[目が覚めたらそこは、寝台特急の個室のようで。
そばに置かれた招待状に見覚えはない。書かれた文字をなぞってから、個室に置かれていた列車案内を確認する。]
ほー。ラウンジ……お、隣は食堂車。
端っこには展望車。
すっごい豪華じゃん。やるな、リジチョー。
[奮発した修学旅行と聞いてはいたが、予想を超える豪華さに期待が高まる。
届いた不思議な招待状も、ワクワクを加速させていた。]
じゃ、冒険と行きますかぁ。まずは〜……
[人の少ないところの方が自分だけの発見が多くなる。
そしてそれは、自分にとっての宝石だ。
外の景色も気になることだし、とまずは展望車を目指すことにした。]