[祭りの喧騒もいまや宵闇の中。屋台や看板が撤収された校庭の真ん中ではLEDのトーチがぴかぴかと煌めいて光り、その周りをぐるりと取り囲むように多数の生徒が踊りながら回っている。いま、輪に飛び込んだのは棗と猫村か?冬馬と三國が見当たらないな、などと思いながら誰もいない屋上でそれをぼんやりと眺めていた。]