……んー……?
いつ部屋に戻ったんだっけ。覚えてねーや。
[テーブルには見覚えのないカード。
最初に荷物を置きに来たときにはこんなのはなかったはずだ。
手に取ってこめかみを掻く。
がさごそ荷物からしおりを引っ張り出して最初のページをめくる。日程。行き先、書いてあるはずなのにどうにもぼやけてよく見えない。確かに聞いたはずなのに頭の中に靄がかかったかのように思い出せなくて、俺は首を捻った。
寝起きだから目が霞んでるのか?
がりがりと頭を掻きながら立ち上がり、とりあえず人のいそうなところに向かうことにした。]