>>1459>>1460>>1461
[途中からは、聞こえていると思って話していた。
寝ているにしてはほんの少し、呼吸が浅かったから。
聞こえた声もその動作も、実のところ予想はしていたもので。
だから何一つ抵抗せず、弟の行為に身を任せる]
…うん。
ごめんな。
[それ以外に言えることなどなかった。
間近に見える弟の顔に浮かぶのは、昔見たままの表情。
おっとりして、我慢強くて、滅多に癇癪など起こさない…だからこそ多くを背負わされてしまう弟が、ツグアキにだけ見せることのあった、素直な不満と哀しみの発露]