星狩りの国

58 不死鳥と天道虫プロデュース 『トロイメライの星宙夜』


【P】 【独】 錬金術師 タルパ

「じゃあ、なんで紙があるんだよ」
「彫るための下書き!」
相方は俺が書いた紙の裏に、さらに大きな文字を印刷してきて、石の板の上に置いた。そしてそれ通りになぞってノミで石を削っていく。えぐい神業だ。

「あとこんなに情報はいらないわ。必要最低限でいい。」
「ええー。」
「アルデバラン?宇宙のこととか……、生活に使わないでしょ。」
「北極星とか、星の動きとか農業にかかわりそうじゃん」
「そうね。いや、そうだとしても関係ないことまで書いてあるわよね?ビックバンとか」
ボツになった。しかしもし大爆発で地軸に影響でもしたら星の動きが使えるかもわからなくなる。そもそも本当に生きていけるような状態なんて残るだろうか?

相方を見る。ピンクの豹柄のしっぽがうねうね揺らいでいる。あいつも集中なんてできていない。
「しかし、あれだな。めちゃくちゃ速いな。ゴリラの子孫さまでございますか?」
「は?」
俺の額めがけてノミが飛んできた。首を曲げてかわす。ノミは後ろの壁に刺さる。死ぬ……

(-47) 2022/09/28(Wed) 09:17:58

(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by milk_sugar/Yuchica
副管理人 by マオ
星狩りの国告知用Twitterアカウントはこちら
副管理人連絡用Twitterアカウントはこちら