あとからついてくるようにきた彼女>>85は、明らかに駅構内の喫茶店で買ってきたらしいカップを手にしていた。
多分、早めについて時間を潰していたのだろう。
元気なあいさつとともに入る彼>>94は底抜けに明るく真っ直ぐな笑みを浮かべていた。
来てからすぐに離れていく>>100のは落ち着きがないと言うには案外周囲の様子をうかがっていた。
それから視界の端に移り込む影>>104は、いつも通りに外側のさらに外側へ。ちょうどその脇をすり抜けるように、大人しい少女>>107がやってきた。
次に来たのは転校生>>109で、けれど自分よりも余程馴染んでいるはずだ。
サイドテールの少女>>161は、耳に残る喋りと共に視線を奪う。
そして最後に来た理事長>>175は、相も変わらず派手な装いで、この田舎ではあらゆる意味で浮いていた。