片手に手すりにもたれて夜風に当たりながら、明日の決戦に思いを馳せる。
　当初の予定通りに魔王軍のために動くかどうか。そのことばかりを考え続けていた］*

酒場の主人 ロザリンド

　
最近、酒場を空けることが多いのだけど。
それでもアタシはここの主人。
だから今はみんなにお酒を作る側よ。
一緒に戦ってる時は、副店長に任せてるけどね。
だってアタシは戦える酒場の主人。
みんなに力を与えて敵の力を削ぐのがアタシの仕事。

>>6エアハートちゃんの飲んでるのも、アタシの特製テキーラ・サンライズ。
美味しく飲んでくれてるなら嬉しいわ。
　
他の仲間の皆はどうしてるかしらね。
アタシはカウンターの中、グラスを磨いてるのよ。*
　

魔法剣士 リベリオ

［　そこに星はあるのか


　　星を見続けられるのか


　　星の輝きは
　　この手で掴めるものではないけれど
　　欠片でも手に入れられるとすれば

　　俺は手を伸ばすのだろう。　］

魔法剣士 リベリオ

［　魔が星だとするならば>>1

　　その輝きに囚われた者は
　　魔となり得るものなのだろうか


　　星が滅びても世界は在る
　　争いが消え
　　人が消え

　　　　　　　　　　　星が消え


　　最後には何が残るのだろうか。　］


　

魔法剣士 リベリオ

［　それを確かめる術は

　　星を狩る者だけの知る歴史>>3

　　新たに星は生まれ
　　その星が滅びの道を進むことを
　　止めることはできるのだろうか>>4


　　星の輝きを求めし者の末路とは──────。　］


　

魔法剣士 リベリオ

［　　星が見た記憶を　俺は探している。　　］



　

魔法剣士 リベリオ

　　俺の名はリベリオ・トレイター

　　一流のマジックナイトを目指している

　　いいか、俺は大物になる


　　魔王は”悪”だ
　　平和のため、世界のため、そして
　　俺のために

　　俺は魔王を倒し
　　英雄としてその名を刻む為にきた

　　その辺のイキリ野郎と一緒にされては困る

　

魔法剣士 リベリオ

［　そんな口上を
　　人に会う度に忘れることのないように、
　　口癖のように

　　自分に言い聞かせるように言葉にした。
　　出会った時この言葉を聞いた者も
　　少なくはないだろう。

　　俺に勇者の素質はなかった
　　だからといって何もできない、なにもしない

　　そんな俺ではいられなかった。

　　俺は友との約束を果たすため
　　そして俺自身の野望のため


　　　　　　　　　　　　　　　ここに居る。　　］
　

魔法剣士 リベリオ

　　　─　決戦前夜　─


　　おう、エアハート
　　何飲んで……

　　随分とオシャレなもん飲んでるな
　　それ、お前のお気に入りだもんな

　　緊張してる時こそ好きなものをってやつだな
　
　　乾杯しようぜ
　　これが最後にならないようにな
　
　

魔法剣士 リベリオ

［　思いに耽るエアハートを
　　緊張しているのだろうかと気になり

　　テキーラ・サンライズを飲む彼に
　　声をかけ乾杯とグラスを出したところで>>6
　　
　　アルノの存在に気が付く>>7　　］

　

魔法剣士 リベリオ

　　　アルノも緊張か？
　　　こういう時は考えたってしかたねぇぜ

　　　ココアか、甘いものはいいよな
　　　それ、お気に入りのやつか？

　　　ほら、一口飲んで
　　　震えを止まらせるんだな


［　乾杯と傾けたグラスは
　　音を奏でることが出来ただろうか。　］*

　

獣使い ビアンカ

［バルコニーから酒場内を眺める。

　少し前までいたエアハートの席では、
　エアハートがお気に入りの一杯を飲んでいて、>>6
　アルノがエアハートの隣で話しかけていて、>>7
　リベリオはまだこれから乾杯といった様子。>>18>>20
　ビアンカは既に*フレンチ75*を1杯飲み干した後なのだが。

　カウンターではロザリンド……ローズが仕事をしながら店内を見守っている。>>11
　ローズなら悩みを聞いてくれるのではないか。
　そう思ったビアンカは少し悩んだ末、店内に戻った］


　　ローズ、今忙しい？


［カウンターまで行って声をかけ、空のグラスを見せた。
　飲み物がほしいと暗に伝えるように。
　忙しそうなら飲み物をもらって去るつもりで、もし時間がありそうならカウンターで少し話そうと思っていた］*

自動人形 ブリジット

……いよいよ、魔王ノエルとの決戦なのデスネ……


[酒場から少し離れた丘の上。
一人佇み、物思いにふけっていた。]

通称勇者 エアハート

そうだね、アルノ。
僕もちょっとまだ怖いな。あの大魔王と対峙するんだもの。

[口では弱音を吐くけれど、隣でぷるぷるしているアルノの姿に、
逆にちょっと和んでしまったのは内緒だ。>>7]

でも、【あの時】とは違うんだ。大丈夫だって。
その為に修行してきたでしょ？

[アルノのことは、同行者でありながら、
戦いの面ではちょっとした弟子のように可愛がってきた。]

魔法剣士 リベリオ

　　─　獣使いと旅の思い出　─


［　俺は確か勇者一行に加わったのは
　　最初の頃だった覚えがある。

　　だから旅の半ばで加わったビアンカにも>>9
　　当然例の自己紹介もしたな>>16


　　黒いサーベルタイガーに
　　芸を仕込もうとしたのはいつの頃だったか。　］

　

魔法剣士 リベリオ

　　　獣使いなんだろ
　　　それってこのサーベルタイガーとは
　　　主従関係か？
　　　それとも友達？

　　　ちょっとした興味本位ってやつ

　　　自分の味方になってくれるやつがいるって
　　　いいことだなって思うからさ
　　　それが人間でも、生き物でも……魔物でもな


　
　

魔法剣士 リベリオ

［　その時の彼女の答えが聞けたかどうか、
　　それでも旅の仲間であるのだから
　　彼女が悩む様子が見られれば
　　少しは気にしていただろうな。

　　ひた隠しにされた素性までは>>9
　　勘付くことは無理だっただろうが。　］*

　

自動人形 ブリジット

[ブリジットと名付けられた彼女（それ）は、
古の技術で生み出された自動人形（オートマタ）だ。

長い時を遺跡の中で眠っていたが、
魔王軍の手によって掘り出され、
悪用されそうになったところを
勇者一行の手によって拾われ、そのまま仲間になった。

星狩りの神器を使う力こそないものの、
"虹彩"と呼ばれる技術の力で
皆を癒し、護る形で力を注いできた。

―――そう、皆と共に、
星を狩る為に、この力を奮う。]

通称勇者 エアハート

― あの時>>23：中〜終盤のキーイベント ―

『古臭いんだよ、お前らの戦い方。
いくら先人の知恵を入れたって、新しい星には敵わない』

[大魔王ノエルの魔獣大行進事件。
籠城直前に前線に立ったノエルは、自分の召喚術を用いて
集った仲間たちを次々となぎ倒していった。

僕もアルノの住んでいた村を防衛していたあの時。
その魔獣軍に飲み込まれてやられかけた所で、
アルノの【末裔の力】が急に覚醒したんだ。]

　す、すごい…！
　これがアルノの力！！

[彼が何を見てどう感じたか。
力を使いこなす為に未だ詳しく聞けてないし、
あの爆発的な程の力はあれ以来見れてないけど…
今ではアルノのことだって立派な戦士の一人だと僕は思っている。]*

通称勇者 エアハート

[アルノとゆっくり飲んでいるものに口をつけていると、
>>18 此方に向かってくる姿が一人。]

　あはは…、ついつい勢いで。
　テキーラ半分だって事忘れてたよ。

[お気に入りとはいえ決戦前に飲むには強かったかな？
でも、ロザリンドさんの作るお酒はとても美味しいから、
>>11 どれでもついつい飲み過ぎちゃうんだよね。

ロザリンドさんが与えてくれる力の上げ方は、
ノエルの爆発的なアレとはまたちょっと違っている。
どちらも欠けてはならない存在だ。絶対に守らなきゃいけない。]

通称勇者 エアハート

　そっか、そうだね。僕緊張してるのかな。

[『いけない』って感じてるってことは、
今の僕の肩書が僕自身のプレッシャーになってるのかもしれない。

>>17 『勇者』を名乗らない彼だって、
戦場を駆け抜ける才能はいくらでもあるのに。

僕自身が勇者と呼ばれるようになった理由（ワケ）。
それは少なからず、ノエル（アイツ）との因縁にある。

酒の肴にもならないから、今更語る事もないけれど…。
語らぬ理由に気負うわけにもいかないか。]

通称勇者 エアハート

　うん！乾杯しよう、アルノもほらグラス掲げて。
　次もまた「皆」で、こうやって美味しい食事ができますように！

[促されたから、よいしょと席を立って。
リベリオのグラスに僕の盃を重ねて、チンと小気味よく鳴らす。

お城の兵として閉じこもっていた時代、
さっそうと現れたリベリオは剣技を交えるライバルであり、
魔法で支えてくれる頼もしい仲間の一人だ。

修行や大きな戦いの後、幾度もこうやって食事を囲んだ。
この光景がいつまでも続くと僕は信じている。]

自動人形 ブリジット

……皆さまは、
今頃酒場に集まっているのデショウネ。
ワタクシもそろそろ行きマセント。


[面々の顔を思い出し、目を細めて。
踵を返し、酒場の方へと向かう。*]

通称勇者 エアハート

　

[唯一、リベリオと考えの相違があるのは。僕自身がまだ、
>>16 大魔王を完全悪と思えていないこと。

周りの仲間たち全員には、打ち明けられていないんだよね…。]*

　

酒場の主人 ロザリンド

　
ーカウンターー
　
「あら、ビアンカ。どうかしたかしら？」
　
　
>>21忙しいかには直接答えないの。
会話をする余裕くらいあるわ。
仕事中ではあるけれど、それもまたアタシの仕事だもの。
空のグラスを目にして。
シェイカーに材料を入れて振ってみせるわ。
さっきのと同じで良いかしら。
新しいグラスをあなたに差し出して。
　

酒場の主人 ロザリンド

　
「もしかして恋のお悩みかしら。
　それとも…ウフフ、闘いに向けてかしら？
　どちらのお話も大歓迎よぉ〜！」
　
　
アタシにもグラスを用意して微笑むの。
オネエさんがお話し聞いてあげるわ。
いいえ、アタシの方こそ、不安だったかもしれないけどね。*
　

獣使い ビアンカ

―　回想・リベリオとの出会い>>24>>25>>26　―

［ビアンカが仲間入りした頃、リベリオは既にエアハートと行動を共にしていた。
　出会ったばかりの頃の彼の自己紹介には閉口したものだった。>>16

　「魔王は“悪”」
　そう言い切る彼は何を知っているというのか。

　その上、ビアンカの相棒たるサーベルタイガーに芸を仕込もうとする始末である。
　エアハート一行と旅を始めたばかりのビアンカにとって、リベリオの心証はそれはもう悪いことこの下なかった。

　だが、彼の問いに付け足された言葉がひどく印象に残ったのだ］

獣使い ビアンカ

　
　　コイツは……
　　主従といえばそうなのかな？
　　あたしは相棒だと思ってるけど。

　　あんた変わったこと言うね……、
　　魔王のことは“悪”って言い切るのに。
　　魔物はいいの？


［そのとき、黒いサーベルタイガーを指して答えながら、じっとリベリオを見つめたのだった。
　
　そんな彼が自分の悩む様子に気付いているとは夢にも思わず。
　決戦の日が近づくにつれ、悩みが深くなる様子は見せてしまっていた。
　その内容まで話すことは無かったけれど］*

獣使い ビアンカ

―　カウンター　―

［ローズはすぐに代わりのグラスを差し出してくれた。>>34
　さっきのカクテルが気に入っていたことまで伝わったようで、ビアンカも自然と笑顔になった。
　少し話をしようと席に座ったところで］


　　こっ、恋！？　そんなんじゃないよ。


［>>35突拍子もないことを言われて目を丸くして、慌てて否定して］

獣使い ビアンカ

　
　　そうじゃなくて……、……えーっと。
　　ずっと信じてたものが信じられなくなりそうなとき、
　　ローズだったらどうする……？


［抱えた悩みの内容を正直に明かすわけにはいかず>>9>>10
　一般的に通じそうな内容に言い換えた。

　ビアンカの悩みの理由。
　幼い頃から絶対的に正しいと信じ続けていたはずの魔王軍なのに、勇者たちと世界を巡る旅をして、必ずしもそうではない気がし始めたのだった］*

酒場の主人 ロザリンド

　
ーカウンターー
　
「ずっと信じてきたもの、ねえ…。」
　
　
>>39ビアンカの問いかけに首を傾げる。
何が信じられなくなったと言うのかしら。
自分の強さ？　信念？　それとも？
うーん、ちょっと唸って頬杖をつく。
信じてきたもの、ねえ。
　
　
「そうしたら、アタシが信じたいものを信じるかしら。
　ほら。
　貴女も、アタシの能力は知ってるでしょう…？」
　

酒場の主人 ロザリンド

　
そう。仲間たちには魅せてるの。
アタシの能力。
アタシが師匠から引き継いだものを。
　

酒場の主人 ロザリンド

　
ーアタシの能力ー
　
アタシの能力は、アタシがスターハント・リングを師匠から受け継いだ時に引き継いだの。
アタシの能力。
みんなに力を加え、敵の力を削ぎ落とす。
歌って、踊って、殴れる吟遊詩人。
ダンスのステップが乱れないうちは。
その歌が途切れないうちは。
その効果をマシマシにできるの。
加えて近づいてきた敵はスターハント・リングで殴ってイチコロよ。
自分の身を守りながら補助できる能力と言えば良いかしら。
でもね。
この力にはとても強いデメリットがあるの。
　

酒場の主人 ロザリンド

　
この、歌とダンス。
基本的に可愛らしくて若い女の子向けのものなのよね…。
師匠もそうだった。
アタシはそのキラキラに憧れたの。
けどね。
アタシは鍛えれば鍛えるほど、筋肉がつくタイプだったの。
身長も高くて、可愛らしい振り付けが似合わなくなってきたわ。
敵への精神停止デバフが強くなってるのを感じたの。
味方に対しても、バフはかかるけど…投げキスを受けた[ブリジット]やウインクを受けた[ビアンカ]は、どう思ったかしらね。
　

酒場の主人 ロザリンド

　
最近は汁だくセクシーシャワー！って決めポーズしたりするけど。
敵にだってげんなりされるの、アタシ傷付くわ！
アタシは師匠の教えを守ってるだけなのにね！*
　

酒場の主人 ロザリンド

　
ー再び、カウンターー
　
「アタシ自身、歌って踊って殴れる吟遊詩人。
　そもそも吟遊詩人なのかも怪しいけど。
　振り付けがキャピキャピしてるし。
　アタシも良い年だし。筋肉質だし。たっぱもあるし。
　本当にこのスタイルで良いのか悩む時あるわ。
　でも。
　それをやってる時のアタシ、
　サイッコーに可愛くてイケてるって信じてるの。
　信じてサイコーに輝かないと
　バフもデバフもかからないのよ。」
　

酒場の主人 ロザリンド

　
アタシだって本当はわかってるのよ。
年齢的にも体格的にも可愛らしいアレはキツいって。
でもね。
それでも信じて踊って歌って殴るの。
それがアタシ。
　
　
「ビアンカが何で悩んでるかわからないけど。
　貴女が信じたい、より強く信じたいと思うことを
　信じて良いんじゃないかしらねえ？」*
　

通称勇者 エアハート

― 回想：中盤の遺跡イベント>>27 ―

[当時の僕は、無我夢中だった。

『星狩りの力』が無いと、魔王は倒せない。
周りからそう言われ続け、焦っていた時期でもあった。

僕の『勇者』っていう肩書は、ノエルあってこそのお飾りだ。
星狩りの力がなければ、それこそリベリオと一緒。
僕だって勇者なんて呼ばれなかった筈なのに。

ビアンカだって、ロザリンドだって仲間にしたのも
心の何処かで星狩りの力が使えるから、と声を掛けた。

でなければ、星狩りの力が関係無いのなら、
巻き込みたくないとすら思っていた筈なのに。

それ以上に、僕は僕としてただのお人好しだった。]

通称勇者 エアハート

[魔王軍は彼女を悪いことに使おうとしてた。
人形であるのを良いことに、ノエルは召喚術を応用して、
ブリジットの複製を試みようとしていたんだ。

またどうせいつものお節介って言われようとも、
それが『道具』って言われようとも、僕には止められなかった。
古の人形であろうとも、今ブリジットはきっと唯一無二なんだから。

星狩りの力なんて関係ないって、焦っていたのも全部忘れて、
ブリジットの事を助けたんだっけ。

あのときの彼女の心境はどんなものだったのだろう。
癒やしの力があるから手伝うと言ってくれたのを、
断るわけにもいかなくて。寧ろいっぱい助けられて今がある。

最終決戦が近い今、星狩りの力が無いと倒せないといわれているのに
大魔王に彼女を対峙させることに、僕は少しだけ迷いがある。

彼女を守る為に、置いておくべきか、共に戦うべきか。
選ぶ選択肢はどっちなんだろうか…？]*

獣使い ビアンカ

―　カウンター・ロザリンドと　―
　
　　信じたい、もの……


［「それがわからなくなっているときは？」
　そう問いを重ねるのは躊躇った。

　ローズも密かに悩んでいたのだと、言葉を聞いて。>>45>>46
　それから思い出す。戦いのときの姿を>>42>>43>>44］

獣使い ビアンカ

　
　　あたしは好きだけどなぁ、ローズの戦い方。

　　初めて見たときはびっくりしたけど、でも、そう。
　　ローズの言う通りなんだよ。
　　輝いて見える。

　　……きっと、強く信じてるからなんだね。


［それだけ信じられるものがはっきりとある。
　それもまた“強さ”の形なのだろう］


　　あたしが……信じたいことかぁ……。


［今、一番信じたいものとは何だろう。
　魔王軍の正しさ？　それとも、世界を旅して自分が見聞きしてきたもの？
　ビアンカにはその答えが、すぐには出せそうになかった］*

獣使い ビアンカ

―　回想・『星狩りの力』　―

［魔王軍は『星狩りの力』を恐れていた。
　恐れるがあまり、あちこちの集落を攻めては滅ぼしていた。

　その中のひとつがビアンカの故郷だ。
　そして当時赤子だったビアンカは魔王軍の手に落ち、そのまま育てられた。魔王軍の一兵卒として。

　ビアンカは魔王軍を疑ったことがなかった。
　彼らは自分を育ててくれた親たち、そして共に育った兄弟姉妹たちだ。

　本来なら魔王を倒すための力のはずの『星狩りの力』が自分に宿っていることを知ったときも、それを疑問に思いはしなかった。
　むしろ、その力を魔王に向ける敵が一人確実に減ると喜んだものだった。
　魔王軍がビアンカを手中に収めた理由を深く考えることもせずに］*

通称勇者 エアハート

― 回想：序盤の仲間集め >>9―
[魔王の下僕？今の僕でも全くそんな事は知らないな。
だって、ビアンカはその武器（スター・ハント）を使いこなしているじゃないか。
サーベルタイガーくんの事だって僕は仲間だと思って、
本当の名前を無視して勝手にタマって呼んでいるんだよね。]

　僕ね、お城の中で育ったんだ。
　でも裕福な貴族って訳じゃなくて、将来兵隊になるんだよって。
　朝も晩も勉強と稽古づけ。ペットなんてもっての他でさ。
　だから魔王軍と戦うと皆敵意むき出しなのかな…。

　ビアンカはすごいね！リベリオの言う通りだ。
　僕だって、ビアンカが味方になってくれるなら、
　すっごく心強いと思う！

[>>25 リベリオの問いかけに>>37 相棒と言う言葉が聞けたなら。
僕は何の疑うこともなく、笑ってビアンカを仲間として受け入れたよ。

僕の背後は刺されるためにあるんじゃなくって、
ビアンカに何度も支えられてきたと思うけれど…？]*

自動人形 ブリジット

―　中盤・遺跡イベント　―

自動人形 ブリジット

[焦っていたなんて心情は知る由もない。

星狩りの力を求める勇者一行である彼らが
たかだか人形に情けをかけ、
助けようとする理由もよく分からず
当時は不思議に思ったものではあるが。

今ならよくわかる。
それこそが彼がお人よしと呼ばれ、
人に慕われる理由なのだ。]

自動人形 ブリジット

ソウデスワネ。
……エアハート様は、心優しいお方ナノデス。

星狩りの神器を操る力はありませんが…
ワタクシをご同行させてクダサイ。
きっと皆サマのお役に立ちマスワ。

[そう言ったのは、当時は恩返しや義務感だった。

新たに目覚めたこの地で主人も居らず
他にどうやって生きていけばいいのか
分からなかったのもある。

けれど今は、その行方を見届けたいと思う。
ただの道具だった自分に
"ブリジット"として生を与えてくれたのだから。]

自動人形 ブリジット

[人形だからと差別などはせず。
ひとりの個として扱ってくれた。
そのことにはとても感謝しているし
表しきれない思いを抱いている。

そんな彼が大魔王と対峙することに迷いを抱いていること。
自分を対峙させることに迷いを抱いていること。>>48
それをまだ窺い知ることはできず。

ただ、彼がそういった素振りを見せたことがあるのなら。
今もどこか気にかけたままではいただろう。

彼の方が何と思っているのかはさておき、
ブリジットは受けた恩を到底返せてなどいない、と思っているのだから。**]

獣使い ビアンカ

―　回想・自動人形の複製　―

［“虹彩”と呼ばれる癒しと護りの力を持つ、古の自動人形。>>27
　その噂は魔王軍にいた頃、ビアンカも聞いたことがあった。

　もし複製が叶えば、魔王軍は大量の癒し手を得ることになる。
　魔王ノエルはそれを召喚術で実現しようとしかけていた。>>48
　どんな理論なのか、魔法に疎いビアンカは知る由もなかったし、その上、手伝いようも無かった。なぜなら既に魔王軍から離れてエアハートと行動を共にしていたからだ。

　エアハートがブリジットを助けるのを邪魔しようかとビアンカは悩んだものだったが、結局は“仲間”として手助けすることを選んだ。
　信頼させておけばさせておくほど、後に裏切りやすくなるはず。そう信じていた。

　その頃はまだ、エアハートたちを裏切ることに迷いが無かったのだ］*

獣使い ビアンカ

―　回想・エアハート一行への加入>>52　―

［エアハートの旅の半ば、序盤の仲間集めの終わり頃。
　ビアンカは自分から志願するつもりでエアハートの元に向かったが、『星狩りの力』のことを知って、エアハートも逆に声をかけてくれた。何一つ疑われることなく“仲間”となれたことは、好都合だった。

　本当の名前を「ネビ」だと教えても、彼はサーベルタイガーを「タマ」と呼び続ける。
　常々見せるお人好しらしさとのギャップが面白くて、ビアンカもその呼び名を許していた］


　　魔物が飼いたくて敵意剥き出し……？
　　結構みんな魔物好きなのかねぇ？
　　あたしは好きだけどさ。可愛いのもいっぱいいるし。


［魔王軍に育てられたからこその言葉ではあるが、“仲間”たちには「獣使いだから」と受け取られたのだろうか。
　「心強い」その言葉通りに、エアハートはビアンカに背中を無防備に晒してきた。>>52
　その背中をビアンカは支え続けた。エアハートのことだけでなく“仲間”のことも。完全に油断させてこそ、容易に仕留められようというものだからだ。

　そう思っていたはずが、いつの頃からか――裏切る決心がつかなくなり始めていた］**

通称勇者 エアハート

― 最序盤：酒場イベント―
[僕が「勇者」と呼ばれる前の話。
お城の中で稽古に明け暮れて、先輩同僚後輩達と、
当たり前のように足を運んだこの酒場。
初めてお酒の味を覚えたのも、ここだった。

僕が「勇者」になってから、魔王軍との実践が増えて
うまく戦えないと落ち込んでカウンターバーで伏せていた時。
ロザリンドはいつものようにテキーラ・サンライズを振る舞ってくれて。
>>42 ロザリンドさんが星狩りの力（スター・ハント）を使えると知った時、
一緒に戦って欲しい！と懇願したのは当然のように僕だったと思う。

『ダンス』を初めて見た時はすっごく衝撃的だった。
決してドン引いた…という意味ではなくて。
剣を振り下ろす以外の事を、僕は全く知らなかったから、
こんな風に戦える人がいるんだって新鮮に思ったんだ。]

通称勇者 エアハート

[奮い立たせて貰えるその力には、それこそ、
ロザリンドさんのリングのパワーもあってこそだろうけど…。

ロザリンドさんのすごい所は、身体の大きさだけじゃなくって、
心の広さや、周りを明るくしてくれるロザリンドさんそのものだよね。

だから、星狩りの力（スター・ハント）の持ち主だって知った瞬間、いのいちに仲間になってもらったし、
その後仲間になる皆も、僕の後ろで踊ってくれるロザリンドさんを一度は見たことがあると思うんだ。

こんな頼りになる仲間をバカにするようなら、
魔物は当然ながら、他の人だって許さないんだからな！]*

空賊 イルムヒルト

ま、ほどほどにしときなよ――？

[カウンターに背を預けるようにしながら。
自身は9^(10x1)杯目のエールを煽っていた。

その言葉は。
決戦前で否が応でもテンションが上がっている勇者へと向けられたものであり。
同時に、自分の配下へも向けられたものだった。]

空賊 イルムヒルト

[飛空艇　グラン・グリモワール号。

それを操るは空賊たち。
そして、空賊を束ねているのが彼女。

イルムヒルト・アウクウィスだった。]

ま、明日の分の仕込みはもう終わってるんだ。
飲むなとまではいわないけどね！

[勇者一行を送り届けた後は。
陽動として派手に動き回る。

危険だって伴うのだ。
故に――今飲んでおくことは当然とも言えた。]

空賊 イルムヒルト

― 回想・中盤のイベントにて ―

船を出してくれ？

また随分と、無茶を言うね……

[空賊。
と言っても、悪人にあらず。

魔物を狩る。
或いは、魔王へと魂を売った連中の荷物を強奪する。
そんな事をしていた彼女の前に現れた勇者一行。
彼らの願いは――

魔王の配下、それも竜騎士団相手に空中戦をやるから協力して欲しいとの話だった。]

空賊 イルムヒルト

アタシだって連中は気に食わないさ。
とは言え……だ。

魔王軍の主力が相手なんだ。
そこに勝算はあるのかい？

[敗北すれば、今の仕事を失う。
それどころか、命の危機だってあり得るのだと。

そう告げると。
傍らに置いてあった魔剣を手に取っていた。]

空賊 イルムヒルト

それだけの力があるって事。
アタシに示して貰おうか。

[命のやりとりとはいかないまでも。
十分な強さがあると見せて欲しいとばかりに。

一騎打ちを要求していた。
さて、それに答えたのは。
勇者か、それとも別の仲間だったか――*]

自動人形 ブリジット

―　回想：自動人形と魔王軍　―

自動人形 ブリジット

「これが"虹彩"……自動人形の複製が叶えば、
勇者一行なんて恐れるに足りませんな、隊長！」

「ああ。大体あっちには既に"猫"が潜り込んでる。
馬鹿な勇者め。後ろから寝首をかかれるとも知らずに……」
　
「ああ…あの、例の集落の……ですね。　星狩りの力を手中に収めるとはさすが魔王様……」

>>51

自動人形 ブリジット

[――そんな会話が。

ブリジットの記憶回路には確かに残っているが、
その後の騒動で混濁したのもあり、
対象を照合するまでには至らず。

勇者一行として助けてくれたビアンカのことも
快く仲間の一員として信頼していた―――筈だ。

―――何か、思い出させるような出来事がない限りは、だけれど。**]

魔法剣士 リベリオ

　　─　決戦前夜：酒場　─


［　それはロザリンドがビアンカと話す前
　　乾杯の前に俺は
　　彼……いや彼女……いやどっちだっていい。

　　とにかく、だ。
　　お馴染みの酒場であり
　　ここの主人であるロザリンドへ
　　お薦めを頼むことにした>>11　］


　　　今日の俺に相応しい酒を頼む
　　　二つ、な
　

　

魔法剣士 リベリオ

［　ランダムで全然構わないのだけれど。
　　ロザリンドが作ってくれたのなら
　　二つのうち一つを渡し　］
　　

　　　俺の奢り
　　　今日の一杯目を最高に彩ってくれた礼

　　　ってことにしとくわ

　

魔法剣士 リベリオ

［　カウンター席に座って
　　一口目を味わう。
　　口の中に広がる酒の味に気分を良くすれば
　　ロザリンドが飲むのを見届ける為に
　　視線をグラスへと注ぐ。

　　仕草を追いかけるように目線を動かし
　　お酒に口をつけたのなら満足そうに微笑む。　］


　　　　　　　　　なあ、今
　　　　　　　　　アンタと俺の口の中って
　　　　　　　　　同じ味が広がってんだな


［　舌で己の唇を舐めつつそんな軽口も出ただろうな。
　　美味しいお酒に一緒に飲める相手。
　　それが揃って最高を味わえるってもんだ。　］
　

魔法剣士 リベリオ

［　飲めないと言われれば
　　しつこく飲まそうとはせず
　　「俺が飲む」と一気に飲み干すことになる
　　だろうけどな　］


　　　ごちそーさま


［　そうしてロザリンドの
　　美味しい酒を手に入れた俺は
　　
　　エアハート達の元へと言ったってわけだ。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　通る声、軽やかなステップ、
　　そしてさらに豪快な剛腕ときた>>42　］


　　　へぇ、上手いもんだ
　　　無駄のない戦い方だな

　　　アンタも一流のスキルを持って
　　　さらにそれを磨き上げている

　　　
［　効率の良い動きに加えその効果を
　　間近で見た時には思わず感心したものだ。
　　殴ってるところを見た時には
　　その勢いの良さに思わず
　　拍手をしそうになったくらいだ。
　　俺だって負けてねぇけど。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　負けてらんねぇんだわ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　一流を目指す者として。　］

魔法剣士 リベリオ

　　　俺だって剣舞の心得はある
　　　アンタのダンスが本物かどうか
　　　俺が見極めてやる


［　突き出した拳はダンス対決の挑戦状。
　　パフォーマーは魅せる事が大事だ。
　　俺一人を魅入らせることが出来なければ
　　大衆、ましてや敵意のあるものに
　　効果を与えられるかなんてこと
　　本人が一番わかっているはずだ。
　
　　踊りが競うものではないというのならば
　　「ダンスバトル対決ってあるじゃねぇかよ」
　　なんて不貞腐れながらも
　　俺は剣舞で一緒に踊ることにするはずだな。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　そんな過去を思い出しながら……。

　　今、こうして二人がいるということは
　　あの時の結果は伝わるだろ？

　　　　　　……なんだよ。いいだろそれで。
　　　　　　俺は剣舞の心得があるって
　　　　　　言っただろーが。

　　　　　　だからわかってたんだよ。
　　　　　　そのダンスを見た時から、
　　　　　　歌を聞いた時から、
　　　　　　俺が認めることになるってことをな。］**


　　　　　　　　（挑まずにはいられなかったってやつだ）

　

魔法剣士 リベリオ

　─　勇者と緊張と秘密と、そして　─



　　おいおい、勢いかよ

　　飲みすぎて
　　明日ヘロヘロになってたら
　　明日は俺の方が活躍しちまうかもなァ？

　　
［　これは激励。
　　酒で酔って感覚麻痺させて
　　痛みを感じさせないようにするなんて
　　方法も考えられないわけじゃねぇけど。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　お前には必要のないことだろ……？

　　
　　勇者でお人好しで意外とお酒も強くて
　　それが俺の知るエアハートという人物だ。

　　戦いに自信ありというだけあって
　　戦いに関してはそれはそれは
　　俺のジェラシーを煽ってくるほどの強さ
　　だからな>>6　］

　

魔法剣士 リベリオ

　　　緊張なら俺がほぐしてやろうか？


［　ニヤリと意地悪な笑みを浮かべて。
　　そうだなァ？
　　その頬を両手で引き伸ばしてやろうか。
　　多少はそのプレッシャー感じて
　　硬くなったように見える表情も>>30
　　柔らかくなるんじゃねーの？

　　無事狙い通り伸びる頬を拝めたか
　　勢い余って頬を軽く両手で叩いて
　　しまうことになったのかは
　　勇者様の幸運次第ってとこか？　］

　

魔法剣士 リベリオ

　　　乾杯〜！

　　　　　　　　　　　　次も……あるといいな


［　別にフラグを立ててるとかじゃねぇからな。
　　ただ、なんとなくだけど
　　この戦いが終わったらなんて
　　未来のことを考えただけだ。

　　　　　　　　　　　　今までこうやって
　　　　　　　　　　　　集まってきたのも
　　　　　　　　　　　　終わってしまうのかと。

　　　　　　　　　　　　柄じゃねぇよな。
　　　　　　　　　　　　わかってるさ……。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　エアハートとはライバルだ。
　　そう言えたのはいつまでだ？>>31

　　彼が城の兵士であった頃からの縁だ。

　　一般兵にしては強さが抜き出ていた。
　　それこそ特別な力をエアハートから感じていた。
　
　　それが『勇者』の素質
　　『星狩りの力』というやつがあったのだろう。

　　彼が旅立つと決めた時、
　　いやもう出発していたか？
　　「俺も連れて行け」と告げた言葉を
　　今でも忘れることはない。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　お前はお人好しだから>>47
　　どこかで騙されて、身ぐるみ剥がされて
　　目的を果たせない。
　　なんてことになったら困るだろーが。

　　人類に謝る前にまず俺に謝罪が必要になるぜ？　］


［　煽てられれば覚えたての魔法を披露して>>31
　　エアハートが修行していれば
　　張り合うように同じことをした。
　　切磋琢磨っつーんだろ？……なんか違うって？
　　小さいことは気にすんな。

　　大きな戦いの後は
　　テキーラ・サンライズで乾杯したりもしたな。
　　……俺は咽せたけど。
　　決して酒に弱くはないぞ、アイツが強いだけだ。］
　

魔法剣士 リベリオ

［　俺が気付いてないとでも思ったか？
　　俺が魔王を”悪”だと言う度に

　　彼の様子が、空気が、変わる気がした>>33
　　小さな違和感。
　　けれどそれは時間を経て大きくなる。

　　（小さいことは気にするなって言ったって？
　　　それはそれ、これはこれだ。
　　　これは小さくて大きいことなんだ。）］

　

魔法剣士 リベリオ

［　なあ、なんで俺は見てるだけだったんだろうな
　　ビアンカの悩みを浮かべる顔も>>37
　　エアハートの何かあるような
　　引っかかる表情も。　］
　　



　　　　　　見逃してたわけじゃ……ねぇのにな

　　　　　　　　俺は、臆病者だよ。今も、昔も
　　　　　　　　　　　　　何も変っちゃいない

　

魔法剣士 リベリオ

［　勇気があれば踏み入ることが出来たか？
　　アンタらの抱えているものに
　　心に触れることが出来たのだろうか。

　　打ち明けられないその言葉を
　　どうすれば俺は聞くことが出来た……？

　　俺じゃなくてもいいんだ。
　　悩みは抱えてると碌なことがない。　］

　

魔法剣士 リベリオ

　　　エアハート
　　　お前さ、何か言っとくことないか？

　　　俺にでも、……他のやつにでも


［　この言い方は随分と卑怯だったと思う。
　　確信をつかない、曖昧な問い。
　　俺の臆病さが滲み出ている。
　　こんなんだからきっとすぐはぐらかされて
　　終わるのだろう。

　　ましてや俺には余計に言えないだろうな。
　　魔王を”悪”だと断言するような俺には。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　だが魔王を”悪”としなければ
　　”悪”と呼べないのならば



　　俺は……

　　俺にとって”人”が”悪”になってしまう。　］


　

魔法剣士 リベリオ

［　星よ、……星よ

　　教えてくれ



　　”悪”とは何かを

　　　　　　　　　　俺は誰を■■ばいい？　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　星は答えを持っていると
　　信じたかった

　　星が教えてくれると
　　思いたかった

　　何かを得るためには代償が必要だ。
　　それは世の常。この世の理。

　　何を差し出せばこの答えは得られるのだろうか。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　　星が見た記憶の代償は─────　。　　］


　　　　　　　　　　　　　 　　　 希望
　　　　　　　　　（　それはきっと夢との交換　）




　　　　　　　　　　 ─ Dream of stardust ─ **
　

魔法剣士 リベリオ

［　エアハート。
　　アンタはお人好しだから
　　みんなを守ろうとするだろうな。


　　　　　　　　　　……それこそ魔王だって。　］


　　　 　　（救おうと考えてるんじゃないのか？）
　　

　

魔法剣士 リベリオ

［　　だから俺はお前を守る。
　　　勇者には盾が必要だろ？　　　］


　

魔法剣士 リベリオ

［　アンタの為なら俺の野望は捨てられる。
　　そう思えるようになったんだ。

　　すげーよ、この俺の考えを変えさせたんだ。

　　やっぱり『勇者』
　　……いやそんな肩書きじゃない
　　『エアハート』だからこそだ。

　　お人好しで意外とお酒も強くて
　　戦いに自信があって、何かを隠してる
　　それが俺の知るエアハートという人物だ>>77

　　　　　　　　　　　　だから大人しく守られておけ。
　　　　　　　　　　　　勝手に決意して悪いな。
　　　　　　　　　　　　仲間を信用してないわけじゃないさ。
　　　　　　　　　　　　俺がそうしたいって決めただけ。
　　　　　　　　　　　　俺の命は上手く使えよ。　］**
　

空賊 イルムヒルト

― 幕間・飛空艇 ―

さて。ここで、アタシの飛空艇を紹介しておこうか？

[グラン・グリモワール号。

空賊の船としては十分な性能を誇り。
特に足回りは、徹底的に改造してある。

小回りを利かせてのヒット＆アウェイとか。
やばいと思ったらずらかるための速度とか。

その辺がとても重要なのだ。
もちろん、船内には回復するための施設。

回復の泉なども用意されている。
滅びた神殿から拝借……同意を得て受け継いだものだね。]

空賊 イルムヒルト

[武装としては。
大小さまざまな砲門と。
それから投擲する用の火薬を詰めた樽。

それともっと細かく相手を狙うための銃といったところ。
だが、それだけではない。

まるで、魔王軍の船の名前にしか聞こえないと言われたその名の由来――]

空賊 イルムヒルト

魔導砲――

[魔力を力へと変換する事で砲撃の材料とする。
火薬も砲弾も要らない、アタシたちの新兵器。

自分たちの力や魔剣の魔力を注ぐだけでなく。
魔王軍から奪い取った武器や財宝だって。
そのまま力に変換できるんだ。

これは痛快だろう？]

空賊 イルムヒルト

― いつかの時 ―

ねえ、ブリジット。

アンタ……船に興味はない？

[自動人形のその力。

魔導砲に注いでみたら。
どれぐらいの威力が出るのだろうかと。

ふと、気になったのだった。]

空賊 イルムヒルト

あ、大丈夫大丈夫。
停止したりとかは絶対に無いから。

まあ、ちょっとだけ。
疲れるかもしれないけれど。

それだけだからさ。

[少なくとも、こちらは彼女を仲間と認めている。
だから、危険はないし。それで停止したりって事にはならないと分かっているからの勧誘なのだけど。


言葉だけ聞いている分には。
まるで夜の街で女の子をスカウトする女衒の言い分だった。

無論、断られればおとなしく引き下がる心算で*]

通称勇者 エアハート

―　回想：ビアンカ加入後のイベント>>58　―

　魔物が好きっていうか…、
　魔王軍よりも優れてる！って皆アピールしたがるんだよ。

　でも僕、魔物にも動物にもあんまり懐かれないから縁無くて。
　格好いいなぁって思いながら、色んな魔物使いさんと勝負したよ。
　戦った後に、その人達と魔物たちの出会い…外の話を聞くのが好きだった。

　僕が勝ってばかりだから悔しがられてあまり聞けなかったんだけどね。

[本当の敵ではないのなら、僕にとって勝負はある種会話の形だ。
剣を交えて本当の気持ちがわかる時だって何度もあったし、

逆に…強さ故に。勇者だからと遠ざかる人たちだっていた。
魔物使いという職業の人たちには、余り好かれなかったんだ。

星狩りの力（このちから）は、性質上魔物達の驚異に他ならない。
この力を使う人たちの代表なんか名乗っていたら…。
思い出して、寂しい気持ちが返した微笑みに乗っていたかもしれないね。]

通称勇者 エアハート

[だからビアンカは少なくとも僕にとってちょっとめずらしい人だった。
僕の力を知っていながら、タマと一緒に僕の側で戦ってくれる。
魔物もヒトも関係なく信じ合えて仲間でいられる。そんな人。]

　ビアンカ、もっと教えてよ！魔物の事沢山。
　勿論対抗するためもあるけど…

　僕も、友達になれる魔物なんていたらいいなって思うんだ…！

[こうしたきっかけで、僕は魔王軍と対抗をしながら、
道中出会った魔物の事も沢山知ってきた。

海にも山にも荒野にも、毒の中にだって暮らしていける。
僕らと共存出来ないからこそ彼らなりの歴史を繋いで生きている。

僕は、それを素直に「凄い」と感じて旅をしてきたことだってある。]

通称勇者 エアハート

[星狩りの力（スター・ハント）の力が眠っているからと。
人が踏み込んではいけないと伝承のあった聖域に訪れて。

その場所にたった一匹で住んでいる特別な魔物もいた。
でも、それは魔物というには美しかった。翼の生えた馬（ペガサス）だったんだ。
しかも、その「魔物」こそ、星狩りの力（スター・ハント）そのものだと、誰が知っていただろう。

僕は彼を見て『欲しい』とは感じなかった。
彼を見上げて素直にこう伝えてみたんだ。]

　僕、エアハート。…ねえ、友達になってよ！

[その後ペガサスは大事な戦いの時だけ、
僕の口笛に合わせてその場に現れてくれる。

その後、『勇者』という肩書ががなければ…。
僕は「天馬騎士」と呼ばれてたんじゃないかと思う。]**　

通称勇者 エアハート

―　回想：飛空艇イベント>>62　―
[そんな訳で僕一人だけならペガサスがいるんだけれど、
>>63 竜騎士軍を相手にするとなってしまえば、話は別だった。

しかも、竜騎士軍の湧く経路を辿っていけば、
魔王城は空に浮いていると判明するじゃないか。
仲間たちでどうしようかと対策を考えている内に、
話に持ち上がったのが、グラン・グリモワール号だ。

>>93 魔王軍とは別の意味で派手に暴れまわっている。
有名にならない訳がないし、是非その力は借りたかった。
（その頃にはもう星狩りの力の有無には拘ってなかったしね）]

　勝算は…わからない。
　でも、君たちが入れば勝てる、何と無くだけどそんな気がするんだ。

　お願いだよ。協力の為に『報酬』が必要なら、
　僕も頑張って向こうの身包みを剥いで（勇者行為をして）みるから…！

[魔王との戦いの末、お人好し由来の厚顔さに拍車をかけて、足に縋る事だってしたと思う。]

通称勇者 エアハート

[その惨めな姿が彼女の琴線に触れたのだろうか。

唐突に始まった一騎打ちに乗ったのは…
サポート役のロザリンドさんやブリジット、覚醒前のアルノじゃなくて、

君だったよね──ビアンカ^{(リベリオorビアンカor僕)}？]**

獣使い ビアンカ

―　回想：イルムヒルトとの一騎討ち>>65　―

［普通に考えれば、竜騎士団が負けるはずは無かった。>>64
　縦横無尽に空を舞い、竜と力を合わせた攻撃で数々の敵を打ち破る、無敗の軍勢。それが魔王ノエルが擁する竜騎士団で、だからこそ空に浮かぶ魔王城の防衛を任せているのだ。>>101

　だが、エアハートたちが空賊団の助けを得てしまえば話が変わる。
　魔導砲の脅威は魔王軍でも聞き及んでいた。>>95
　直接は敵対してこないからと放置し続けていた空賊団が、こんな形で敵になるとはビアンカは全く予想していなかった。

　だから。
　一騎討ちに“失敗”すればいいと思った］


　　面白いこと言うじゃないの。
　　あたしが相手だ！


［気付けば、誰より先に名乗りを上げていた>>102］

獣使い ビアンカ

［だが、ビアンカの戦い方は一騎討ちには向かない。
　鞭を操って敵の動きを妨げ、他の誰かの追撃を助ける――そういう戦い方だからだ。

　使役するサーベルタイガー・ネビは側に控えさせたまま。
　それを誰かが指摘することはあっただろうか。

　もしイルムヒルトの許しがあるなら、ネビとは共に戦うつもりもあった。
　そのときはいっそ殺すつもりで挑むことになっただろう。
　イルムヒルトを殺してしまえば、やはり空賊団は協力しようがないだろうから。

　もっとも、仮にどちらかの命に危険があったとしたら、そのときはエアハートが必死で止めに入るのだろうけれど］*

獣使い ビアンカ

―　回想・魔王ノエルと勇者エアハート　―

［魔王ノエルは、ビアンカにとって仕えるべき王でもあり、兄のような存在でもあった。
　ビアンカは彼を慕っていたし、彼のことは無条件に正しいと思っていた。

　彼がなぜ、星を召喚するのか。>>5
　ビアンカは一度問うてみたことがある。

　「それが俺たち（魔族）のため、そして“星”のためなのだ」
　ノエルはそう答えただけで、深くは語らなかった。

　彼が言う“星”と、召喚される星は、どうやら別のものらしい――当時のビアンカにわかったのはその程度。
　ノエルが正しいことをしているのだと信じ続けて、エアハートたちの旅に加わった］

獣使い ビアンカ

　
［だが、旅を続けるうちに疑問が湧いた。
　正しいことなら、なぜ世界中に敵がいるのだろうか。
　なぜ世界中のあちこちで魔王たちが疎まれるのだろうか。

　本当に正しいことをしているならば、次々に味方が増えてもいいはずではないか。
　エアハートの旅路がそうであるように――］
　

獣使い ビアンカ

［ノエルは言った。
　「エアハートだけは確実に仕留めたい」と。
　だから使える兵を忍び込ませておきたい、そう言ってビアンカに命じたのだ。エアハートの旅に加わり、ノエルが彼を仕留めるときに手助けをするようにと。

　ビアンカはその理由を問わなかった。
　当時のビアンカにとっては「それほどの敵だから」で終わってしまう話だったのだ。

　エアハートとペガサスは“友達”になった。>>100
　きっとそれは彼の星狩りの力の強大さを表しているし、それだけで魔王ノエルが敵視するには充分だ。
　ペガサスはそれ自身が星狩りの力であるのと同時に、星狩りの力を持つ者にのみ心を許すという。だが、誰でもいいわけではないそうだ。星狩りの力を持ち、神器を手にできても、ペガサスの協力は得られない。そんな人々も伝承に数多く残っている。

　だから、ビアンカはなんとなく納得した気分になった。
　ノエルがエアハートを強く敵視する理由を。
　エアハートとノエルの因縁について聞いたことは、ビアンカは無かった］*

獣使い ビアンカ

―　回想：加入直後のエアハート>>98>>99　―

［ビアンカはエアハートのことを詳しく知らなかったけれど、話してみると随分と人懐っこく無防備な青年だった。
　こんな無害そうな青年をなぜノエルは――と不思議に思ったものである。
　後になんとなく理由を実感することにはなるのだが>>107］


　　あんた、そんなに人懐っこいのに、
　　魔物はともかく動物にも嫌われるの？
　　動物って人の本性がわかるって言うよ？


［それはただの冗談で、エアハートの本性がどうのこうのと言う気はなかった。
　彼の態度に裏が無いことも、後々これでもかというほど知ることになった］

獣使い ビアンカ

［「友達になれる動物がいたらいい」>>99
　エアハートのその言葉と、リベリオの「味方になってくれるやつがいるっていいことだな」>>25とが重なって］


　　面白いねー、あんたたち。
　　似た者同士が一緒に行動してるってわけだ？

　　エアハートにもできるといいよね、あたしの相棒みたいな奴がさ。


［そんな風に言って笑って、そのときは会話を終えた。後に彼がペガサスを手懐けるとは夢にも思わなかった。

　相棒のサーベルタイガー・ネビは魔王軍から下賜された魔物だけれど。
　ビアンカは元々魔物たちとは親しく、ネビとも幼い頃から友好関係にあった。
　星狩りの力を持ってはいるが、それを魔王や魔物の敵として使うことが無いと、魔物たちも知っていたからだろう。

　きっと魔物たちは今も信じている。ビアンカが真の意味で敵対することは無いと。
　ネビはビアンカの迷いに気付いているかもしれないが、命令を厳格に守るよう調教されている。ビアンカが命じなければ、自分からは誰にも牙も爪も向けないだろう。勇者にも、仲間にも――魔王にも］**

自動人形 ブリジット

―　回想：自動人形とバフ　―

自動人形 ブリジット

[まあ要するに。
ブリジットは元来人を助ける為に生まれた人形である。

なので、星狩りの力を持つ者に対しては
等しく敬意を抱いていたし。
それ以外のことにも積極的に興味を持った。

ただでさえ目覚めた世界には知らないことの方が多く、
仲間として同行しはじめた当初は
好奇心でトラブルを引き起こしたことが
あったりなかったりしたかもしれない。]

自動人形 ブリジット

[そうそう。
仲間として加入した直後に共に戦闘した時。

投げキスと共にロザリンドのバフを受けて>>43
（ちなみに人形でもちゃんとバフはかかりますよ！優秀ですね！）
ぽかんとした後、多分とても真面目に聞いた。]

自動人形 ブリジット

ロザリンド様のその振付には
一体どういった意味があるのデショウカ？

一見無駄が多く見えますがなんと言うか…
生命の神秘と熱いパッションを感じるのデス…
ワタクシにも教えて下さいマセンカ？

[歌と踊りでサポートするその戦い方を興味深く感じたのである。

まあその踊りはそもそも
スターハント・リングの継承者に代々伝わるものであり、>>42
教えて貰ったところで残念ながら
自分に習得することはできなかったのだが。

この自動人形、歌のうまさは30点、踊りの適正は71点くらいです。**]

獣使い ビアンカ

─　『星』と『星狩り』　─

獣使い ビアンカ

―　回想：リベリオという脅威　―

［ビアンカにとって、リベリオの第一印象はそれはもう悪いものだったのだが。
　エアハートを含めた直後のやり取りでいくらか親しみが湧いたのをきっかけに>>37>>109、リベリオのことを落ち着いて観察するようになった。

　そうして気付いたのは、リベリオはエアハートを切磋琢磨し合う友人と思っているだけでなく、勇者として敬意を表しているようだということ。>>80>>81

　彼らの間に、どことなくぎこちないものを感じないでもなかった。>>82>>83
　だが戦いの旅の中、リベリオは時にエアハートを守ろうとし、その姿は献身的にさえ思えた。>>92

　“厄介な盾”>>91
　後に敵対する予定でリベリオを観察していたビアンカの感想はそれだった］

獣使い ビアンカ

［リベリオは剣舞に長け、魔法も扱う。
　だが魔王軍が外からエアハート一行を見ているだけなら、リベリオを脅威とは見做さなかっただろう。
　リベリオが弱く見えるわけではない。魔王軍視点では他にもっと厄介な連中がいるのだ。エアハート本人も含めて。

　だが、ビアンカは彼を脅威と見做した。
　最も警戒せねばならない相手だと。

　もし不意をついてエアハートを攻撃しようとして、リベリオが身を挺して彼を守ったとするなら、その一瞬の間にロザリンド（ローズ）とブリジット（リジー）のバフが畳み掛けられるのは目に見えている。魔王相手ならアルノの力まで加わるのは想像に難くない。
　ならリベリオを先に葬れば良いのか。それも手損という意味では同じだ。

　自分と魔王が共に戦うのであっても苦戦を免れえなくするであろう、あってはならない“厄介な盾”──長い旅を経て、ビアンカはリベリオをそう認識するに至っていた］

獣使い ビアンカ

［だというのに。
　いつの、何の戦いのときだったか］


　　やるじゃん、リオ！
　　あんたって本当に頼れるね。


［戦いでエアハートの盾となり刃となる彼の姿を、そんな風に讃えたことがあった。
　厄介だ、難敵だ──そう思っているからこそ、逆に賛辞が口から出たのかもしれない］

怖がり アルノ

[リベリオさんに話しかけられて、図星なアルノはドキッとする]
>>20

それはそうですよ…！
みなさんみたいに、強くないですし…
死ぬかもしれない…

でも魔王で世界が破滅するならもっと怖い…
どっちも怖い二択です！

[中身がココアでも、グラスと鳴らせばちょっと大人っぽく感じた。
　言われるがままぐびっと飲んで。震えは少々落ち着いたか]

暖かくて甘いものは落ち着くって、母が教えてくれました。
…少しは落ち着いた…と思います…！

[カップを握る指はまだ、硬かったけれど。*]

獣使い ビアンカ

［そんなリベリオが、言葉に出すことはなくとも自分のことまで案じてくれていると>>83>>84、ビアンカが気付くことはなかった。

　エアハートの仲間とは自分を除いた他の者たちであり、自分は輪の外にいる。
　少なくともビアンカの認識の上ではそうだった。

　もし彼が自分を案じてくれていると気付いていたとしたら、ビアンカの抱える悩みは随分違ったものになっていたかもしれない］*

魔法剣士 リベリオ

　─　回想：ビアンカと”魔”と　─


［　ああ、そうさ。
　　俺は何も知らねぇよ>>36

　　知ろうともしなかった。
　　魔王を”悪”と決めつけている。

　　倒す相手だぜ？
　　同情なんてしたら逆に
　　こちらがヤられてしまう。

　　正義が牙になること
　　立ち位置なんてすぐ変わるなんてこと
　　英雄が次の日には反逆者になる。
　　そんなことが罷り通る。
　　簡単に変えられる世界だ。　］
　

魔法剣士 リベリオ

［　正義なんてのは
　　勝った側の証明に過ぎない。

　　ある意味一方的で
　　偏見的なものだ。　］


　

魔法剣士 リベリオ

　　　　　　　　それ　は…………。



　

魔法剣士 リベリオ

　　知ってるからな
　　人にも悪い奴がいる
　　魔にも良い奴だっているだろ

　　主従より相棒か……
　　実際大人しいもんなソイツ
　　頼りにされてるんだな

　　少し、羨ましく思う


　　最後まで信じてやれよ。相棒を
　　──────そして自分自身を

　

魔法剣士 リベリオ

［　相棒と呼ばれた黒いサーベルタイガーを
　　撫でようと手を近づけながら。
　　威嚇されたら流石に手は離れるけれど。

　　ビアンカらから
　　快く思われてないことは知っていた>>36

　　幸いかどうかはわからないが
　　ここにはいい奴らが多い。
　　悩みだって聞いてくれる者は沢山いるはずだ。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　だから俺は
　　彼女がどうしようもなくなった時に
　　力になれたらと思っている。
　　つーか悩むより当たって砕けに来い、
　　ってのもあるけどな
　　言葉で伝えられない時ってのもあるだろ？
　　
　　ストレス溜まってんのかと
　　いつだったか模擬戦を挑んだこともあったな。
　　それでスッキリできたかと思えば
　　どうやら違うようだし。　］

　

怖がり アルノ

[ココアをもう一口、としかけたときに、]
>>23

…はい…！
エアハートさんが最初にうちの村に来てくれたとき…
ほんとーにかっこよかったです！！
村の男子の中でも一番なんにもできなくて、情けなくて…

僕、…少しでも近づきたくて…

[でも自分にはスターハントの武器は現れなかった。
　しかし、二度目に彼らが訪れたとき、魔物の奇襲に会い―
　勇者一行がピンチに陥ったとき、アルノの力が現れたのだ。
　かくて、同行を認められて今に至るのだが]

……僕、足手まといにならないように、ｶﾞｶﾞｶﾞﾝﾊﾞﾘます！！

[精一杯、キリッとしてみせた*]

魔法剣士 リベリオ

　　　獣使いつっても体が資本なのは
　　　変わりねぇからな
　　　この俺が直々に鍛え直してやるよ

　　　どっからでもかかってきな
　　　そっちの相棒は見学でもしてろ
　　　なんなら次に相手してやってもいいけどなァ？

　　
［　誰が見てもわかるような煽りっぷり
　　果たして彼女と相棒はどうしたか。
　　まあ、タッグを組まれたとしても
　　俺は負けねぇがな。　］

　

魔法剣士 リベリオ

［　決戦前夜の今
　　彼女がフレンチ75を飲んでた時は>>21
　　大丈夫かよ……と思い
　　つい、眉を顰める顔になってしまったけれど。

　　ロザリンドと話しているその後頭部を
　　どついて
　　「難しいこと考えてると頭爆発するぜ？」
　　なんて揶揄いの一つでもしてやろうかと思うが
　　俺は空気の読める男だ。
　　……今はやめておこう。

　　もし、彼女がこちらを振り向くことがあったなら
　　あっかんべーでもしとくか。
　　大人気ないだと？

　　Don't miss your childlike spirit.

　　　　　　　　　　　　　　　　ってことだ。　］

魔法剣士 リベリオ

［　自分自身を信じろ。

　　その言葉は今となっては
　　彼女の記憶に残っているかどうか。

　　今この時、悩んだ彼女が聞いた。
　　ロザリンドの言葉が>>46
　　ビアンカの揺れる決意を
　　堅めるものとなればと俺は思う。

　　彼女が出した結論に
　　俺は何も言うことはない。……多分な

　　それが、どんな形となろうとも。　］*

　

自動人形 ブリジット

―　回想：自動人形と飛空艇　―

自動人形 ブリジット

それはこのグラン・グリモワール号のことデショウカ。
ハイ！ワタクシ、とても素晴らしいと思いマス！

ワタクシが造られた頃に
こういった作りの船はありませんでしたから。

機動力もさることながら特にこの魔導砲……
どういった技術で作られているのかと
興味をそそられずにはいられマセン……

[ぽ、と頬を染めしみじみと語った。

イルムヒルトが具体的に
何を画策しているのかは分からなかったものの、
どうやら彼女は自分の力を船に
利用できないかと考えているようで。>>97

仲間の力になるのであれば
自分が尽力を拒む理由などある筈もなく。]

自動人形 ブリジット

ワタクシでお力になれるのでしたら、
何でもイタシマス！

どうぞこの身体、
煮るなり焼くなりお好きにしてクダサイ。


[と、快く申し出たのだったが。結果はさて…？**]

怖がり アルノ

―　星狩りの審判者　―

"星"を狩るにふさわしいかどうか。

スターハントの名を冠する武器を持つものにふさわしいかどうか。
それを見極め、その武器の真の力を生み出すもの。

それが、歴史の影にぽつりぽつりと現れる、
星狩りの審判者　だった。

星狩りの審判者は、"星"が生まれた時代にひとり生まれる。
審判がくだされなければ、スターハントの武器は、最大級の力を引き出すことはできない。

怖がり アルノ

アルノは何も知らなかった。
ただ心で感じていた。

スターハントの武器を使いこなすためには、
この力が必要である、ということを―

怖がり アルノ

そして、エアハートはきっと、
【あの時】認められたのだろう――

怖がり アルノ

"星"って、なんなんだろう…

[いわば魔王。
　しかし魔王のことを"星"と呼ぶだろうか？
　あまりにも、人類が焦がれているようではないか]

……

[審判者の自覚はないが、言い伝えに疑問はあった。子供の頭ではズレを感じる程度であったが、考えても答えは出なかった]

怖がり アルノ

>>11 ろ、ロザリンドさん
さっぱりめの、ジュースください…

[ココアで心が落ち着いたら、ちょっと喉が渇いた。
　飲み物を所望しては、大人のマネをしてぐいっと煽る *]

獣使い ビアンカ

―　回想：リベリオとの模擬戦　―


　　なんだってェ？
　　溜まってんのかい、リオ。
　　そんなに遊んで欲しいなら相手してやってもいいけど！？


［どこからどう聞いても煽りにしか聞こえない台詞を聞いたそのとき、ビアンカは迷わず鞭を手にした。>>127

　手加減の下手な相棒は控えさせたまま。
　遊び道具でしかない革の鞭で、しばしリベリオとじゃれ合ったのだった。

　後々のためには相棒にも命令をしてスターハント・ウィップを全力で振るい、ここでリベリオを“事故死”させてしまうのが手っ取り早かったのだが。>>115>>116
　ビアンカはそれを選ばなかった。
　そんな大乱闘になったらまずエアハートが割って入ってくるに違いないし、本気の殺意があると見られたら1対多の戦いになる。

　仲間を手にかけるなら魔王の助力がある場所で。
　そうでなくともせめて、容易に援軍が得られる魔王城の中で。
　そう思っていたから、そのときはただ遊びに興じたのだ。“仲間”のふりをする良い機会でもあった］

獣使い ビアンカ

［けれどその裏にリベリオが込めていた思いに、ビアンカは気付かなかった。>>125
　相棒が彼に黙って撫でられていたのを思えば>>124、彼が自分に対しても優しく接してくれていると気付きそうなものだったのだが。

　悩みそのものは何の解決もしなくても、体を動かせば気は晴れるもの。
　一時の気分転換になったことに、ビアンカは心中で感謝していた。
　だが言葉で礼を伝えることは無かった。

　時折讃えることこそあったが>>117、ビアンカとリベリオは、基本的には反目し合う悪ガキ同士のような態度を取り合っていた。
　それは決戦前夜に至るまで変わらなかったのだ。
　実際の行動に出すか出さないかの違いこそあれど>>128］*

獣使い ビアンカ

―　現在・カウンター　―

［ローズと話しながら、ビアンカは考え込んでいた。
　自分が信じたいものとは何か。>>50

　そして考えているうち、ふと、脳裏に浮かんだ言葉がある。

　『最後まで信じてやれよ。相棒を。そして自分自身を』>>123
　あのときリベリオが言っていた言葉だ。

　（自分を信じるって、どうすればいい？）

　自信家の――少なくともビアンカにはそう見える――リベリオに、問いかけたい気分だった。
　自分が信念としてきたものが揺らいでいるとき、果たして何をどうしたらいいのか。彼だったら何と答えるのだろう］

獣使い ビアンカ

［だが、それよりも今は確かめたいことがあった。
　リベリオが魔王を“悪”と断じるその理由だ。
　『魔にも良い奴だっている』>>123
　そう言える彼の目に、なぜ魔王は悪と映るのか？
　聞けば迷いが断ち切れるかもしれないと思った。

　問うならできればエアハートの前がいい。
　エアハートの意見も知りたかった。
　彼が何を思って魔王を倒す気になっていたのか。
　それも合わせて知りたかったからだ。

　ローズとの話を終えたらもう一度席に戻ろう、とビアンカは決意した。

　そのときにちらりと席を振り返ったら、あっかんべーするリベリオの姿が目に入ってしまい>>128、苦笑が漏れた。
　真剣に考え込んでいたのが馬鹿馬鹿しくなってしまった反面、沈んだ気分がだいぶ紛れた］*

通称勇者 エアハート

―　審判 ―

「裁きを。」

歴史は謳う。あるべき世界へ。

彼の魔王が理想とせし星は、
未だ新たに生まれる必要無し。

「勇断せし者（ゆうしゃ）よ。」

ここは君たちの星である。
決して、星は魔王の理想郷ではない。

通称勇者 エアハート

シークレット・イベント

通称勇者 エアハート

　ん…、どうしたの？ミケ。

[その日は、大きな火山地帯が一気氷山となってしまい、
原因を探るべく途中の宿に泊まっていた。

皆が寝静まる深夜。
呼んでもないのにふわりと姿を表して。
ペガサス…「ミケ」が僕を外に連れ出したがったことがある。

夜の散歩がしたいのかな…？
そんなふうに誘われるのは初めてだったけど、
僕は眠気眼を擦ってミケの背中に乗った。

厚着はしたけど、上空は地上以上に寒い。
いったいどこに連れ出そうとするんだろう？
何もわからないままだったけれど、引き返したいとは言わなかった。
魔族も人も眠る、とても静かな夜だった。]

通称勇者 エアハート

[氷山のてっぺんが見える。
降り立つ事はせず、真っ暗な宙でミケは移動をやめる。

ここに連れてきたかったの？
僕がそうやって声をかける前に、僕自身が気づいた。
ミケの向こうで、宙に浮き、まるで幽霊のように此方を見ている。

見覚えがあって……そこにいるとは思いもよらなかった"人"が。]

大魔王 ノエル

　…ミシェル…。いつだかに逃げて
　久しく見たかと思えば、よもや『そっち』につくとはな。
　
　エアハート。
　お前はどうしてそうやって俺から家族を奪ってしまうんだ？

　ここはもともと俺たちの星だ。俺は新たな星を喚んだんじゃない。
　あるべき姿に戻そうとしているだけだ。

　妻も息子も、俺たち魔族の命を奪ったのは、
　お前たちじゃないか。なのに、エアハート。
　お前の志は勇断なんかじゃない。ただの横暴だ。

　愛馬を奪い、歪んだ星に立てた旗を掲げて、
　尚も俺の邪魔をしようというのか。難い悪い憎い。

　次に相対する時、その時は必ず葬ってやる。

通称勇者 エアハート

[ミケの事をミシェルと呼びながら、
僕に口を挟ませることもなく、ブツブツと呟き続けて。

僕の事を全ての敵のように睨むアイツを、僕が知らないわけがない。
どうしてここにとか、どうしてこんなことをとか。
何もかも聞く前に、すぐに姿を消してしまった。

ミケはそこにいた『魔王』を見せたかったらしい。
ミケ自身が、とうに魔王軍の手を離れた存在であることを、
教えたかったのだろうか。それとも…。]

通称勇者 エアハート

　……奪ってない、奪ってないよ。
　確かに母さんはももう、どこにもいないけど…。

　僕はずっとここにいるんだよ？
　やっぱり、わからないのかな…ノエル……父、さん。

[大魔王は、大魔王と名乗ってからずっと『あんな調子』だ。

元人間の魔族であると、他に誰が知っているのだろう。

魔族を統治し始めてから、老いる事なくあの姿だから。
知れ渡る機会もないだろうし、ましてや…

人間の姿のまま、息子が生きていることを知らないんだ。
どんなに真実を訴えたって、もうノエルの目は、僕を見ていない。

僕はノエルにとって、
もう『勇者』としてしか、映らない…───]**

空賊 イルムヒルト

― 一騎討ちにて ―

[さてさて。

船の上ならば、様々な指揮をしたり。
或いは、最終的に魔導砲の制御をするのが役目だったが。

接近戦となれば話は別だった。
剣だけでなく。

時には側転しながらの蹴りや。
相手の打撃を交わしながらの回し蹴りと。

トリッキーな動きを織り交ぜつつ。
一発一発は重くはないが。

手数で相手を削っていく。
そんなスタイルであったが。]

空賊 イルムヒルト

……へえ。

獣使いと見たけれど。
その子は使わないとはね。

[手数で圧倒。
と言っても、ビアンカが本来の戦い方はしていないのだから当然だ。

尤も、途中からは魔剣を鞘に納めていたから。
こちらも全力でやりあおうとしたわけではないが。]

なるほど――協力を得るための戦いで、無益な殺生はしない。
やるねえ、流石勇者の仲間！

[相手の意図>>103には気が付かず。
誤解したままで褒め称えて。]

空賊 イルムヒルト

よし、アタシ達が協力してあげようじゃないの！

[足に縋られた時>>101はどうしてくれようかと思ったけれど。
結果として、協力する事にしたのだった。]

「頭……良いんですかい？」

なあに、問題はないさ！

[配下へとそう告げれば。
彼らも頭首の言うことには逆らわない。

船乗りってのはそう言う人種なのだ。]

空賊 イルムヒルト

[なお。
勇者一行が、一度去った後の事。]

お前たち。
勇者に味方するって事は、良いことだってあるのさ。

[そう。
魔王軍を倒した暁には。

彼女たちは英雄となるのだ。]

その後で神殿や国へとにりゃくだ……協力を求めに行く時にさ。
反撃されたら「正義の味方に何をする！！」って言えるじゃないの。

[その言葉に、配下の面々も驚くやら呆れるやら。
どうりであっさりと仲間になったものだと笑うものも居たのだった。]

空賊 イルムヒルト

― 回想：自動人形と飛空艇>130 ―

さっすが〜、ブリジットちゃんは話がわかるッ！

[実際、興味があるという彼女には。
メカニックではないから、細かい事までは説明できないものの。

力を注いだりする時は如何すればいいのかって話などしつつ。
実際に魔剣を使っての砲撃なんかも。

通りすがりの魔物を実験台として示して見せたのだった。]

空賊 イルムヒルト

ささ。
ここに座って。

楽にして頂戴？

[魔導砲の前にソファーなど持ってこさせて。

やがて。
彼女の手を取ると。
宝玉を握るように促していた。

あら、話の途中なのにワイバーンが。]

ちょうど良い。

空賊 イルムヒルト

放て！

[そうして。

ブリジットの力を込めた魔導砲は。
普段よりも数段上の威力を伴って。

哀れ、通りすがりのワイバーンを吹き飛ばしていくのでした。]

――すごいわね。

空賊 イルムヒルト

[『星狩りの力』には届かないと思っていたけれど。
この威力なら、匹敵するのではないか。

そう思わせるような。
そんな威力を見ると目を細めて。]

あー……悪いけれど。
もう何個か、魔力注いでおいて？

[彼女へと依頼したそれは。
いざとなれば。
この飛空艇の砲撃でもなんとか出来る様にしようと思ったのか。

或いは、もっとその先を見据えてのものなのか――]

空賊 イルムヒルト

ふふ、おかげでまた少し。
魔王打倒に近づいたわ。

これだけじゃあ、悪いし。
良かったら、どこか遊びに行きましょうか？

[流石に力を貰うだけで済ませるわけにはいかないと。
このままその日は飛空艇で遊びに行こうなんて誘ってみたのでした*]

獣使い ビアンカ

―　回想：イルムヒルトとの一騎討ち　―

［なんという茶番。
　最終的なビアンカの感想はそれだった。

　イルムヒルトが剣を手にするなら鞭で腕を絞め上げ、蹴落とそうと思っていたものを、いつの間にか鞘に納められていて。
　察しのいい女だと内心で舌打ちしながら、間合いを取りつつ動きを封じようと試み続けた戦いだった。

　それもあっという間に終わり、失敗どころか褒め称えられて>>150］


　　当たり前でしょうが。
　　協力してもらおうってのに、本気で戦ってどうするのよ。
　　殺しちゃったら意味ないでしょ。


［目論見は外れたのにすんなりその言葉が出たのは、その失敗例を考慮したからだ。>>104
　そう、つまり単身での攻撃力に劣るビアンカはある意味で適任であった。　
　名乗りを上げる前に、その可能性には思い至らなかったのだが］

通称勇者 エアハート

―　現在：酒場にて ―

　ならない、ならない！
　流石にこの一杯でやめるって。

[とかいってみたけれど、実は7^(4x2)杯目だったりして。]

　それはそれとして、リベリオが活躍してくれるんだったら、
　それは寧ろ心強いんだけどなぁ。

[>>76 いつも通り向き合ってくれる戦友は、
どんなに大きな決戦の前でも、あいも変わらずといった様子。

この場にふさわしい盛大な激励…なんてこともなく。
平常通りの言葉が、僕にとって一番安心する。

うん、だから言葉だけでいいのに。
勢いづいて頬の肉が弾けた^{(頬ぺたをふんにゃり伸ばしてきたor勢いづいて頬の肉が弾けた)}ものだから。]

獣使い ビアンカ

［そうしてビアンカの企みこそが失敗に終わり、イルムヒルトがエアハートの仲間に加わった。

　だからといって竜騎士団の敗北が決まったわけではないし、魔王の眼前まで攻め込まれたときの保険が自分なのだ。ビアンカはこのことを強く憂いはしなかったが――

　イルムヒルトの手加減したかのような戦い方、そしてやけにあっさりと引き下がった姿を見て、まるで最初から加入を決めていたようだとビアンカは感じた。
　その結果、“茶番”という感想になったのだった］*

通称勇者 エアハート

[むんにゅりと掴まれたかと思えば、伸びに伸び切ってペチン！と音が立つ。]

　いっひゃい！取れた！緊張とれました！！

[アルノの前で子供っぽくってみっともないやりとり。
>>126 寧ろアルノの頬をつねってやってほしいよ、もう。

一瞬摘まれたせいで無理やり口角は上向きに引きつって。
最初はちょっとむすっとしたけど、安堵から自然な笑みに変わっていく。]

　もー、リベリオこそ、気を抜きすぎて
　いざ本番でダメです！なんて、ぜーったい、許さないからな？

　『…それこそ、アルノのほうが優秀だったりして？』

[最後の言葉は、リベリオだけにこっそり耳打ち。
>>77 僕自身の力については、殆ど無自覚だったけれども。
煽ったり、挑発したりしたほうが、彼の力に繋がるかもって。
…今は、さすがにちょっとは知ってるからね。]

通称勇者 エアハート

[>>79>>118 それから、三人で乾杯して。]

　アルノに格好いいって言われた直後にこれだよ。まったく…

[むにと、自分の頬を撫でてケアしてから。
きらきらと純粋な目線を受けて、ちょっと照れくさくなって首筋を掻く。]

　大丈夫だよ。

　強くなる秘訣はね。
　背伸びは、修行の時だけにするって決めるんだ。

　『大事な時は、自分に出来ることを目一杯』
　前にも教えた事があると思うけど。
　…絶対に無理だけはしちゃいけないよ。
　アルノの出来ないことは、仲間の皆が支えてくれるから。

[落ち着いた、って言っておきながら吃る少年の頭をぽんぽんとして。
いってもまだまだ背伸びしたりないんだろう、
>>137 カウンターに向かうその背を見送った。]

通称勇者 エアハート

[アルノの事は、立派な戦士だと思う。
それは、全く嘘じゃないけれど…。やっぱり、ちょっとだけ、
いたこともなかった兄弟のように感じるときもある。
弟がいたら、こんな感じだったのかなって。

ノエルからすれば、…父さんからすれば…。
きっと茶番にしか見えないんだろうなって。少しだけ過っちゃって。

誰かに打ち明けることができていたなら、
>>82
一人で考えている時に、誰も見えなくなっちゃうのこそ…。
その狭さが、血を分けた親子っぽいよなって茶化されるのかな。]

通称勇者 エアハート

[>>85 だから、戦友に突然そんな風に言われて。]

　えっ！？何かって、な、なんだろ？
　あ。明日の作戦…とか…？

[しどろもどろとなって、何かを隠してるのがもうバレバレだとしても。
喉からはカラカラとした笑い声しか出なくなっちゃうのは。
お酒のせいだった…とは、流石に思えるわけもなく。]

通称勇者 エアハート

[戦友に、僕を信じてついてきてくれた仲間に。

>>86 魔王を悪としていた彼に本当の事を打ち明けて。

どんな顔をされるか考えるだけで、震えてしまうんだ。
困らせたくない。怒らせたくないって気持ちは、
『お人好し』とはちょっと違うのかな。

魔王に戦いを挑むのが勇ましいとされるなら、
僕は勇者なんて向いているわけもないのにさ。]

通称勇者 エアハート

[>>142
壊れた実父を打ち倒す事が、
星にとっての『勇断』だから、『勇者』？

本当に、…本当に。そう、なのかな。]

通称勇者 エアハート

　――言っておく……って、程のコトじゃないけど。

　緊張じゃなくて…。やっぱり僕、ちょっと怖いかも。
　あの魔王を倒せるのかな…ってさ。

[力で葬るのではなく、刃を突き刺す覚悟が無いという意味だと、
目の前の戦友には。本当の気持ちは伝わるのかな。

>>90　『救いたい』？
そうする手段も、壊れた星（父さん）を治す力も手元に無い。
星を狩るだけの僕にはこの時になっても、思いつかないから…。]

通称勇者 エアハート

　ご、ごめんね！すごく弱気になってるね僕！
　だめだだめだ。ちょっと、素振りでもしてこようかな…！

[結局、『真実』だけは伝えられなくて。
ワタワタとグラスだけ片付けて、逃げるように酒場から出る。

っていっても、向かう先はその店の裏手。
ロザリンドさんのお師匠さんから受け継がれてきたお店の裏。
多分、ダンスの練習場兼、修行するにはうってつけの
ちょっとした広いスペースをわざと作ってるんだろうな。

たまに借りて身体を慣らしていたから、今も同じく。
愛用の剣を持って構えて、雑念を切る。

切っても切っても、切れないってわかってるけど。
今その時は体を動かさずにはいられなかったんだ。]**