ん…ん……こいつぁイイな(おっさん声)
[口の中に広がる柔らかな食感。溢れる汁だが、これはなんだろうな。練り物から出汁も多くとれるんだが、下手な味付けなどいらんとばかりに腕前一つでまとめられた多くの旨味の調和がそれでいて大根という存在が忘れられているわけではない、後に追いついてくるほろ苦さがついてくる。
続いて牛すじも一口。牛すじというわりにはさっぱりしている…おそらく下茹でから初めて細かい下拵えがなされているのだろう。しかしこの旨味に牛が多く入り込むのはたまらない。
次はそして黄金のお揚げに入った餅巾着――否!柴犬色!
もう外れのない出汁をたっぷりと吸った餅巾着だ。なんのてらいもなく味付けに中から出てくる餅の熱さと旨さに、うんうんと頷く。こういうのはいくらでも入るんだよ]
店主さん……いい仕事してますねぇ(渋イイ声)
[そうして口とお腹に人心地ついたところで現れる二種の焼きおにぎりが新たにやってきたところで声>>80がかかる。
焼きたてのおにぎりに手を出すのは無謀だからその間に話を聞こうと手を止めた。]