33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」
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副担任 荻野目真一は、 v―ﾍ√ﾚ─ 荻野目真一 に肩書きを変更しました。
v―ﾍ√ﾚ─ 荻野目真一は、 副担任 荻野目真一 に肩書きを変更しました。
【P】 副担任 荻野目真一
[眩い橙の光が、瞼越しに瞳孔を刺激する。
どことなく"ズレた"印象を受けるそれに、重い瞼を持ち上げれば、雰囲気の変わった車内に出迎えられた]
……いつの間に、寝て…
[スーツに皺が、点呼の時間は、などと呆けたことを言っている暇もなく。慌てて状況把握に努めれば、成る程、何も分からない。
渡された情報は、小さなカードが一つだけ]
……あまり、嫌な感覚はしないけれど。
まずは何より、生徒の無事を確認しなければ。
[読み込んで、首を捻って呟いた]
【P】 副担任 荻野目真一
（正直なところ、この状況に恐怖は感じていない。
"こう"なることが、何処か自然のようにも思えたからだ。──それは、何故？）
（教師としては、彼らが無事に過ごせるのならばそれでいい。
可能なら、何事もなく旅を楽しめるようになれば……と、それは現状、高望みが過ぎるかもしれないが）
【P】 副担任 荻野目真一
>>299 世良
予定はしおりに書いているだろう？
21時に縺吶※繧?ｎに停車し、ｾ繧灘ｼ∝ｽを──。
[流れるように唱えられるその予定は、1割すらも伝わっていないだろうが、その原因が分かる由もなく。
突然のバッドコミュニケーションに、お互い首をひねるしかない]
……ともかく、だ。
その、ゲームだったか？私は詳しくないんだが。
どうせなら楽しもう、という君の心意気は、悪いものではない。危険がないなら、それはむしろ望ましいはずだ。
[それから暫く口籠もって紡がれた「楽しんでこい」という言葉は、恐らく教師としては不適格なのだろう。しかし、彼にはそう告げるのが正しいように思えたのだ]
【P】 副担任 荻野目真一
（危険が無く、不思議に収まるものならば、
彼らの"ゲーム"を応援するほかないだろう。
……と、思考を結論づけたが。
有り体に言えば、理解が追いついていないのだ）
【P】 副担任 荻野目真一
「秋月、今泉──」
いわゆる出席番号順で、男は名前を読み上げる。
ラウンジに顔を出していない生徒も、同僚に部屋まで向かってもらえば、その無事を確認出来ることだろう。
異世界に紛れ込みでもしたかのようなこの状況で、一介の教師に出来ることはそう多くない。
危険があれば盾にでもなろうものだが、幸か不幸か──いや、間違いなく幸に分類されることに、身を挺して行うべきことも見当たらない。
と、なれば。出来ることは一つというものだ。
【P】 副担任 荻野目真一
私からの指示は一つ。
いや、二つ……三つだろうか？
[目を伏せて、指折り数えて教師は告げる]
一つ、睡眠と食事は怠らない。
お腹が空いたら食堂車へ。堀江や井森先生もいるからな。
二つ、待ち受けるのが”ゲーム”ならば、全力で楽しむのが礼儀。
今まで通りに楽しんでこい。
三つ、どんな事態に遭遇したとしても、全て思い出に昇華するべし。君たちならそれが出来ると、私は知っている。
楽しみ尽くして、修学旅行の再開といこうじゃないか。
……では、健闘を祈る。
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