59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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九条 叶多
ぎぃ、って金属が軋むような音を、その女の子が聴いて。
えっ、って思って振り返ったら。
ぐしゃり。
振り返った先、下の方から。とても嫌な、音がして。
フェンスが、折れて外へと飛び出していて。
九条 叶多
事故、ですね。フェンスが古くなっていて、そこに背を預けてしまって。
その後、残された女の子がどうなったのかは、分かりません、けど。
夜に、女の子一人で屋上に行くと。
声がする、らしいです。
まだ？
って。
それから数度、屋上から飛び降りがあって、それも女子生徒ばかりで、って。
……きっと、聞きたい答えとその人は、もういないんだろうな。
大学生 生駒秀二
[帰り道の心配をする。地震は地震であり、自然現象だ。恐怖は感じないがこんな廃村に復旧まで閉じ込められたらかなわない。村から続く一本道を指差して]
僕、ちょっとトンネル見てこようかな。
[彼女はどうするだろう。ここで別れるなら、余震に気をつけてと告げるだろうし、共に来るなら同行を続けるだろう]
精神科医 佐田春陽
ー移動・病院から山へー
[百千鳥さんと一緒に病院を後にして、私は覚えのある道を歩く。
病院から山沿いに続く道、私が何度も歩いた、実家への帰り道。
百千鳥さんは取材のために来ているのだから、土地勘のあるはずもないだろう。
暗いし、山の中の村なのだから、野生動物が出るかもしれない。
だから、私が彼女を先導しなくてはならないのだ。
長らく離れていたとしても、この土地の人間なのだから。
そう思い、そう努めようと、実家を過ぎて、山へと続く道にさしかかり、ライトを照らしながら歩く間も考えて。
しっかりしようと思うのに、私の頭の中には、先ほど聞こえた言葉がぐるぐると巡っていた。>>79
私を待っていた。今まで、ではなく。
今も、ずっと
…さくさくと、山道に響く土を踏む足音。
私と百千鳥さんと、確かに二人分の足音しかしないのに。
どうしてだか、他にも人がいるような、そんな奇妙な気分がした。]
老医師 捨丸 美鈴
……みなさんは大丈夫かしら。
[古い学校。崩れたりなどしてないか。戻るべきかと迷った。だが、連絡先は伝えてあるのだ。何かあるなら連絡があるだろうと考える。
病院に向かおう、と、歩を進める。]
……どなた？
[足を止めたのは、道路の横の民家の陰、誰かがいたような気がしたからだ。
そして、微かに呻くような声がする。]
どなた？ 怪我をしているの？
[声は聞こえる。茂った雑草に踏み込むことになるが、気にしていらえない。
しかし、踏み込めば声は聞こえなくなり、いくら探しても誰もいない。
何度も首を傾げつつ、考える。]
そうだ。
[スマホを取り出すと、ホラーサイトの掲示板を開いたのだ。]
【赤】 老医師 捨丸 美鈴
－ホラーサイトの書き込み－
ツアー参加者の方で、学校と病院の間ぐらいの民家あたりに、どなかたいらっしゃいます？
怪我をなされているのか、声がするのだけども、姿が見えなくて……。
私の気のせいならいいのだけども。
[その書き込みに返信する形で、数秒で、ぽん、と書き込みがされる。]
【赤】 老医師 捨丸 美鈴
－ホラーサイトの書き込み－
たすけて。
[送信日時も、送信者の名前も、完全に文字化けし、判別つかない。
捨丸はまだそれに気づいていない。]＊
大学生 生駒秀二
ーー回想
ホラーが好きなの？はは、変わってるね。
[彼女と知り合い交際を申し込んですぐのこと。お互い趣味の話しなどをした時、そう告げられた。
男は心霊現象に懐疑的だったが、恋人をきっかけにのめり込む]
僕はあんまり怖いものってないんだよね。具体的には何が怖いの？
幽霊？祟り？……ゾンビ？
[そう聞いた時に彼女が言った言葉。それは]
『霧が、怖いの』
神部 宵
[カメラを回し続けてもカナさんからの苦言は漏れず。記録や事実確認の為に事象を見返す事も出来るし(後々お金にもなるし)結果良かったと密かに胸を撫でる]
お、屋上なら、ここから離れてるし
一応備え、と言うか、
信じたくないけど！死に直結しそうな場所には
行かない方がいいと思うんだよね
[死だなんて、怪奇現象が命に関わるとは本気で考えては居ないし、映像を見ても半信半疑の狭間を行き来しているけれど。着実に「良くない事が起きる」という予感が足音を立てて近づいているような気がしている
屋上の話を聞きながらカメラのバッテリーを交換し、
野営向けの上着を着込めば身支度を整えて]
【独】 大学生 籠宮 湖月
/*
湖月は当て字じゃないんですよ！
韓国語読みなんですよ！
と、もう一度灰で言っておく。
もう小説読んでるの言う機会ないかと思ったけど、思わぬところで。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
(おかしい…まずい、予想以上に大きな災害が起きてる。)
[先導してくれている春陽さんの方も何か様子がおかしい気がしたが、いまはそんな場合じゃなかった。
山に向かう途中、警告音はすぐに止まったがいざ確認してみると数値が異常過ぎる。
もしこの履歴が正しければわたしは今、生きているはずがない。
放射線に異常があるというよりはきっと機械の故障であり、それはスマホにも及んでいた。時計から何まで表記がおかしい。
一応ネットには繋がってはいるものの、重くて読み込めない。
重たいうえに壊れてしまったガイガーカウンターはこっそり山の麓に捨てておく。百千鳥かなえはこういう時に邪魔なものはすぐに捨てることを躊躇わない。]
(こういう時はラジオなら電波も届くし故障もしにくい。
山に登ったらつけてみよう。)
[百千鳥は気付かなかった。足音がおかしなことにも。
捨てたガイガーカウンターはまたも警告音を鳴らし始め、そして沈黙し本当に壊れたことにも。]
神部 宵
[スマホはライトを付けランニングアームバンドに収納し、手持ちの懐中電灯はカナさんへ渡す。ヘッドライトは新恵ちゃんに渡っていた気もして、野営の準備はしてなかったと記憶している為、スマホ用のモバイルバッテリーが共有できるかは分からないから彼女の端末は電池を温存した方がいいと判断して
>>91規制が貼られている中でも無許可で肝試しに訪れる者もいる。そう言うグループが事故にあったり、心霊体験をしたという話はチラホラと板でも尾鰭を付けネットの海に漂っていたが、廃村前の屋上話は知らない話だった]
天文部の話は作られたものかもしれないけど
え…当時の女の子が呼んでる、って事、なのか
[>>92想像を交えているのだろうが語り口がリアルでガチで怖い
革製の上着に着替えたのに震えが走る]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
春陽さん、なんか…少し霧が出てきましたね。
大丈夫なんでしょうか。
…春陽さん、春陽さん？
[何となく視界の端が白みがかってきていた。
先導してくれている春陽さんを見失わないように足を早める。]**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
……春陽さ、ん？
[何となく違和感があり、警戒して腰のホルダーに手を当てる。
果たして目の前を歩いているのは本当に春陽さんなのだろうか？
ずっと目で追ってきたはずだし、見失うことはないはず。
それでもそう思ってしまう。
辺りに立ち込めてきた白い霧が濃くなってくる。]**
精神科医 佐田春陽
>>102
[山道を登り、さほど経たないうちに、分かれ道に出る。
一つはこのまま山頂の方へと向かう道。
道幅も広く、整備されていない今であっても、草や枯れ木に埋まることなく、ゆるやかに続いている。
もう一つは、その道から逸れるようにして続く荒れた道。
道幅はそんなに広くなく、動物避けの柵や、辛うじて整備されていた山道の跡が伺える。
私は、そんな荒れた道の方へと足を踏み入れる。
道に沿うようにして、手摺のように設置されている柱には、獣避けの鈴がついている。
それを鳴らしながら先に進む、そんなに目的地は遠くないはずだ。
足を進めていると、霧が出てきた>>104
そして声が聞こえる。いや、前から聞こえていたのに気づかなかったのか。]
九条 叶多
行きたくは、ないですね。
……他に危ない場所、学校にありましたっけ。
できるだけ、そういうトコは避けていきたい、ですね。
[懐中電灯を受け取って、つけて。
荷物は……ブルーシートはそのままでいいかな。
ギターケースは変わらず背負って。
肌寒さを感じるのには、パーカーを上まできゅっと閉めて。]
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