59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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大学生 生駒秀二
だけどもし仮にですよ。
10年前の今日ーー村人全員がなんらかの理由で一気にいなくなったのだとしたら。
ぴったり10年後の今日、被害者家族たちが引き寄せられた、というのは考えられますよねーー
今日、はこの村にとって、失踪して幽霊になった村人たちにとって、特別な日なのかもしれない。
でもそうなら、今日を乗り越えたら、生きて帰れる可能性があるんじゃないでしょうか。
[護る存在が危険な場所に家族を呼ぶのか？尤もな疑問だ。
しかしこう考えるなら、呼び寄せられたのは『今日だから』で村全体の意思、不可抗力。その中で味方の霊たちが抗って護ろうとしている、と考えられ、理屈は成立するのでは。
聡明な彼はどう判断するだろう。その顔を覗きこむ]
大学生 生駒秀二
>>42>>43 神部
凄いですね、本格的にキャンプの準備してきたんですね、ショウさん。
僕は徹夜でもいいやとか考えてました。
はい、じゃあこれ。
[携帯食糧という言葉から、彼は何を想像したのだろう。お菓子だろうか。
残念ながら男が差し出すのはカロリーメイトのフルーツ味であった。
それから、彼は男に質問をしてくる。LINEにあった書き込みについて。あの時男は板が見れなかったが、今は繋がるようだ]
これはーー多分、僕の元恋人の書き込みだと思います。
彼女にしかオカ板やツアーの話はしてないし。
僕は星捨村に関係者はいませんね。
彼女は……出逢った時からオカルトに詳しかったけど、村の関係者か、はわからない。
大学生 生駒秀二
>>56 神部
僕、もう一つ考えてることがあって。
この村には幽霊だかなんだか、人ではないなにかがいますよね。
これは確定なんですが、その存在って、僕らをどうしたいんですかね？
今の所命を奪われてませんよね。
お札の話もそうですがーー
怖がらせるのが目的なのだとしたら、彼らのメッセージは『余所者は出ていけ』なんでしょうか。
しかし、トンネルは崩落しました。つまり、それらは僕らを閉じ込めた。
じゃあどうしたいんだ…？
ホラー映画のパターンだと『壊れた社を直してほしい』とかあるじゃないですか。
単純に僕らを殺したいならもうとっくに全滅だと思んですよ。
苦しめたい？何かさせたい？訴えたいことがある？
つまり、彼らの意図を探る、知る。
これが分かれば助かる糸口になりませんかね…
大学生 生駒秀二
[こんな状況なのに、頭の回転がはやい彼の意見を聞くのが楽しいと感じる自分がいた。
彼が悲鳴を聞いて駆けつけるまで、こんな風に色々話をしただろう]**
大学生 生駒秀二
[オカ板を覗いてみる。すると、不気味な数え唄が書かれていた。
唄は九つまであり、明らかに今まで村で起きている怪異に紐づいている気がした。
『一の神子様 人払い』
集団失踪を意味している？
『二つ神子様 肉を召し』
深瀬が話していた人肉レストランだろうか。
『三つ神子様 身を清む』
これはわからない。しかし、何か神聖な儀式を彷彿させる。
『四の神子様 白化粧』
これも儀式だろうか。神子、は巫女でもあるのか。
化粧というと女性イメージだが]
大学生 生駒秀二
[『七つ神子様 名を返し』
名を返す、とは？誰かが名前を借りている？
『八の神子様 蜂の巣に』
蜂の巣のイメージはマシンガンだが、そんなものは村にはないだろう。何に誰が蜂の巣にされる？
『九の神子様 霧隠れ』
男を襲った霧だろうか。
色々考えてみたな、五と六が抜けているのが困る]
大学生 生駒秀二
ーー龍宮家→神社(同行なし)
五と六は何処にある？
[ハザードマップを取り出してながめる。数え唄の古さから考えたら、病院や役場など比較的新しい施設は関係ない気がする。
とすればやはり、手がかりは神社にあるのでは。神部がお札を破った場所である]
ーーよし。
[神部の荷物を背負う。シートを畳み小脇に抱えると龍宮家の玄関をくぐる。
玄関口に神部の荷物を置いた。ネットは文章が改竄されるので、メモ帳に伝言を書く]
大学生 生駒秀二
(龍宮家玄関に神部の荷物と共に置かれたメモの内容)
すみません、僕は手かがりを探しに行きます。勝手を許して下さい。
必ず帰ってきますから、僕を探すことはしないで下さい。
これが僕の、後悔しない選択です。イコマ
[生きるべき人たちがいる。
生かすべき命がある。
自分はただの大学生で、待っているのは両親ぐらい。
大した価値はない人間だ。
しかし、ここで手がかりを掴みみんなを助けることが出来たらーー少しは、価値を得ることが出来るかもしれない]
ごめんなさい、ショウさん、蛍さん、深瀬先生。
[心配をかけることを謝ると、男は濃霧の中に進んでいくーー]
大学生 生駒秀二
[男は濃霧の中を歩き出す。懐中電灯がないのでスマホの灯りを頼りに。
疲労が蓄積している。足取りは重たい。
それでも一歩一歩、気力だけで進んだ]**
大学生 生駒秀二
ーー回想
人間の価値って同じですか？僕にはそう思えません。
何もして来なかったんです僕。人助けも、悪いことも。
僕の生き方は言うならば無難、当たり障りがない。
ーー中学の時にね、クラスでいじめが起きて。
僕が仲良しだったAくんが対象になって。
助けられなかった。当たり前、そんなことしたら僕がいじめられちゃうから。Aくんは自殺した。
いじめたのは僕じゃない。だから僕に責任はない。
でも僕は、何もしなかった。
加害者でも被害者でもないって、一番いらないんですよ、まだ加害者の方がいい。傍観者なんて、存在すら認知されないんだ。いないも同然。役立たず。
きっと死ぬまで僕は、無価値。
死んでもーー無意味で無価値。
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