59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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九条 叶多
[明るさ。……普通に考えるのなら、人がいて灯りをつけている。
けれど、この村にはもう、電気の通っていない筈で。
――中の人が、スマホや懐中電灯の灯りなんかで照らしていたとして。
外から明るいと分かるくらいに、照らせるものなのかな？]
……どっちが安全とは、言えないと思います。
その、上で。
……霧ではぐれて、また一人になっちゃう方が。
怖い、です。
[感情から、“嫌”と言っただけのそれ。
繋いだ手を、再度ぎゅっと握るように。
もう一度、同じような目に遭ったなら。きっと――だから。]
精神科医 佐田春陽
あなたを助けてくれる人はいます、頼りになる人もいます。
中には恐ろしい人もいるかもしれないけれど、けれど、それだけではないから。
私は行きます、百千鳥さん、ごめんなさい。
けれど今、私が言ったことを覚えていてください。
世界に存在するのは、私だけではない。
真実を探求する心を持ち、それを見抜く目を持つあなたなら、沢山の信頼できる人に会えると思います。
だから、人を恐れないでください。
[百千鳥さんに声をかけている間、聞こえた声にそちらを向く。>>168
捨丸さんはどこか現実味を感じていないような顔で、それでも心配してくれているのだろう、身を案じる言葉をかけてくれる。
ありがたかった。
心の底から、それがありがたかった。私は口を開く。]
はい、気をつけます。
捨丸さんもお気をつけて、できるならば百千鳥さんのことを頼みます。他の方も見かけたら、なるべく合流して行動してください。
[そう、この状態でも他者を気遣うことのできる捨丸さんに頼み事をして、私は荷物を持ち、民家の外へ向かうことにした。**]
小説家 深瀬賢
[そう思えば、先ほどの宵闇の言動は
なにかに憑依された状態であったのだろうか。
くねくねの都市伝説では、精神に異常を来すとあった。
だが、それ以上に――…恐ろしいことにもなりかねない。
――…それはそれとして。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
だ、れか……います、か……？ ……湖月、さん……？
[恐る恐る、問いかけつつ、じりじりと、今出てきたばかりの部屋へと近づき……そっと、戸を開け、隙間からライトの灯りを差し込む。
灯りに照らされ、改めて見える本棚。そうだ、この部屋は、本棚がいっぱいあって、古そうな本がいっぱい入っていた。
けど、探し人の姿も、さっきのような、怖いナニカも、特には……]
あ……
[恐々と、ちゃんと部屋の中に入り、照らしてみれば、先程との差異。そして、音の正体であろうものが、あっさりと見つかった。
紐で綴じられた、本のようなもの。それが１冊、床に落ちていたのだ]
これ、落ちた、音……
[ほぅ……と、何でもなかった事に、深く深く息を吐く。
きっと、さっき、地震があったから。その時から、きっと落ちそうになっていて、それが落ちたのが、今だったのだ。そう、分かって、心底ほっとした。
で、あるならば、落ちた本は戻しておくべきだろう、と、本の元へ。
落ちた拍子に開いたのであろうページが、そこに綴られた文字が目に入り――目を瞬かせた]
え……？
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
ごめんね百千鳥さん、無責任かもしれないけれど、でも確かにあなたは信頼できる人と手を繋げる人だと思うんだよ。
ああ、自分死ぬのかもしれないというのが確信に変わった時点で自分を慕ってくれている人と一緒にいる選択肢はなかったんだ、ごめんね。
捨丸さんも百千鳥さんのことを一方的に託してしまい申し訳ありません。
でも、捨丸さんなら単独行動とかなさそうなので、もし私が他の方とエンカできずに死んだところで他の人たちと出会ったときにいい感じに合流してくれるかと。
そしてエンカできそうなら他の人と若干エンカしてから死にたいです。
*/
雉笛 湊
[右手に感じた力。怖いのは当たり前…か。私が護れる内は…それを考えるとやっぱりこの霧は都合が悪い。]
どっちでも安全は保障出来ないし、不気味ではあるけど、お邪魔しようか。
[そう決めるとそのまま民家の方へ。夕方ごろに見た色々な民家の作りと同じ。違うのは明かりがついている事
ふと表札を確認する。掠れすぎていて読めない…もしかしてなんて思ったけどそんな事はなかったか]
鍵とかは…かかってないわね。
[そのまま左手で扉に手を掛ける。そのままゆっくりと扉を開けた］
…電気が通ってる…もう驚かないけど。
[中は明るい。廃村にある廃屋とは思えない小綺麗さ。ここで改めて妙な感覚を覚える。
誰かがいる
そんな感覚からか不意に言葉が出た。お邪魔します、と。]
神部 宵
[だって良く、見たら死ぬ動画とか映画とか言われてるのじゃん
共有したら呪われる映像とかメールとか漫画でも良くあるアレ
オカ板でも責任は取りませんとか書いてるやつ
そう言うの、大体が釣りだと思うじゃん
無自覚にそんな事が罷り通るなら
回避のしようもないじゃないか、と言葉が脳裏に浮かんだ
いや違う。責任転嫁をしている訳じゃない
ぺちぺちと頬を叩いて]
高校生 卯月 奈美
[3階にあがると階段正面に大きな鏡が立てかけられていた。
鏡の中には先ほどまで追いかけていた子と、ずっと探していた姉の姿がある]
四の神子様 白化粧
・
・
・
[あの時の記憶そのままに、にこやかな笑みを浮かべ、お姉ちゃんは”私”と一緒に遊んでいる。]
おねえ……ちゃん！
[そう呼び掛けて、鏡に向けて何歩か近づいたとき、鏡の中で背を向けていた”私”がこちらを振り向いた]
[道中何度か確認しようとしていた顔は人間の顔ではなかった。顔色は黒のクレヨンで塗りつぶしたように黒く、目と口の位置に赤い切れ込みがある。 ”私”はこちらを振り返ると赤い切れ込みをにたりと歪ませた]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>175
[何となく、分かった。
春陽さんが覚悟を決めていることが。
それが何のためなのか、何故なのかは分からなくとも。
春陽さんはきっと、もう止まらないことは少ない時間の中でも分かった。そういうところが好きだったから。
だから分かってしまった。
これはもう、別離なのだと。]
……どうして、ですか…何で…。
やっと好きになれる人が現れたのに…。
[心に思った言葉が傷から血が流れるように出てしまう。
それでも、春陽さんの言葉は黙って聴いて…。
砂を掴むようにぎゅっと手を握る。
好きな人の言葉を忘れないように。春陽さんじゃなきゃ、ダメなんだという気持ち。さまざまな感情が涙になった。]
……春陽さん……。
[その姿が見えなくなってからもずっと、暫くは泣いていた。]
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