[ふと目を覚ませば、見覚えのない天井の照明が目に飛び込む。
それで修学旅行の列車内だと言う事を思い出す。
眠る前は何をしていたのか、何時眠りに就いたのか。
自分は何かを望んでいて、目的を持っていたようだった気がするが、記憶は曖昧で。
カーテン越しに見える窓の外はオレンジ色に染まっており、今が何刻かは把握出来た。]
…………。
[気怠げに身体を起こし、ベッドから降りる。
身体に違和感があり、ふらついてしまい、サイドテーブルにぶつかってしまった。
直後、床に落ちた一枚のカードに気付くだろう。
何時からそこに在ったのか分からないそのカードを拾い上げ、表面、裏面共に確認をした。
そうすると、自分が何者であるのかがクリアになって行くようだった。]