星狩りの国

33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」


【見】 【独】 調理部 堀江豊久

俺にとって料理は確かに趣味で、ととのえるための手段だ。

伸びた背筋、前を向く目。
いってきます、の快活な声。
小さな頃から母のその姿は俺の自慢だった。

だけど生憎、ここでは全く価値のないものらしい。
ざわめきの中でも案外言葉というものは拾えるもので、
その刃に気付くことは子供だって容易い。

兄も姉も真っすぐな人で、しかしその向きは違かったから。
弾き、はじかれ、パチパチと。
溢れるものに、すり減っていく。

(-287) 2022/06/23(Thu) 02:07:29

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