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……へい
まあご存じでしたがって感じだな
一応、セットミスがーとか、実は村騙りでございまして……とか
思いつかなくはないんだけど、流石にそこまで悪あがきするのはしんどいんで
テキトーなこと言って過ごすことを許してくれ
(昨日時点でそうだっただろって感じだが)
気付いちゃったんだよな
シリウスから吊れば「安全」ってことに…………
ダリル-イヴェットだったら負けるが???って話はあるんだけどね
魔法剣士 リベリオは、 魔法剣士 リベリオ を投票先に選びました。
あれじゃん
俺がのちのち「なんでレジーナから吊らなかったんだよくっそおおおおお!!!」ってのたうち回ったやつ……
もしかしなくてもシリウスに飴残しといて渡した方がよかったかな??
信念的に飴に陣営とか戦略性は持たせない方だし、リュディガーに渡すのも「リュディガーに喋られてもいい」意思表示的な感じだったんだけど
(勿論、要素にとる人はいないだろうけどな)
もし「おま……いつも敵対陣営に渡しよって……」って思ってたらすまん…………
この場で唯一議論に喉を使わなくていい俺
なんか対立側から言われて微妙な気持ちになったらすまんけど
ブリジット本当謝らんでいいんよ?
謝ることで少しでも楽になるんなら、謝るんじゃねえ!!とも言えんけどさ
たぶん無駄に頻繁に更新しちゃってるんだろうけど
更新止まってるうちになんか気分転換しよ!
どうせ今日死ぬの俺だし!
大丈夫!俺の色曖昧にするためにノアベルト襲撃だからブリジットには明日もちゃんと時間あるよ!(言わんでも理屈でわかるので)
だから本当に、中休みのつもりで今日は寝ちまうのもアリだと思う。後で結果を見た時に、あの時寝不足じゃなければ……とか思わないためにもな
どうでもいいけど潔く自分に投票してる(謎宣言)
というかどっちかといえばごめんねって言ってそれに「大丈夫だよ!」って皆が返す文字数の方が削り説あるんじゃないか……?
そのことに気が回らないくらいメンタルイッてるならマジで休んだ方がいいと思う
果たして確定人外からの「休みな!」って言葉は村にとってどうなんだろうか…………
本当、有利不利とか一切関係ない純粋なアドバイスなんだけども……
だって俺自身不眠で苦しんだからな
せやねー
俺も思い詰めがちというか傾倒しがちだからあんま人のことは言えんが……
なるようになれーーー!
って思ってるくらいでいい
「じゃ、一足先だけど俺は飯にするわ」
そう宣言し、席を立った。既に離脱した奴らのいる席に向かうと、チェスティーノがこちらを振り向く。
「ん? お前まだ死んでなくね?」
「次の投票だからもういーんだよ。……なあ、ここオムライスある?」
隣の椅子を引きながら給仕に訊ねると、何故かサムズアップで返ってきた。注文すれば、厨房の方にオーダーが通る声がする。俺が席に座ると、チェスティーノが皿とマグを自分の方に寄せた。
「今回はシロのまま生きられると思ったのにな〜」
そう残念そうに言いながら酒を煽るチェスティーノに「仕方ねーだろ」と苦笑する。
「じゃ、一足先だけど俺は飯にするわ」
そう宣言し、席を立った。既に離脱した奴らのいる席に向かうと、チェスティーノがこちらを振り向く。
「ん? お前まだ死んでなくね?」
「次の投票だからもういーんだよ。……なあ、ここオムライスある?」
隣の椅子を引きながら給仕に訊ねると、何故かサムズアップで返ってきた。注文すれば、厨房の方にオーダーが通る声がする。俺が席に座ると、チェスティーノが皿とマグを自分の方に寄せた。
「今回はシロのまま生きられると思ったのにな〜」
そう残念そうに言いながら酒を煽るチェスティーノに「仕方ねーだろ」と苦笑する。
「あれ? もう7日目かい? お疲れ!!」
「うい、お疲れ!」とユスターシュから差し出されたマグを受け取る。中身はラガーのようだ。
「ノアベルトはまだ議論テーブルにいるようだけど?」
「ポーカーフェイスであそこに座ってるのはきちーんだよ」
「あっはっは! 君はそうだよね!」
正面で紙を広げて唸っていたオリエルダに「うるさい」と一喝され、首をすくめるユスターシュの方に、マグを持ち上げて乾杯を促す。カン、と金属がぶつかる音がした。
少し離れた場所でスチュアートがスカリオーネに何かを売りつけようとしているのが見える。漏れ聞こえてくる「禁断の香水」という単語に、もしスカリオーネが懐から財布を出したらそれとなく止めてやるべきだろうか、と思案しながら給仕されたオムライスを一口食べた。なかなか美味い。
エースが仕切る賭博テーブルでは、ナガツキが何かの賭けを外したのかチップを巻き上げられている。まだ人狼ゲームの勝敗はついていないが、関係ない賭けをしていたのか、はたまた個別の役職予想でもしていたのか。
「あっという間に襲撃されたせいで暇だった、と狐の神使様が仰っているのだがー」
伝聞にしては本人も不満そうな声をしているウズメに、詫びにとそっと油揚げを差し出す。
「そういうことではない、と言いつつ受け取ってはおくのだがー」
とウズメは受け取ったが、食べる様子はない。その辺の仕組みというやつが俺には未だにピンと来ていなかったりする。狐の神使サマってなに?
「いや、なんで持ってるんだよ」
隣で見ていたチェスティーノが呆れた声で言う。ご尤もなツッコミだ。
「昔東方の国で食ったら美味くてさ。実はけっこー好き。でも日持ち悪いのがネックなんだよなァ」
「へー」とポテトフライを齧る。相変わらず興味のなさを隠さない奴だ。
「チェスたんも、もうちょっと俺に興味持ってくれてもいいんだぜ」
「ハイハイ。チェスたん言うな」
「そっけねー」
言いつつポテトを横からつまめば、それには「あ」と反応する。コイツの7割くらいは食い意地でできてるんじゃねえかな、と俺はたまに思う。
「ん? フィアンメッタは?」
酒場の喧騒の中に姿が見えない気がして見渡す俺に、ユスターシュがそっと隅を指し示した。目を向けると、椅子に座ったまま俯いて微動だにしないフィアンメッタがいた。一見すると酷く落ち込んでいる画のようにも見えなくはない。
「……寝てんのか?」
「そうみたいだね。やっぱり疲れたんじゃないかな」
誰かが親切心でかけたのだろうが、肩にかけられた毛布らしきものが赤色をしていたせいで、一瞬見落としたらしい。
「あれ、ダリルのマントじゃねえのか? 大丈夫か?」
見覚えのある染めと刺繍に思わず眉を顰めると、ユスターシュは何が面白いのかまた笑った。
「持ち主が誰であろうと、ああしてかける分にはただの布だよ」
「その言い方の時点で、諜報屋が電池のことをどう思っているのかが透けると思うのだがー」
「俺は何も言っていないのだがー」
ウズメの口調を真似て俺が追従すると、チェスティーノもポテトを頬張りつつ「ダリルが可哀想だと思うのだがー」と追撃する。
「何で私は責められているのかな!?」
大袈裟な仕草で驚きを露わにするユスターシュの腕がマグに引っかかって、マグが高い音を立てつつ床に転げ落ちてしまった。
「おわぁ!? すんません!!」
幸い中身は大して残っていなかったが、慌てたユスターシュの大声に反応して給仕がモップを持って駆け寄ってくる。マグを拾い上げつつ、床に広がったラガーを避けるように俺は足と椅子をズラした。
「ユスターシュ」
議論テーブルの方から聞こえてきた、決して大きくはないがよく通る声に俺たちは顔を向ける。
「静かに」
リュディガーは唇の前に人差し指を立てた。
「私の声ってそんなに煩いかな……」
「少なくとも今のは喧しかったと思う」
ついマジレスしてしまったせいで、ユスターシュは「うっす。すんません」と肩を落としてしまった。可哀想に。
床のラガーを拭き終わった給仕が、新しいマグを持ってくる。チップを渡す様子を眺めながら「次は落とすなよ」と言うと、ユスターシュは無言で首をすくめた。
「床に落ちただけ寧ろいいんじゃね。もしテーブルにぶち撒けてたら、私はあんたを許さなかったかもしれんわ」
そう言うオリエルダは、広げた描きかけの地図に定規を当てる角度を吟味している。覗き込んでみると、なんとなく見覚えのある地形のような気がした。
「もしかしてそれ、こないだ西の森奥で見つかったダンジョンか?」
「そうよ。よくわかったわね」
「行ったことあるからな。へー、こっちの方はこうなってたんか」
せいぜい職人や測量士の護衛程度しか地図作成には関わったことがないので、測量技術についてはわからないが、それでも大したものだといつも思う。
食い終わった皿を片付け、作成中の地図を見せてもらう。ダンジョンの周囲とダンジョンの中で分かれているようだ。
「……なあ」
「なに?」と顔を上げたオリエルダに、地図の一点を示した。
「なんで北にあるはずの湖が南にあるんだ?」
「……貸して」
渡すと、測量中に取ったのであろうメモと見比べながら暫く唸り、納得したのか眉を下げた。
「どうやら間違えたようね」
「えらく派手に間違えたなァ」
俺の言葉に、オリエルダはペン尻で頭をかきながらため息をつく。
「別にこのくらい派手ってほどじゃねえよ。魔王城と王城を間違えるのに比べれば大して怒られやしないでしょ」
「それは比べるものではないと狐の神使様も仰っているのだがー」
ウズメ、いやウズメが声を聞いている?らしい神使サマとやらの言葉に俺は肯いた。
「ここ結構釣り場としていいんだぜ。ちゃんと直してオススメって書いといてくれよ」
「書かねえよそんなこと。観光マップじゃないんだから」
「いやいや、途中で食料確保するのにも使えるんだって」
「ああ……ふーん、なるほど?」
俺の案は採用されるのかどうかはわからないが、オリエルダのメモの中には加わった。
「ちなみに、何が釣れるんだい?」
やり取りを眺めていたユスターシュが訊ねてくる。
「そりゃ湖で釣れるのはマスだろ。あとあそこだと、ラーイキリュシュっていうちと変わったヤツが釣れたことはあるな」
「へー、美味いんか?」
それまで興味なさそうにツマミを頬張っていたチェスティーノが口を挟む。
「美味かったけど、面倒くせえから食う目的で釣ろうとはあんま思わんな」
「面倒って?」
「魔魚だからな。殺すと魔石になっちまうから、殺さず削いだ身しか食えん」
「そりゃ確かに面倒くせえや」とチェスティーノはフィッシュフライの骨を吐き出した。
パァンッと突如響いた破裂音に、思わず腰を浮かせて剣に手を伸ばす。しかし見渡してすぐに原因がわかり、体から力を抜いた。
ダニーが誤射した音だ。いつものことである。
「あ、当たった!?」
「隣の的じゃねえか!」
「オイオイ、マジでたまには当ててくれねーと賭けにならんぜ」
博徒共がやいのやいの騒いでいる中、流石に目を覚ましたのかフィアンメッタが珍しく目を大きく開けてきょろきょろしている。そして自分の肩にかかっていた布に気付き、なんとも言い難い表情をしたのを俺は見なかったことにした。
「次こそは当てる!!」と豪語しているダニーに視線を戻したその時、ダニーの帽子が吹っ飛んだ。
「へ?」
何が起こったのかわかっていなさそうなダニーの背後で、帽子が壁に縫い留められている。あれは、イルムヒルトの針だ。
「無闇に撃ってはいけない、と言っただろう? もう忘れたのか?」
ぎぎ、と軋む音がしそうな動作で声の主の方を向いたダニーは、静かな怒りを発露するイルムヒルトと目が合った。
「ひえ」
じり、とダニーが一歩下がれば、イルムヒルトが一歩距離を詰める。プレッシャーに耐え切れなくなったダニーが駆け出すが、数回瞬きした頃には取り押さえられていた。
「ちょ、絞まってる! 首絞まってるから……っ! ぐえっ」
「灸を据えるとも言ったはずだ」
イルムヒルトから逃れられる筈がないのに馬鹿だな、と呆れた目で見ているのは俺だけではない。調子に乗せたのは博徒共だろうに、助ける様子もなくゲラゲラと笑っている。
「酔っ払いというのはどうしようもないという」
「酒場だからな」
「酒場だからねえ……」
同時に言ったチェスティーノとユスターシュは顔を見合わせた。
「疲れた時には甘いものだ! ミルクレープがあるぞ! ……ヒルトも食べるか!?」
ダリルに呼ばれ、イルムヒルトはダニーを解放した。ダニーの手からは当然ながら銃は取り上げられている。
ダニーはしくしくと泣き真似をしているが、イルムヒルトが気にかけるわけもなかった。
テーブルでは、既にブリジットは一口食べて頬を緩めている。
「ありがとうダリルくん。美味しいね♪」
「あまくて おいしい」
ゲームマスターのピギーも一緒になって食べているところから、完全に一度休憩をとることにしたらしい。……ところで、着ぐるみのはずだがどうやって食べているのだろうか。
騒がしい夜が更けていく。
ゲームの決着まではまだ少し。それまでの間は、酒でも飲みながらのんびりするのがいいだろう。
ここは城下町の酒場なのだから。
「じゃ、一足先だけど俺は飯にするわ」
そう宣言し、席を立った。既に離脱した奴らのいる席に向かうと、チェスティーノがこちらを振り向く。
「ん? お前まだ死んでなくね?」
「次の投票だからもういーんだよ。……なあ、ここオムライスある?」
隣の椅子を引きながら給仕に訊ねると、何故かサムズアップで返ってきた。注文すれば、厨房の方にオーダーが通る声がする。俺が席に座ると、チェスティーノが皿とマグを自分の方に寄せた。
「今回はシロのまま生きられると思ったのにな〜」
そう残念そうに言いながら酒を煽るチェスティーノに「仕方ねーだろ」と苦笑する。
「あれ? もう7日目かい? お疲れ!!」
「うい、お疲れ!」とユスターシュから差し出されたマグを受け取る。中身はラガーのようだ。
「ノアベルトはまだ議論テーブルにいるようだけど?」
「ポーカーフェイスであそこに座ってるのはきちーんだよ」
「あっはっは! 君はそうだよね!」
正面で紙を広げて唸っていたオリエルダに「うるさい」と一喝され、首をすくめるユスターシュの方に、マグを持ち上げて乾杯を促す。カン、と金属がぶつかる音がした。
少し離れた場所でスチュアートがスカリオーネに何かを売りつけようとしているのが見える。漏れ聞こえてくる「禁断の香水」という単語に、もしスカリオーネが懐から財布を出したらそれとなく止めてやるべきだろうか、と思案しながら給仕されたオムライスを一口食べた。なかなか美味い。
エースが仕切る賭博テーブルでは、ナガツキが何かの賭けを外したのかチップを巻き上げられている。まだ人狼ゲームの勝敗はついていないが、関係ない賭けをしていたのか、はたまた個別の役職予想でもしていたのか。
「あっという間に襲撃されたせいで暇だった、と狐の神使様が仰っているのだがー」
伝聞にしては本人も不満そうな声をしているウズメに、詫びにとそっと油揚げを差し出す。
「そういうことではない、と言いつつ受け取ってはおくのだがー」
とウズメは受け取ったが、食べる様子はない。その辺の仕組みというやつが俺には未だにピンと来ていなかったりする。狐の神使サマってなに?
「いや、なんで持ってるんだよ」
隣で見ていたチェスティーノが呆れた声で言う。ご尤もなツッコミだ。
「ん? フィアンメッタは?」
酒場の喧騒の中に姿が見えない気がして見渡す俺に、ユスターシュがそっと隅を指し示した。目を向けると、椅子に座ったまま俯いて微動だにしないフィアンメッタがいた。
「……寝てんのか?」
「そうみたいだね。やっぱり疲れたんじゃないかな」
誰かが親切心でかけたのだろうが、肩にかけられた毛布らしきものが赤色をしていたせいで、一瞬見落としたらしい。
「あれ、ダリルのマントじゃねえのか? 大丈夫か?」
見覚えのある染めと刺繍に思わず眉を顰めると、ユスターシュは何が面白いのかまた笑った。
「持ち主が誰であろうと、ああしてかける分にはただの布だよ」
「その言い方の時点で、諜報屋が電池のことをどう思っているのかが透けると思うのだがー」
「俺は何も言っていないのだがー」
ウズメの口調を真似て俺が追従すると、チェスティーノもポテトを頬張りつつ
「ダリルが可哀想だと思うのだがー」と追撃する。
「何で私は責められているのかな!?」
大袈裟な仕草で驚きを露わにするユスターシュの腕がマグに引っかかって、マグが高い音を立てつつ床に転げ落ちてしまった。
「おわぁ!? すんません!!」
幸い中身は大して残っていなかったが、慌てたユスターシュの大声に反応して給仕がモップを持って駆け寄ってくる。マグを拾い上げつつ、床に広がったラガーを避けるように俺は足と椅子をズラした。
「ユスターシュ」
議論テーブルの方から聞こえてきた、決して大きくはないがよく通る声に俺たちは顔を向ける。
「静かに」
リュディガーは唇の前に人差し指を立てた。
「私の声ってそんなに煩いかな……」
「少なくとも今のは喧しかったと思う」
ついマジレスしてしまったせいで、ユスターシュは「うっす。すんません」と肩を落としてしまった。可哀想に。
床のラガーを拭き終わった給仕が、新しいマグを持ってくる。チップを渡す様子を眺めながら「次は落とすなよ」と言うと、ユスターシュは無言で首をすくめた。
「床に落ちただけ寧ろいいんじゃね。もしテーブルにぶち撒けてたら、私はあんたを許さなかったかもしれんわ」
そう言うオリエルダは、広げた描きかけの地図に定規を当てる角度を吟味している。覗き込んでみると、なんとなく見覚えのある地形のような気がした。
「もしかしてそれ、こないだ西の森奥で見つかったダンジョンか?」
「そうよ。よくわかったわね」
「行ったことあるからな。へー、こっちの方はこうなってたんか」
せいぜい職人や測量士の護衛程度しか地図作成には関わったことがないので、測量技術についてはわからないが、それでも大したものだといつも思う。
食い終わった皿を片付け、作成中の地図を見せてもらう。ダンジョンの周囲とダンジョンの中で分かれているようだ。
「……なあ」
「なに?」と顔を上げたオリエルダに、地図の一点を示した。
「なんで北にあるはずの湖が南にあるんだ?」
「……貸して」
渡すと、測量中に取ったのであろうメモと見比べながら暫く唸り、納得したのか眉を下げた。
「どうやら間違えたようね」
「えらく派手に間違えたなァ」
俺の言葉に、オリエルダはペン尻で頭をかきながらため息をつく。
「別にこのくらい派手ってほどじゃねえよ。魔王城と王城を間違えるのに比べれば大して怒られやしないでしょ」
「それは比べるものではないと狐の神使様も仰っているのだがー」
ウズメ、いやウズメが声を聞いている?らしい神使サマとやらの言葉に俺は肯いた。
「ここ結構釣り場としていいんだぜ。ちゃんと直してオススメって書いといてくれよ」
「書かねえよそんなこと。観光マップじゃないんだから」
「いやいや、途中で食料確保するのにも使えるんだって」
「ああ……ふーん、なるほど?」
俺の案は採用されるのかどうかはわからないが、オリエルダのメモの中には加わった。
パァンッと突如響いた破裂音に、思わず腰を浮かせて剣に手を伸ばす。しかし見渡してすぐに原因がわかり、体から力を抜いた。
ダニーが誤射した音だ。いつものことである。
「あ、当たった!?」
「隣の的じゃねえか!」
「オイオイ、マジでたまには当ててくれねーと賭けにならんぜ」
博徒共がやいのやいの騒いでいる中、流石に目を覚ましたのかフィアンメッタが珍しく目を大きく開けてきょろきょろしている。そして自分の肩にかかっていた布に気付き、なんとも言い難い表情をしたのを俺は見なかったことにした。
「次こそは当てる!!」と豪語しているダニーに視線を戻したその時、ダニーの帽子が吹っ飛んだ。
「へ?」
何が起こったのかわかっていなさそうなダニーの背後で、帽子が壁に縫い留められている。あれは、イルムヒルトの針だ。
「無闇に撃ってはいけない、と言っただろう? もう忘れたのか?」
ぎぎ、と軋む音がしそうな動作で声の主の方を向いたダニーは、静かな怒りを発露するイルムヒルトと目が合った。
じり、とダニーが一歩下がれば、イルムヒルトが一歩距離を詰める。プレッシャーに耐え切れなくなったダニーが駆け出すが、数回瞬きした頃には取り押さえられていた。
「ちょ、絞まってる! 首絞まってるから……っ! ぐえっ」
「灸を据えるとも言ったはずだ」
イルムヒルトから逃れられる筈がないのに馬鹿だな、と呆れた目で見ているのは俺だけではない。調子に乗せたのは博徒共だろうに、助ける様子もなくゲラゲラと笑っている。
「酔っ払いというのはどうしようもないという」
「酒場だからな」
「酒場だからねえ……」
同時に言ったチェスティーノとユスターシュは顔を見合わせた。
騒がしい夜が更けていく。
ゲームの決着まではまだ少し。それまでの間は、酒でも飲みながらのんびりするのがいいだろう。
ここは城下町の酒場なのだから。
「えらく派手に間違えたなァ」
俺の言葉に、オリエルダはペン尻で頭をかきながらため息をつく。
「別にこのくらい派手ってほどじゃねえよ。魔王城と王城を間違えるのに比べれば大して怒られやしないでしょ」
「それは比べるものではないと狐の神使様も仰っているのだがー」
ウズメ、いやウズメが声を聞いている?らしい神使サマとやらの言葉に俺は肯いた。
「ここ結構釣り場としていいんだぜ。ちゃんと直してオススメって書いといてくれよ」
「書かねえよそんなこと。観光マップじゃないんだから」
「いやいや、途中で食料確保するのにも使えるんだって」
「ああ……ふーん、なるほど?」
俺の案は採用されるのかどうかはわからないが、オリエルダのメモの中には加わった。
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「じゃ、一足先だけど俺は飯にするわ」
そう宣言し、席を立った。既に離脱した奴らのいる席に向かうと、チェスティーノがこちらを振り向く。
「ん? お前まだ死んでなくね?」
「次の投票だからもういーんだよ。……なあ、ここオムライスある?」
隣の椅子を引きながら給仕に訊ねると、何故かサムズアップで返ってきた。注文すれば、厨房の方にオーダーが通る声がする。俺が席に座ると、チェスティーノが皿とマグを自分の方に寄せた。
「今回はシロのまま生きられると思ったのにな〜」
そう残念そうに言いながら酒を煽るチェスティーノに「仕方ねーだろ」と苦笑する。
「あれ? もう7日目かい? お疲れ!!」
「うい、お疲れ!」とユスターシュから差し出されたマグを受け取る。中身はラガーのようだ。
「ノアベルトはまだ議論テーブルにいるようだけど?」
「ポーカーフェイスであそこに座ってるのはきちーんだよ」
「あっはっは! 君はそうだよね!」
正面で紙を広げて唸っていたオリエルダに「うるさい」と一喝され、首をすくめるユスターシュの方に、マグを持ち上げて乾杯を促す。カン、と金属がぶつかる音がした。
少し離れた場所でスチュアートがスカリオーネに何かを売りつけようとしているのが見える。漏れ聞こえてくる「禁断の香水」という単語に、もしスカリオーネが懐から財布を出したらそれとなく止めてやるべきだろうか、と思案しながら給仕されたオムライスを一口食べた。なかなか美味い。
エースが仕切る賭博テーブルでは、ナガツキが何かの賭けを外したのかチップを巻き上げられている。まだ人狼ゲームの勝敗はついていないが、関係ない賭けをしていたのか、はたまた個別の役職予想でもしていたのか。
「あっという間に襲撃されたせいで暇だった、と狐の神使様が仰っているのだがー」
伝聞にしては本人も不満そうな声をしているウズメに、詫びにとそっと油揚げを差し出す。
「そういうことではない、と言いつつ受け取ってはおくのだがー」
とウズメは受け取ったが、食べる様子はない。その辺の仕組みというやつが俺には未だにピンと来ていなかったりする。狐の神使サマってなに?
「いや、なんで持ってるんだよ」
隣で見ていたチェスティーノが呆れた声で言う。ご尤もなツッコミだ。
「ん? フィアンメッタは?」
酒場の喧騒の中に姿が見えない気がして見渡す俺に、ユスターシュがそっと隅を指し示した。目を向けると、椅子に座ったまま俯いて微動だにしないフィアンメッタがいた。
「……寝てんのか?」
「そうみたいだね。やっぱり疲れたんじゃないかな」
誰かが親切心でかけたのだろうが、肩にかけられた毛布らしきものが赤色をしていたせいで、一瞬見落としたらしい。
「あれ、ダリルのマントじゃねえのか? 大丈夫か?」
見覚えのある染めと刺繍に思わず眉を顰めると、ユスターシュは何が面白いのかまた笑った。
「持ち主が誰であろうと、ああしてかける分にはただの布だよ」
「その言い方の時点で、諜報屋が電池のことをどう思っているのかが透けると思うのだがー」
「俺は何も言っていないのだがー」
ウズメの口調を真似て俺が追従すると、チェスティーノもポテトを頬張りつつ
「ダリルが可哀想だと思うのだがー」と追撃する。
「何で私は責められているのかな!?」
大袈裟な仕草で驚きを露わにするユスターシュの腕がマグに引っかかって、マグが高い音を立てつつ床に転げ落ちてしまった。
「おわぁ!? すんません!!」
幸い中身は大して残っていなかったが、慌てたユスターシュの大声に反応して給仕がモップを持って駆け寄ってくる。マグを拾い上げつつ、床に広がったラガーを避けるように俺は足と椅子をズラした。
「ユスターシュ」
議論テーブルの方から聞こえてきた、決して大きくはないがよく通る声に俺たちは顔を向ける。
「静かに」
リュディガーは唇の前に人差し指を立てた。
「私の声ってそんなに煩いかな……」
「少なくとも今のは喧しかったと思う」
ついマジレスしてしまったせいで、ユスターシュは「うっす。すんません」と肩を落としてしまった。可哀想に。
床のラガーを拭き終わった給仕が、新しいマグを持ってくる。チップを渡す様子を眺めながら「次は落とすなよ」と言うと、ユスターシュは無言で首をすくめた。
「床に落ちただけ寧ろいいんじゃね。もしテーブルにぶち撒けてたら、私はあんたを許さなかったかもしれんわ」
そう言うオリエルダは、広げた描きかけの地図に定規を当てる角度を吟味している。覗き込んでみると、なんとなく見覚えのある地形のような気がした。
「もしかしてそれ、こないだ西の森奥で見つかったダンジョンか?」
「そうよ。よくわかったわね」
「行ったことあるからな。へー、こっちの方はこうなってたんか」
せいぜい職人や測量士の護衛程度しか地図作成には関わったことがないので、測量技術についてはわからないが、それでも大したものだといつも思う。
食い終わった皿を片付け、作成中の地図を見せてもらう。ダンジョンの周囲とダンジョンの中で分かれているようだ。
「……なあ」
「なに?」と顔を上げたオリエルダに、地図の一点を示した。
「なんで北にあるはずの湖が南にあるんだ?」
「……貸して」
渡すと、測量中に取ったのであろうメモと見比べながら暫く唸り、納得したのか眉を下げた。
「どうやら間違えたようね」
パァンッと突如響いた破裂音に、思わず腰を浮かせて剣に手を伸ばす。しかし見渡してすぐに原因がわかり、体から力を抜いた。
ダニーが誤射した音だ。いつものことである。
「あ、当たった!?」
「隣の的じゃねえか!」
「オイオイ、マジでたまには当ててくれねーと賭けにならんぜ」
博徒共がやいのやいの騒いでいる中、流石に目を覚ましたのかフィアンメッタが珍しく目を大きく開けてきょろきょろしている。そして自分の肩にかかっていた布に気付き、なんとも言い難い表情をしたのを俺は見なかったことにした。
「次こそは当てる!!」と豪語しているダニーに視線を戻したその時、ダニーの帽子が吹っ飛んだ。
「へ?」
何が起こったのかわかっていなさそうなダニーの背後で、帽子が壁に縫い留められている。あれは、イルムヒルトの針だ。
「無闇に撃ってはいけない、と言っただろう? もう忘れたのか?」
ぎぎ、と軋む音がしそうな動作で声の主の方を向いたダニーは、静かな怒りを発露するイルムヒルトと目が合った。
じり、とダニーが一歩下がれば、イルムヒルトが一歩距離を詰める。プレッシャーに耐え切れなくなったダニーが駆け出すが、数回瞬きした頃には取り押さえられていた。
「ちょ、絞まってる! 首絞まってるから……っ! ぐえっ」
「灸を据えるとも言ったはずだ」
イルムヒルトから逃れられる筈がないのに馬鹿だな、と呆れた目で見ているのは俺だけではない。調子に乗せたのは博徒共だろうに、助ける様子もなくゲラゲラと笑っている。
「酔っ払いというのはどうしようもないという」
「酒場だからな」
「酒場だからねえ……」
同時に言ったチェスティーノとユスターシュは顔を見合わせた。
騒がしい夜が更けていく。
ゲームの決着まではまだ少し。それまでの間は、酒でも飲みながらのんびりするのがいいだろう。
ここは城下町の酒場なのだから。
疲れたは疲れた!
人狼キャラでSS?書いたのは初めてだ
テキトーにキャラ想像して書いたから誰か不快とかじゃないといいんだけど……
--
まあ急がなくていいし、こっちから言うよりブリジットたちが言うかもしれないのを待ってみてもいいんじゃないかな?
まあ一般的にCから狼切らなくていいはその通りなんだけど
じゃあもしリュディガーが俺のことも結構庇った上で今の状況になった時、果たして信用はあったのかって話よね
言うことこれしか思いつかんかったわ
もう喉ねーなら起きてても実質意味ないんだし、ブリジット寝ろ!!
気分転換はお笑いより泣きがオススメ!(2回目/経験則)
リュディガーみたいに酒飲んで寝るのもアリ
ブリジット以外にもストレスから不眠してる奴には同じこと言っとこ
間違っても本当に誰か死ぬわけじゃねーんだし、人生への影響もなんらない!
かなりしつこい自覚はあるが、進行中にこんなことに喉使える機会なかなかないからな
しつこって思っても大目に見てくれやw
お疲れ!
俺が狼であることが露呈します(システム的に)
流石にリュディガーCで噛むか?という議論になります(推定)
単純にシリウス狼だから噛んだのでは
vs
イルムヒルトCでリュディガー噛むと露骨すぎるからイルムヒルトはCではないのでは
vs
ダリルがリュディガー殺して得るものって、殺して得るものなくない?って評価だけでは!?
vs
ダリルならそういう一発逆転に賭けそうなところある……?いや流石に……
vs
とりあえずシリウス-リュディガーではないことだけはわかる。。。。。。
思考がめちゃくちゃになるのは間違いないな
いやほんと重ね重ね、シリウスにおんぶに抱っこでここまで来たので
感謝と謝意しかねえわ
力不足ですまんかった
予定通り2人を遺して先に逝くけど、墓で応援してる
当然負けても俺以外のせいとか思わないんで、わかっちゃいると思うが2人とも根を詰めすぎないようにしてくれ……!
なんかよくわかんないけどイヴェットが庇ってくれてチェスティーノが乗ったのでそこに乗らせていただいたからな……w
結果的にイルムヒルトあんまCっぽくないよね、に繋がってて、世の中なにがあるかわからんもんやなーと感心した次第だ
信用勝負すべきだったでしょに対しては
姫の真視のされ方がアレすぎて信用勝負した時もし勝ったらすげー禍根になりそうな気がしてそっちに舵取りたくなかったってのが1番の本音だ
寝不足で頭おかしかったのもあるけど
活かせるなら幸い ✌️
なんならリベリオが序盤流してた風なのも狩ぽさあるんじゃねとか自分では思ってたよ
結果的に誰もなんも言わなかったけど 笑
ワンチャン、俺は毎日更新立ち会ってるからセットミスったってことはないだろって思われててそれでシリウスのミスではないだろって思われてたらいいなーとか思うよ 笑
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