星狩りの国

33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」


【独】 世良風磨

 
 俺の手を引いて自室に向かう父親の背は酷く頼りなく見えたし、垣間見たその横顔は真っ白だった。

 訥々と語られるその話を大人しく聞いていた。
 沈黙に耐えるのが辛いほどには幼かったけれど、体育座りをしている俺の隣には行儀良く正座をしている兄がいる。つんとすましたその表情を見習って、話が終わりと言われるまでただ、ただ静かに。
 

(-313) 2022/06/22(Wed) 01:06:31

(0.101 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by milk_sugar/Yuchica
副管理人 by マオ
星狩りの国告知用Twitterアカウントはこちら
副管理人連絡用Twitterアカウントはこちら