59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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九条 叶多
[こくり、と雉笛さんに頷き。
民家へ赴く。
表札の確認、雉笛さんと一緒にいる今ならもしかして、と思ったけれど。
その結果は、与えられず。]
鍵は……ですよね。
電気は……あはは。今更、ですもんね。
[異常の一つであることは、保証されてしまって。
諦念を抱きながら、中に入ると――廃屋らしくない様相に迎えられて。
雉笛さんの言葉を受けて、倣うように言葉を続けた。]
お邪魔、します。
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[そこに綴られていたのは――
世話役
白羽 神矢（２０） 未生
文字に線が引かれ、読みにくくなっているけど]
……これ、ママの、名前……？
[神様の矢。って書いて、かや、と読むのだと。結婚する前のママの苗字は、白羽というのだと。何かの時に、お父さんから聞いたから……]
それに、横の名前……
[それが名前だと、何故か理解した。
否、だって……脳裏に、誰かの声が響く。
『未だ生まれない、って書いて、みう、っていうのよ』
そんな、誰かの声、が……]
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/* ありゃ。あー－……どうしようかな。鏡、被った。…………あぁ、でも、鏡が２枚、でも、たぶん、うん。……後で、メモで謝罪はしておこう……*/
大学生 籠宮 湖月
[トンネルの崩落の話に驚く宵闇さんが、イコマさんへスマホを向ける>>162のを見る。
イコマさんの否定の言葉>>166や、メッセージが正しく送れない可能性の話>>170>>172を聞いて。
掲示板にあるAKATSUKIさんの書き込みを見る。]
……AKATSUKIさん。私は誰か分からないですけど。
[先程聞いたばかりの佐田さんという名の人が、AKATSUKIさんなのだと結びつける事はできず。
どこかで聞いただろうかと、記憶を遡っていたら。]
[深瀬さん>>179とイコマさんの>>180の反応に、怖いと泣きつくフリをした宵闇さん。]
よしよし。怖くないですよー。
[私ものっかって、少し演技がかったかんじで、軽く背に手を添え、頭をよしよし。
冗談めかすけれど、実際怖いとは、思う。]
精神科医 佐田春陽
ー民家からどこかへー
[引き留める声があっただろうか、ついてくる足音があっただろうか。
どちらにせよ私は民家を出て、濃霧の中に一歩踏み出した。
やはり声がする。私を呼ぶ声だ。
その声に導かれるようにして歩きかけ、足を止めた。
そうしてしばし考えて。
イコマという人の掲示板の書き込み、それからあまり掲示板で見かけたことのない人の書き込み。
二人がトンネルが塞がっていないと、そう言っていたのを思い出し。
トンネルの方向へと足を踏み出しかけて、またもや止まる。
宵闇さんという人がトンネルの書き込みについて、疑問を呈していたのを思い出した。
ぐるぐると思考は巡り、足の向く先も迷う、そして私は迷う内にどこかへと、どこかへと歩を進めるのだった。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
だれ、だっけ……？
[何か、忘れているような……でも、思い出してはいけないような……
ただ、でも……脳裏を過った声。帰り道、呼ばれた声。保健室で聞いた声。
全部……同じなような、気が……]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
あ、えと、すみません……ご迷惑をおかけしました。
わたし、百千鳥かなえと申します。
[暫く泣いたあと。泣いていた顔をぐしぐしと拭いて、今さらながらに挨拶をする。名前も知らなかったので聴けただろうか。]
いきなり気絶してごめんなさい…。
救助しにきたのに助けていただいてありがとうございます。
[ぺこりとお辞儀をして]
…その。すみません、わたし、やっぱり追いかけてみます。
泣いてる場合じゃないですね。すみません、これ頂きます！
[そう言って先ほど春陽さんがくれたお菓子を一気に頬張りやがら、荷物を身に付けたり背負った。]
春陽さんが何をするつもりかは分かりません。
分かりませんが…約束したんです。
だから行ってきます！
[そう言って、慌ただしく民家から百千鳥は去っていった。*]
雉笛 湊
…鍵閉めておこうか
[扉を閉めたその時、外から感じた気配。アイツだ。本能がそう告げる。トンネルの前で起きた怪現象の正体。
であれば、この民家は私たちを助けるために現れた？…あるいは…]
とりあえず少し落ち着ける…といいわね。
[靴を脱いで中へと上がる。先ほど中から感じた気配も気にはなるが、ここに立ち尽くすという訳にもいかないだろう。
中はごく一般的な作りの日本家屋。ちゃぶ台が一つ部屋の真ん中にあるだけの簡素な作り。
明らかに電気が通っているし、まるで人の手が入っているかのような清潔感]
もうどこからツッコミ入れたらいいのやら…
[最早笑うしかない。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[民家から出て、足跡を辿ろうとして。]
……なにこれ。
[まるで百鬼夜行でも通ったが如く、民家の周辺にはグチャグチャの足跡がデタラメについていた。それを見ても怖いと思うより先に、負けるものかという意志が湧いてくる。]
……上等ですよ。
[百千鳥かなえは笑い、走り出した。
何者かが春陽さんを呼び、わたしに何かを仕掛けてきている。
それは確信となり、怒りに燃える。]
あんたが何者かは知りませんけどね。
わたしだって春陽さんが好きなんですよ！
[走った。走り、どこかに行った春陽さんを探しにいった。*]
精神科医 佐田春陽
ー濃霧の中でー
[どこに誰がいるのか分からない中で、私は歩いた。
行方が分からなくなっている少女を探すためでもあり、他の人の安否を確認するためでもある。
こっち
役場を遠目に見たような気がして。
はるひ こっち
工場を見たような気がして。
まってるよ
学校を見て、田畑を見て。
いまもずっと
どう考えても、見えてくる順番も、距離も、立地もおかしかった。
それでも私は歩いた。誰にも会えないかもしれなかったけれど、誰かに会えればと思っていた。]
九条 叶多
……はい。
[雉笛さんに、強張りを窺って。
――扉が閉まる前、一瞬。背筋をつぅ、となぞられたような悪寒がした。]
落ち着ける……でしょうか。
[そうして中に入ってみると。
……なんか、懐かしいと言うか。私からすると、日曜の夜にテレビで観る感じの様相が広がっていて。]
……セーフティエリア？
落ち着けちゃいそう、ですね。見た感じは。
[それで安心して良いのかは、疑問のあるけれど。
この村に来てから一番、安らぎに近い空間なのは確かで。]
高校生 卯月 奈美
ひっ！
[思わず竦みかけたが心配そうに見る鏡の中の姉の姿を見て足を懸命に動かす。
”私”が伸ばしてくる手を躱し、別棟3階の教室前廊下を走って逃げようとしたその瞬間――
ガッシャ―ン
大きな音共に別棟3階の廊下の窓が一斉に割れ、破片が彼女に降りかかる。腕や足が何か所か切れるが大きな傷ではない。
しかしこの状況で、ジンジンと痛む切り傷は彼女の精神を追い詰めていた。
痛い。切れた。痛い痛い痛い。血が止まらない。痛い。視界がゆがむ。心臓の鼓動が大きくなる。頭もくらくらする。
でも逃げなきゃ……逃げてお姉ちゃんを探さなきゃ
遮二無二足を動かし廊下を抜けて階段へたどり着く。
後にした廊下には耳に触る”私”の笑い声が響いていた。]
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
うーん、これ、会いに来るのかな。
死ぬところめっちゃ見せたくないんだけど、どうすればいいのか。
死ぬ前に少し他の人と話して、捨丸さんや百千鳥さんをお願いしますと、そういう風にしようと思っていたところもあるのだが。
どうしよう、他の人とエンカできそうになかったら大人しく死亡ロルする予定だったのだけども。
場合によっては百千鳥さんとエンカするべきなのかな。
うん、でも、場合によるかな。
*/
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
死亡ロルエンカは個人の自由なのかな。分からない。
分からないけれど、可愛い女の子に死亡ロルを見せていいものなのか。
これが百千鳥さんが一緒に死亡選ばれてたら、また別だったんだけどな。
初めてだしな…なるようになると思うしかないか。
*/
雉笛 湊
とりあえずは…大丈夫そうね。休める時に休んでおかないと、多分状況が良くなるのは大分先で、悪くなる方が多そうだから。
[中から感じた気配は、外のそれと比べると嫌な感じはしない。感覚的なものでしかないため、叶多にその気配の事を話すかは少し悩みながら]
ところで、多分聞いてなかったと思うけど
[そう切り出すと、貴女はどうしてこの村に？と尋ねる。荷物を置いて腰を下ろして。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[先行き見えない濃霧の最中。
転んで、身体が痛む。泥だらけになっていた。
時には池の中を濡れながら進んだ。河童が見えたが一睨みをしたら逃げていった。何だお前は、今それどころじゃない。
スタンガンぶちかますぞという強い意志で進む。
百千鳥が進もうとする道はどれも険しかった。
断崖絶壁のような岩肌、崩れた瓦礫の山に強烈な突風が吹いてくる。
だがそれがかえって百千鳥にはありがたかった。
道を険しくしている何者かの意志がその先に春陽さんがいる事を示していた気がして。*]
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