59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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迷い子 桜井 新恵（わかえ）は、 漆黒 カラス を投票先に選びました。
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
……待っててね、って、言われたから
[小さく呟く。だから、イイコに待ってなくちゃ。
だから、しん、と静まり返った部屋の中、大人しく、大人しく座ってた。
ふと、誰かの声が聞こえた >>+64 気がして、顔を上げる。お姉ちゃんじゃないのは、どうしてか、すぐに分かった。
と、体に回された白い影に目を見開く。咄嗟に、声も動きも堪えられたのは、宵闇さんとお話してて、気づいた事を相手に気付かれちゃダメだと、お父さんに教えてもらったことがあったのを、思い出したから
ただ、でも、すぐに、気付く。
……この白い影、こわくない。
それに、ちょっと、ほっとする。
でも、なんでだろう、と小首を傾げ……思い出す。
レストランで見た影たちの色は……黒かった。
白い影は、……怖くない？
けど、あの、広い、鏡のある部屋で、見た影たちの色は、白くて……あぁ、でも、あの時、怖いと思ったのは……]
鏡の、方……
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[そう呟いた、その時、声が聞こえた。
「新恵ちゃん」
はっきり聞こえた声に、びくりと肩を跳ね上げて、立ち上がり、辺りを見回す。
当然だけど、暗い。だから、深瀬さんに貰ったライトをつけて……
そうして、部屋の隅の壁に見つけた鏡。知らず、抱きしめてくれていた白い影をすり抜けて、そこへと近寄った。
分かってはいたけど、その鏡に映っていたのは、自分の姿ではなく……]
お姉ちゃん……
[そう、口にすれば、鏡の中のお姉ちゃんはにこりと笑う]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[
「まだ怖い？」
問われた言葉に、瞳を揺らす]
……わかん、ない
[あの時は、とても、怖く感じた。けど、でも、それは、お守りを持ってたからじゃないか、
なんて、どうしてか、そんな気がして
なら、今、もう１度あの場に行ったらどう感じるのか、分からなかった。
「約束、思い出したんでしょ？」
問われた言葉に、うん、と頷いた]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[それは、小さな頃。夢の中。
夢の中でしか会えないお姉ちゃんに、起きても一緒に遊べればいいのに。なんて、口にした時のこと。
『じゃあ、約束しよっか』
『やくそく？』
『そう、約束は守らないといけないものだから、約束したら出来るようになるの』
その意味は、その時はよく分からないものだったけど……
『準備が出来たら、迎えにいくから。その時は、私の子供になって。私をお母さんにしてくれる？』
その頃、よく、おままごとをしてたから、疑いもなく、おままごとの事だと思った。
だから、パッと笑って、大きく頷いた。
『うんっ。やくそくするっ！ まってるね』
そう、他愛のない約束を、した]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[そんな約束で、って、思わなくもないけれど、でも、約束は大事なものだから。
だから、別の問いかけをする]
どうして、私だったの？
[その言葉に、お姉ちゃんは、ちょっと目を丸くしたあと、可笑しそうに笑った。
「だって、新恵ちゃんは私のだもの。
お姉ちゃん――あなたのママが、自分の代わりに、私に、捧げた贄だから」
その、言葉に、大きく大きく、目を見開いた]
え……
[小さく、声が転がり落ちる。
それに、くすくすと、お姉ちゃんは笑った。
「だから、ほら、新恵ちゃんに"お母さん"って呼べる人は居ないでしょう？」
]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
っっ！
[その言葉に、息を呑む
――『お母さんなんて呼ばないでッ！！』
乾いた音、甲高い叫び、頬の痛みを思い出す]
だから、なの……？ っ、で、でも、でもっ、私、にえ、じゃ……
[ふるふると、首を振り、一歩後ずさる。
けれど、にっこりと、お姉ちゃんは笑って言う。
「ウソは駄目だよ。新恵ちゃん。あなたはちゃんと、分かってる。
だって、何度も何度もお返事してるじゃない。
私は、始めから、ずっと
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
あ……っ
[言われて気付く。思い出す。
お姉ちゃんの言う通りだと。
帰り道、名前を呼ばれたその時から、ずっとずっと、私はそう、呼ばれていた……っ！
全く違う音なのに、何の違和感も抱かず、それを自分の名前と認識していたっ
音が違うと分かった今でさえも、違和感を、持てない。
否、むしろ……お守りをなくしてから、
愕然とするその様を見て、お姉ちゃんは笑う。
「新しい恵みと書いて、にえ。それが、あなたのママがつけた、ホントの名前。お姉ちゃんにとって、自分を助けてくれる、自分の代わりになってくれる新たな恵みで、私にとっても、欲しくって、必要な、新しい恵み」
]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
……そういう、意味、だったの……？
[ぽろぽろと、涙が零れた。知っている。ママが字を決めて、お父さんが音を決めた。だから、新しい恵みだと、思うくらいには、本当は、ちゃんとママは私のこと好きだよ、って、お父さんが、教えてくれていた、のに……
ずっと、それを、信じていたのに……
涙で滲んで前が見えない中。楽しそうな声がする。
「新恵ちゃんは、私のだから、桜井
その言葉に、すとん、と、納得する。納得を、して、しまった。
良くないと、そう、頭で思っていても、心が、納得してしまった。
あぁ、そうなんだ、と。それを、ママが、望んでいたんだ、それなら、と]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[くすくすくす、と笑い声がする。
「分かってくれた？」
]
……うん
[こくりと、頷く。頷いてしまう。
それに、鏡の中のその人は、嬉しそうに笑った
「よかったっ！ じゃあね、私の所まで来て」
その言葉に、ぱちりと瞬く]
……連れてく、じゃないの？
「うん。山の神様の神子になるなら、自分の意思で来ることが大事だから」
……みこ？ お姉ちゃんのにえじゃないの？
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[不思議に思う私に、お姉ちゃんは言う。
「そうなんだけど、私が神様の神子だから。神様の子って書いて、神子。神様のモノで、寂しがりやの神様のお相手をする大事なお役目。
……と言っても、今は、世話役でも遊び役でもない、中途半端な存在なんだけど。
私がお役目を頂いた時、まだ大人じゃなかったから……条件に合わない私が奉納された事で、山の神様との約束を破った事になっちゃったの。
それでも、白羽の子だったから、神様は神子にはしてくれたけど……」
半分独り言のように、そんな事を言ってから、お姉ちゃんは言う。
「それでも私は神子だから。私のものの新恵ちゃんにも神子になって欲しいんだ。だから、呼んでるの。
それに……奉納すれば、神様が見て、お願い聞いてくれるかも。だから、早く来た方がいいよ。人が残っているうちに」
]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
え……？
[どういうこと、と聞こうとして、でも、とてもとても嫌な予感が、その言葉を止めていた。
そんな私に、お姉ちゃんは、何故か、少し、困ったような、少し迷ったような笑みを一瞬見せて。
「……それでも、もし。……うぅん、何でもない。お歌の半分、歌って待ってるね」
そんな言葉を残して、お姉ちゃんの姿は消えて、後には、私の姿を映す、何の変哲もない、鏡があった]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[もう、お姉ちゃんの居なくなった鏡を、意味もないのにただただ見つめてた。その時、誰かの声 >>31 がした]
っ！！
[びくっと、肩を跳ね上げ、振り返り、呼ばれた名前を、反芻して、あぁ、
私の名前なのに、私の名前じゃないような、不思議な感覚。
それに、少しだけぼんやりしてから、はっとして、声を返した]
えと。い、ます。
……誰、ですか……？
[そう、声を上げて、声の方へと、恐る恐る、近寄った]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[宵闇さんに聞いて >>43 その言葉に、ちょっと、ほっと息を吐く］
そっか……宵闇さん、まだ、探し物なのかな……
[そんな言葉を呟いて、続く言葉 >>44 に、つられるように、おばあちゃんの見る方へと視線を向け……ぱちり、と瞬く。そこに見えたのは白い影]
心配……してくれてるの？
[思わずそんな、言葉が零れた]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
朝……
[おばあちゃんの言葉 >>45 に、ぽつりと、呟いて……ふと、不安になった。
朝、来るのかな。と。
だって、ここに来てから、色々あった。色々あったくらいには、時間が過ぎてる、という事で……本来だったら、きっと、もうずっとずっと前に眠くなってるはずなのに、そんな感じは、少しもなかったから……
……あぁ、うん。なら……お願い事は、決まった。
そんな事を考えていたからか、少し間を置いてから、問われた、なにかしたい事があるの？ の言葉に、うんと、しっかり頷いた]
あのね。約束、したから、行かないといけない所があるの
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
［どこからか、わかえちゃん、と声が聞こえた気がした >>+39
白い影は、まるで、頷くように、揺れていて、どうしてか、とても安心して、どうしてか、ちょっと悲しくなった]
……そっか。ありがとう……
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/*メモ返信に、間違ったお歌を披露したいと思います！ って入れようかとも思ったけど、不必要にひやひやさせそうと思ったので自重しましょう
そういえば、……みうさんとの会話、彼女の言葉も、深瀬さん、湖月さんが聞こえていたなら……めっちゃくそ、はらはら心配させそうなやり取りでしかなかったなぁ……（超今更*/
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/*あ…………やっば。今、気付いた。ある意味、
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[おばあちゃんの言葉 >>51 に頷く]
うん。行かなくちゃ。
……危ないかは、分かんないけど、でも、たぶん、大丈夫だと思う
[自分で来る事が大事、と、そう言っていたから。きっと、大丈夫だと思った。
……場所も、分かる。霧の中彷徨い歩いて、道なんて全然分からなかったのに、あっちに行けばいい、と、何故か、分かった。
だから、いっしょに来てくれるというおばあちゃんに]
んっとね。あっち
[そう指さして、いっしょに歩きだした]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[愛されて >>53 その言葉に、目を丸くし……そして、しゅん、と視線を下げる。]
……そうだったら、よかったのに
[先程聞かされた言葉は、そうではなかったものだから……だから、小さく小さく呟いて、ただ、俯いた]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
わっ、ホントに霧少しになってる
[避難所の外へと足を踏み出し、見えた光景に思わず声を上げる。空が明るくなる様子はないけれど、それでも、あの真っ白が霧がないだけで、随分と進みやすそうで。
それでも、灯りがないのは困るから、ポケットから、小さなライトを取り出した。
ちりん、と綺麗な鈴の音がなり……]
あ……
[深瀬さんの……深瀬さんとレストランでしたやりとりを思い出す]
そ、だ……もう１つ、約束……
[手の中のライトと鈴をみて、そう、呟いた]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
うん。うん……
いっぱいね、優しくして、もらったの。
いっしょに、って言ってもらったの
[きゅう、とおばあちゃんの手を握りしめ、穏やかに、諭すように言われた >>57 言葉に頷く]
……あとね。約束、思い出しちゃった……
イイコで待ってる、って
[あのレストランでの別れ際。約束、の言葉は紡げなかったけど、けれど、
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
でもね。もう１つの約束も大事なの。
どうしても、行かなくっちゃいけなくて……
あのね、約束した人がいるの。待ってるって、言ったから、行かないとダメなの
[
……どっちも、どっちの約束も、守りたいのに……
[迷子のような声色で、そう、呟いた]
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/*>>4:109 で、約束と、口に出させなかったのは、その言葉は楔となって、死亡RPするのに、ちょっと面倒なことになる、って思ったからだったのに……
まさか、逆の意味で使う事になろうとは……って、思ってる。
あとねーあとねー。本来、わかちゃん、声も聞こえる子なんだと思うんだ。けど、ちょっとね、深瀬さん、湖月さんの懐いてる２トップの死亡を確信しちゃうと、こっち側に踏みとどまれなくなれそうでなぁぁ……贄ルート行っていいなら、お話させたんだけど（ぇ
ごめんなさい。中の人的にも、ちょっとかなり結構悔しく思ってたりもする*/
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
うん……えっとね。こっち……
[そう言って、前に迷い込んだ、西はずれの大きな家までの道を歩く。
歩きつつも、考える。だって、会いに行ったら、帰れなくなるから、会っても帰れる、そんな方法は、ないか、なんて……
……ちりん、と小さな鈴の音が響いて……ふと、思い出す。
自分がした、約束を
――『準備が出来たら、迎えにいくから。その時は、私の子供になって。私をお母さんにしてくれる？』
……そうだ。そう、約束したけれど、
おばあちゃんの言う通り >>62 それも、出来るかもしれない。そう、気付く]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[でも、でもと思う。もう、多分、準備は終わってて……なら、きっと、奉納は、必要な事。
そんな時、誰かの歌 >>5:120 が、聞こえた気がして……
そうして、思い出す。
そう、言われた事を]
お歌の、半分……？
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[夢の中で、教えてもらったお歌は１つだけ。だから、それを、小さく歌ってみた]
一の神子様 人払い
二つ神子様 肉を召し
三つ神子様 身を清む
四の神子様 白化粧
五の神子様 加護願う
六つ神子様 村選び
七の神子様 名を返す
八の神子様 蜂の巣に
九の神子様 霧隠れ
十でとうとうお見送り！
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[――それは、伝承という意味では、間違った歌。
神子となった存在が、次の候補となる相手に、ひっそりと教える。
……もう１つの道を示唆する唄だった]
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