59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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九条 叶多
……ああ、そっか。
[捨丸さんに伝えられた、わかえちゃんからのお話を聞いていて。
――繋がって。
きっと、これは元々。
わかえちゃんの家に、宛てがわれていた役割。
奉納、って言うのは。……神様相手じゃ、なさそうだなぁ。
私の年齢だと、世話役……？ に、ぎりぎり不足をするくらい、だけれど。]
九条 叶多
[正規の手段で続けて、良いものじゃなかった筈。
そうじゃないなら、きっとこの村はこうなってない。
それに。]
……わかえちゃん。
無事、なんですね。
なら、良かった。
わかえちゃんまで、回さずに済むかも。
[……言葉の意味。分かりますよね。]*
【墓】 高校生 卯月 奈美
――公園――
>>+48
そうなの。数え歌の神子様にあげたかったの。
なみね。数え歌を聞いてると悲しくなるの。
あまり生きてられないのに、神子様独りぼっちでどこかへ行ってしまうから。だからね。なみだけでも見てるよ！って伝えたくてお花を集めてたの！
[悲しい歌だとおもった。何かのために必死に準備して、誰にも見られずどこかへ消えてしまう。後世の人にはやりとげた人として称えられるのかもしれない。
でも一人で死んでしまうなんてないんじゃないか。
残された人も……残された人？なんでそんなことを思ったんだろう。>>+3:8](続)
【墓】 高校生 卯月 奈美
おねえさんも一緒に、お花あげにいく？
[どこか躊躇いながらお花を佐田さんへ渡そうとする。
赤い彼岸花、紫色のイヌサフラン、白色のドクゼリの3色の花束。手が触れれば爛れる毒草を集めた生者を殺す呪いの花束を、おずおずと差し出した。
これは心を込めて集めたものだから大丈夫。なのになんで渡したくないだなんて思うのだろう。微笑みたくても微笑みきれないそんな顔をしている]*
【墓】 雉笛 湊
フラフラとしてみたものの…結局気になってしまったのは生前の名残…？なんてね。
［視界も晴れたから色々回ってみたけれど、結局祖母の家は見つからなかった。気付けば神社の脇の森の中にいた。
遠目に自分の亡骸を見る。誰かに見つかったのだろうとされる痕跡。誰かは分からないけど感謝しておこう。］
…貴女までこっちに来ることないのにね。
［何をしようとしてるのか、そこまでは分からないけれど。私の予感は悪いほうによく当たるから。せめて遠くから見守りたい。それがきっと残った意味…なんてね。］
神部 宵
カナさんの歌が聞けなくなったら
俺の癒しはどうなるの！！
離れていても会えなくてもそばにいてくれるような
カナさんの歌声は、
ずっと、俺の救いみたいな、ものだったんだよ……
[歌声は離れていく事はない
ずっと心に響き続けるから
あなたの歌を待ってる人がいるとは言わない
俺の中にある歌声は
俺だけのものなのだから]
九条 叶多
……私だって、死にたいわけじゃないですよ。
これから、ですし。
――生きて、って言われてますし。
でも。……でも。
私が自分の命のために、できるかもしれないことをせずに、他の誰かが死んでしまうのなら。
そっちの方が、私は。ずっとずっと、後悔すると思うんです。
……もし、それが無為に終わるとしても。
そうせずに、誰か死んでしまうよりは。
私は……後悔しないと、思って。
それに。
九条 叶多
たとえ今日、死んでしまうとしても。
それは、今日の残りを精一杯、生きない理由には。
なりません、から。
……狡いですけれど。
私はただ生きたいんじゃなくて。
生きるなら精一杯に生きたい、んです。
……言葉、ぐちゃぐちゃですね。
[なんて。
あはは、と。何度か見せている、笑い方をする。]*
【墓】 動く死体 佐田春陽
>>+47
時間は、そうだな…
[あまりない、とは言えなかった。
理由は二つある。
神子様の話について、女は詳しくなかったから、それについて聞くというのが一つ。
この子はずっと誰かを待っているのだろうというのが一つ。
この子は孤独だ。それを見過ごすことはできなかった。
ずっと誰かを探していた。
蘇ったときから、迎えにいくべき人を。
それはかつての自分と同じ、孤独に耐えかねた人だったのではないか。]
すまない。許してくれ…
ちゃんとやるべきことをやるから、少しだけ。
[時間はない、ただ、時間がほしい。この少女の孤独を慰める時間が。
それは誰かがやるべきことで、きっと女がやるべきことなのだ。]
【墓】 小説家 深瀬賢
……好きです、湖月さん。
[彼女よりもずっと年上なはずなのに。
綺麗な言葉を並べるのは、誰よりも得意なはずなのに。
こんな時には、決まり切った言葉しか出てこないんだな……なんて。
結局言葉に頼るのはやめて、避難所に向かう道を
彼女の肩を抱き寄せて歩いた。
少しでも、彼女に触れていたかったから。]
【墓】 動く死体 佐田春陽
>>+49>>+50
[自分も寂しいだろうに、他人の孤独を埋めようとするなんて、幼いのに何故こんなに他者を思えるのか。
あるいは長く生きられない神子様を、幼い自分と重ね合わせているのだろうか？]
そうか、君は優しいな。
独りぼっちの神子様も、見てくれている人がいると分かれば寂しくなくなるだろう。
[花束を差し出されれば、女は笑う。]
一緒に行く。
ただ、その花束は、君が神子様に渡すといい。
君が神子様のために作った花束なら、神子様も君からもらった方が嬉しいだろう。きっと喜ぶと思う。
[女はそう言って、少女の様子を伺った。**]
【独】 浮遊霊 百千鳥(モモチドリ)
[本能的に人間が怖いらしく、石を置いてきてからは繋いだ手にすがるように警戒する様子が少し増えたようだ。
ふと何かに気がつき、山のふもとに捨ててあったガイガーカウンターを飛ばして代わりにしようとして。
これもダメ？と首を傾げた。
生前持っていたものは飛ばせるようでガイガーカウンターをくるくると回している。鈍器として使うつもりだろうか。
ピーピーと警告音を出して遊んでいる。]
九条 叶多
――私は、ずっとずっと恵まれていた人間だから。
宵闇さんが、私の歌を“救い”と言ってくれるように。
私は、与えることができる人間だから。
……この村の郷土史、神社にあって。
この村の人は、その意味では。生まれた時から、苦しんでいた人達。
――霊になった人達が、寂しさを埋めたくて漂っているのなら。
満たされないままに、遺ってしまっているのなら。
私がいちばん、報いることができるんじゃないかな、なんて。……傲慢、かもしれませんね。
[困ったように。……少しの強がりも、込めて。
笑って。]
神部 宵
……いや、だ……
[言葉とは裏腹に、
「彼女ならきっとそうする」
どこか客観的に自分を見ている自分が頭の中で呟いた
「行ってしまうんだ」
またあの時のように、置いていかれる
じわじわと心は膿を湛えてもうどうしようもなく涙が溢れた
他者評価など気にせずに、貴女は信じる方を見る]
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