−最終章−
僕の復讐のために手を貸してくれたニキータ君、シャンヤ君。
人間に恋するなんて、しかもその人間の仇を取りたいだなんて、馬鹿なやつ、と嘲る仲間が多かった中、手を貸してくれた君たちは、僕より先に逝ってしまった…。
霊能を騙るなんていう、ほぼ死ぬことが決まっているような損な役回りを買って出てくれたニキータ君。
君から辿られるラインを何も残さず、真霊能を巻き込んでくれたのはとても感謝しているよ。
シャンヤ君、ツァカリ君という強敵相手に、弱音を吐きながらも最後まで諦めず戦ってくれた君を見ていると、まるで息子ができたような気持ちだった…。
どこかでこっそりと僕らを支えようとしてくれていた狂人も、おそらくは今回の騒動の中で命を落としただろう。
不甲斐ないご主人で済まない。
この物語が終わったら、あの世で仲良くやろうじゃないか。
エソラ君、こんな僕を主人としていろいろなサポートをしてくれてありがとう。
次は僕みたいな、馬鹿なやつじゃなくて、いいご主人と巡り合えることを願っているよ。