59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[揺れが納まり、しかし揺れの影響からまだ何かが軋むような音がする。何だか嫌な予感がする。]
春陽さん、大丈夫ですか…。
[あてて、と腰を抑えて。
少し痛むようだ。どこかで打ったのかもしれない。
軽くぺろんと見てみると何となくアザが出来ているような。
まあすぐに治るだろうと気にしないことにした。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[震度いくつだったんだろう、とすぐにスマホで確認するのも性だろうか。]
…まだ速報出てないですね。
結構広範囲なのかも…？
揺れは結構大きかったですし、ちょっと上の階にいって外を見てみましょう。ツアー参加者が村内にいるはずですが、火事とか起こしてたら大変ですし。
[と提案してみたが、どうだろうか。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>55
成る程、確かに…。
詳しい資料は気になりますが、一旦離れますか。ここは明るくなってからにしましょう、写し作業や探索するには暗いですからね。
[そう言って散らばった資料を軽く集めておこうとし]
…ん？
あれ、何でここに…。
[ロビーの受付に置いてあったはずのウサギのぬいぐるみが何故か足元にあったのに気付いて拾いあげる。]
(…え、春陽さんが持ってきたのかな？)
[そのことに違和感はあったが気にせず資料と一緒に机にそっと置いておく。何だか見られている気がする。]
……。じゃ、行きましょうか。
足元、お気をつけてくださいね。
[山に向かう提案に乗り、百千鳥は受付の方へと向かう。が、来た時には何も感じなかった廊下の奥からわたしや春陽さんのものとは思えない音が響いていた。]
(何の音…？いや、声……？)
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
は、春陽さん…急ぎましょうかっ。
[慌てて荷物を拾い、入り口に向かおうとするが。
しかし、その荷物からも奇妙な音がしていた。]
え？
[ガイガーカウンターの警告音。
百千鳥の記憶に間違いがなければそれは一定以上の数値を確認した時に鳴るものだった。]
(地震のせいで何か起きた？
とにかくすぐに離れないと……。)
[慌てながら入り口に向かうだろう**]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
(おかしい…まずい、予想以上に大きな災害が起きてる。)
[先導してくれている春陽さんの方も何か様子がおかしい気がしたが、いまはそんな場合じゃなかった。
山に向かう途中、警告音はすぐに止まったがいざ確認してみると数値が異常過ぎる。
もしこの履歴が正しければわたしは今、生きているはずがない。
放射線に異常があるというよりはきっと機械の故障であり、それはスマホにも及んでいた。時計から何まで表記がおかしい。
一応ネットには繋がってはいるものの、重くて読み込めない。
重たいうえに壊れてしまったガイガーカウンターはこっそり山の麓に捨てておく。百千鳥かなえはこういう時に邪魔なものはすぐに捨てることを躊躇わない。]
(こういう時はラジオなら電波も届くし故障もしにくい。
山に登ったらつけてみよう。)
[百千鳥は気付かなかった。足音がおかしなことにも。
捨てたガイガーカウンターはまたも警告音を鳴らし始め、そして沈黙し本当に壊れたことにも。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
春陽さん、なんか…少し霧が出てきましたね。
大丈夫なんでしょうか。
…春陽さん、春陽さん？
[何となく視界の端が白みがかってきていた。
先導してくれている春陽さんを見失わないように足を早める。]**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
……春陽さ、ん？
[何となく違和感があり、警戒して腰のホルダーに手を当てる。
果たして目の前を歩いているのは本当に春陽さんなのだろうか？
ずっと目で追ってきたはずだし、見失うことはないはず。
それでもそう思ってしまう。
辺りに立ち込めてきた白い霧が濃くなってくる。]**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>111[振り向いた時、百千鳥は怖かった。
しかし春陽が声を出した事にその緊張が解け、力が抜けた。
まるでこの人が今一瞬、化け物に見えた。
流石に本人には言えないが汗が吹き出している。
心臓がドキドキする。]
……行きましょう。
避難施設なら一夜を明かすのにちょうど良いですね。
[平静さを装い、頑張れますか？と聞かれたのに頷き、しかし次の言葉に驚いて。]
…へ？
[違う違う、この心臓の動きは怖かったからで…。何を狼狽えているのだねわたしよ。
ああ、不意をつかれた提案に驚いただけで。手を繋ぐ？人間と？顔を赤くして百千鳥はバグっている。]
…は、はぐれたらまずいですから、ね……。
[そう、理由があるから仕方がない。そう自分に言い聞かせて手を繋ぐことにした。最初はおどおどと。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[百千鳥かなえは失敗した。
ついつい利き腕たる右手で手を繋いでしまった。
百千鳥かなえは失敗した。
そもそも手を繋ぐ必要はあったのかと。
百千鳥かなえは失敗した。
初めて人と手を繋いだ経験に狼狽えていることに。
百千鳥かなえは失敗した。
……。]**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[百千鳥かなえは恥ずかしかった。
人と手を繋ぐのが？分からない。
何となく感じる後ろめたさと、そして確かに感じる安堵と暖かさが手から伝わってくる。
まるで迷子が連れられるように黙って手を引かれて歩いていく。
歩いているが最早、道も前も見えていないに等しい。
霧の中に大きな影が見えた気がするが、今はどうでも良くなっていた。]
……。
[はぐれていたらどうしようもなかっただろうと思うとついつい手をしっかりと繋いでしまう。
人と手を繋ぐのはどうしてこうも安心感があるのだろう。
春陽さんだから？
そういえば最初から春陽さんには嫌悪感を抱いた覚えはない。
いやいや、その思考を深めるのは危険だわたし。
極度の緊張と吊り橋効果で…とぐるぐると思考しながら手を引かれついていった。]*
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
あ…。意外と近かったですね。
ありがとうございます。
[春陽さんがどう感じていたかは分からないが、百千鳥には霧の中を歩いた時間はあっという間に感じたらしい。何となく目を合わせるのも恥ずかしくて逸らしてしまい、村の景色を一望する。
霧のせいか少しづつ遠くが見えにくくなっている気がするが、火事などは起きてはないようだ。ツアー参加者に何かあればツアー参加者しか助けられる人はいないのでひとまずはほっとする。]
>131
基本的にはキャンプ前提で用意はしてると思いますが…。
そういえば名刺を一枚もらっていましたね。
たしか、たこ焼…宵闇チャンネル。
[全然話を聴いていなかったので名前を聞き間違えていたらしい。早速かけてみるが、繋がらなかった。]
んー、あれ？サイトには繋がる。
軽い掲示板だから…？ちょっと書いておきますね。
【赤】 新人記者 百千鳥(モモチドリ)
ーーオカルトサイトの掲示板ーー
暗黒魔大帝
諸君、地震は大丈夫だったかね？
我は山の方にある高台の避難所にいる。
ここからの画像と場所を添付しておこう。幸い火事などは起きてないようだが、予測出来ない災害が起きているかもしれない。
キャンプ用具などに難がある者は避難しにくると良い。
霧のせいで山道を抜けるのは難しいだろうが無理はしないようにな。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
あ。…ええ、何だろうこれ。
[不穏な書き込みがあるのに気がつき、考え込む。
学校と病院の間の民家で要救助者がいるようだ。
ちらりと春陽さんの方を見てから。]
……春陽さん、その。
要救助者がいるかもしれません。サイトの掲示板にこんな書き込みが…誰かの声がするらしいんですが。
助けて、って書き込みは冗談で言ってるようには見えませんね。
たぶんツアー参加者しか助けに行けないからツアー参加者がヘルプを出しているんだと思いますが…。
……助けにいった方が良い、んでしょうね。
[という言葉には行きたくなさが滲んでいた。
ここで休んで夜明けを待つ方がきっと安全なのだから。
分かってはいるが、見捨てて休むとは言えなかった。]**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
あれ？あ、本当だ。
通信障害というか、機械が大体壊れているのかな…？
[大規模な電磁波障害とかが起きてるのかもしれない、と思案しつつ。
そして、助けに行くと聴けば。
つい、にへらと笑ってしまうだろう。]
やっぱり、春陽さん良い人だなあ。
[サイトへの書き込みも見たが、きっとそう言うだろうなと思っていたらしい。しかし、それが何となく嬉しくて。]
わたしも行きます。
……正直言うなら危険ですしあまり行きたくないんですが、春陽さんを一人にして待っていたくはありませんからね。
行きましょうか、人助け。
[そう言って、おずおずと手を差し出してくるだろう。**]
【独】 新人記者 百千鳥(モモチドリ)
百千鳥の中で春陽さんの好感度が上がり続けてますね。
本来は人助けに行かない性格ですが、春陽さんがやるなら付き合おうというスタンスです。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>165[霧の中の移動は本当に一瞬だった気がしていた。
数十分は歩いたはずだけれど、まるで空間が捻れているような程に。そのことに微かに違和感はあるが、深く気にはしなかった。]
大丈夫です。
…わたし、結構鍛えてるので。
春陽さんこそ、大丈夫ですか？
[本当は地震があってからというもの腰が少し痛んでいた。
痣のようになっていたので何かにぶつけたのかもしれない。
何となくその痛みが広がっている気がするが、春陽さんに気取られないようにニコリと笑っていた。]
そうですね…。約束、か。
[ふとその時、誰か知らない人の声が頭に響いた気がした。誰の声かも分からない。]
(ずっと、待っていた？)
[気のせいかもしれないと耳を疑い、辺りを見渡した。が、春陽さん以外には誰もいなかった。]
…いえ、何でもないです。行きましょうか。**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>186[春陽さんに頷き、ついていく。
握られた手は力強く、心強い。
話を聴きながら、百千鳥は大人しくついていった。]
…分かりました。
[春陽さんの呼びかけを真似し、一緒に呼びかけをすると。
意外と近くに居たことに驚き、わたしもほっと息をついた。
良かった、どうやら間に合ったらしい。]
良かった、無事だったんですね。
……って、え？
[春陽さんが介抱するのを見ていたが、助けを求めていたのは違う人だったらしい。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
あっ……。
[春陽さんがあの書き込みの主を助けに行こうとしてしまう。
それに声をかけようとしても、何故か声が出なかった。
首もとに手を当てようとしたが、身体も金縛りにあって動けない。]
(行かないで……。)
[言葉が出せないままに何秒経ったか分からないくらいに時間が長く感じ、医師だという女性が春陽さんを引き止めた時。金縛りは解けて、息が出来るようになった。]
……っ。はあ、はあ…今のは、何…？
[百千鳥の顔は青ざめ、苦しそうにしている。
いま、息さえ出来ずにいた。]
(…いま、春陽さんを引き止めないようにされていた？何かに？)
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[目の前の世界がゆらりと揺れて。
モザイクがかかるように真っ暗に暗転していく。
そのまま百千鳥は気を失った。]**
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