…ん、[浮上する意識。 まだ覚醒し切らない頭の中は、幾重ものヴェールに覆われているようだった。 夢。 現実。 過去。 未来。 行き来を重ねて、自分は今、一体何処にいるのだろう。] どこに、行くのかしら。[心地よく揺れるこの列車も、自分自身も。]