>>0:269秋月
[あなたの傍で起こる非日常、心躍り。
何度も何度も、話しても話しても変わらない、親との話し合い。
たった一人の演劇部の、大道具も脚本も衣装も、一人芝居をするには大忙しで。
あたたかい友人が、クラスメイトが、先生がいても。
どこか1人なのは、全て自分のせいで。
ああ、あなたの傍にいられるならきっと、どこまでも楽しくて。
でもね、そんな、石で造られた外壁を爪だけで登っている状況忘れて。あなたの傍に常に…なんて。
きっとあなたは、私が縋る相手ではなく…私が足掻いて登って、やっと私から手を伸ばせる人だから…。
大丈夫、あなたの無限の人助けに、負担はかけない。
でも……ワトソン、アイリーン、モリアーティ…なんとも素敵な役柄に、もしも…それであなたと立てる舞台があるなら。
ふと、光が傍にあった。]
……秋月、ありがとう。うん、よろしく……競演相手。
[私はあなたの言葉に感謝し、あなたと立てる今この舞台を……あなたと、そして皆と、最高にしたい。