59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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九条 叶多
他の人……は……。
宵闇さんとイコマさんは多分……一緒……？
佐田さんも、でしょうか。
ただ、どこにいるかは。はっきり、言い切れません。
[佐田さんは、どこに行くって言ったんだっけ。
……しっかり聞いて、いない気がする？]
お化粧……ありがとうございます。
私もお化粧道具は一応、ありますけど……おしろい…ファンデーションじゃダメかな……。
[おしろいは気合の入りすぎだなぁ、なんて。困ったように笑い。]
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
――とある書庫 >>2:187 に回収された、古い誰かの手記
××がいない。
××がいない。××がいない。××がいない。
それなのに、どうして誰も、不思議に思わないの。夫に聞いても、あの子の友達だった子達に聞いても、××を知らないという。
そんなはずはないのに！！ 挙句の果てには、こちらが、狐に化かされたか、気が触れたかのような目で見てくる
そんなはずはない！ あの子が生まれてからずっと、一緒にいたのだから！
ようやく見つけた。××を覚えている人を！
問い詰めれば、逆に不思議そうな顔をされた。理解を、納得をしていたからこそ、祭りに参加し肉を喰らったのだろう？ と。
祭りに参加？ 私はしていない。
私はそれに呼ばれなかった……けれども、肉には心当たりがあった。
祭りの次の日、肉屋で買った肉。それは、いつもとは違う肉で不思議に思いつつも、私はそれを食べた。次の日、肉屋が間違った肉を渡してしまったと謝罪に来て……あぁ、そうだ。××がいないと気付いたのはその時だ。
××は、祭りの夜から、いなくなったのに……
そうして、聞いた、祭りの真実。子供のように幼く無邪気で残酷な山の神の加護を乞い、捧げる、なんて
いくら、村のためだったとしても、そんなの、神様の相手役なんて、神子なんて、ただの、生贄ではないか！！
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
――とある書庫 >>2:187 に回収された、古い誰かの手記２
否、確かに、山の神とやらは、力を持った何かではあるのだろう。
縁を切るためなのか、山の神に召されたものは、忘れられてしまう。実際に、皆、××を覚えていなかった。
例外は、召されたその魂の抜け殻を口にして、己の一部にした者だ、け……なら、そう、で、あるの、なら、わたし、が、あのとき、口にしたのはー－～～（その後はぐちゃぐちゃに絡まったようなような線が書かれている
許さない許さない許さない。取り戻す。私の子を。私の××を
儀式で失った××を取り戻す。たとえ、一時だけだとしても。
不可能じゃないはずだ。
……だって、××の一部は、まだ、私の中に、私と共に、存在してるのだから……
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/* >>*2 見て、ふと浮かんだ、ヨミガエリの儀式の切欠、みたいな。……も１回、書庫探索できるか分からないし、出して良いんかな、これ、っても思うし
ちょっと一旦、独り言に埋め埋めしておく。
もしも機会があったなら、出しましょう*/
神部 宵
──神社──
[鳥居をくぐる
真ん中は歩かないようにと言われた声や背を預けて休憩した藁座に彼の姿を思い出し、全身の産毛が逆立つような気持ちになった。怒りとも悲しみとも寂しさとも違う、心を真っ黒に塗りつぶしたような冷え切った疼きのようだ。霧は次第に晴れていただろうか
だからこそ、余計に夜の闇が色濃く感じる
月も雲も、星すら失った真っ暗な世界に、足を踏み入れて
>>+3境内の石畳に横たわる亡骸に直面した]
【墓】 動く死体 佐田春陽
ー佐田春夜・公園へー
[学校か、役所か、それとも村長の家か。
村についての記述されている書類のありそうな場所へ向かおうとして、何故だか公園に寄り道してしまった。
ただ足が向いてしまっただけで、長居をするつもりはない。
すぐにでも他の場所へと向かうつもりなのだが。]
何故、公園に来てしまったのだろうな。
[百千鳥のことがあったからか。
それとも生前、心臓の病のせいで公園のような場所との縁が殆どなく、未練でも残っていたのか。
あるいはそのどちらでもなく、もっと違う理由があるのかもしれなかった。
しかし女はその理由を断定することはできなかった、どの理由にも自信がなく、女は嘆息…もとい、それに似た動作をした。]
急ごう。
[公園を立ち去ろうとしたとき、ベンチに花束を認めて足を止めた。死者への餞なのだろうか。
女は死人であったから、それがもし、死者を慰めるためのものならば嬉しいと、そう感じたであったろう。**]
【墓】 小説家 深瀬賢
新恵ちゃんに、君がいなくなったことを
伝えることが出来なかった。
僕のことも――…、
[後で追いつくから……なんて、嘘ばかりついてしまった。
宵闇には全て伝わっているだろうが、
いまだ幼い少女の心には、どれだけ傷を残してしまうことだろう。]
……それだけが、心残りだ。
いや、新恵ちゃんのことだけではない。
他の皆も……今、どうしているのだろうね。
[そう告げて、いまだ霧に覆われたままの村へと視線を向けた。]
神部 宵
───ッ、…は‥クソ！！！
[カメラモニターは景色と自身を主に映していた為、その姿を直に映す事はなかったのが救いだ。蒼みのある髪が風にふわりと揺れる。横顔は自分の知るツアー客のものではない、とすぐに気づいた。カナさんと行動を共にしていた雉笛、という人物な事を
どっと脂汗が額に滲むのが分かる
新恵ちゃんがし直してくれた包帯がしとりと湿度を含むのが分かる
にこりと微笑む幼い笑顔や>>38、飾りのない柔らかな微笑みが>>1:120消えていくような気がして、目の前の遺体を前に死を意識してしまった
慌てて着ていた上着で女性の顔を覆い走り出す]
……、カナさん、！！
カナさん！！！
【墓】 浮遊霊 百千鳥(モモチドリ)
>>+33
[どうやら多くは喋れないらしいが、一応しゃべれない事に頷いたりもしていて言葉を忘れているわけではないようだ。]
はるな、さん！はるなさん！
[先ほどから何かの血がついたような尖った石を踊らせるように跳ねさせていたが、やがてその石は宙に浮きぐるぐると地面に何かを描きだした。石が描いたものは下手な絵だが恐らくは右手を描いているらしい。]
はるなさん、はるなさんの手！
[行く宛がなさそうなら、飛び回る石はどこかに案内しようと先を飛ぶだろう。手の所に行こうとしているようだ。]
はるなさんの手、好き。
はるなさん好き。
[ご機嫌でそんな風に言いながら。]
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