[片腕を緩くあげて、ツグアキの胸を拳で叩いた。 それはけっして強い力では無かったけれども] ……兄さん(ツグアキ)は、ずるい。 何時もそうやって、笑って丸ごと受け入れて。 そうしたら……許すしか、無くなるじゃないかあ[肩を震わせた。 全てを受け入れて肯定するからこそ。 やり場のないものを受け入れてくれるからこそ、ずるい。 まるで欲深い様に、全て受け入れられてしまう]