◆0日目、ひとり。自室にて◆
閉じたカーテン、あの鮮やかな夕時の色は及ぼさない。
本来なら特別に感じたであろうこの部屋もそうしてしまえば日常と地続きのものに思えて、さっきまでの出来事がまるっと遠く、夢だったよう。
ベッドに身体を横たえスマホの画面を点けると、めちゃくちゃな時間に、反してしっかりと圏外を伝えてきて、冗談みたいだと他人事のように思った。
本当ならこわいことなのかもしれない。
でも、なんでだろう。
(このメンバーならなんとかなるような)
(ならなくても、それならそれで。
実のところ問題ないか、なんて)
爛々とした光を落とし、暗い部屋でカードの文面を思い出す。
『不確かな約束は好きじゃないんだ。』