[バッグの中に入っているモノは、ノートパソコン、ネットワークカメラ等々。クラスメイト、教師、おそらく誰も知らないだろう。学校では地味で誰の目にも止まらないだろう、歯牙にも掛けられない存在である少年。しかし、別の場に出れば違う存在である事を。神の手(ゴッドハンド)──。とある界隈での自分のHN(呼び名)がソレだ。彼はこの学園に入学して以降、切望してきた事がある。その願いは未だ叶わず。実現出来る最後の舞台。それがこの修学旅行だと感じている。]