[3階にあがると階段正面に大きな鏡が立てかけられていた。
鏡の中には先ほどまで追いかけていた子と、ずっと探していた姉の姿がある]
四の神子様 白化粧
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[あの時の記憶そのままに、にこやかな笑みを浮かべ、お姉ちゃんは”私”と一緒に遊んでいる。]
おねえ……ちゃん!
[そう呼び掛けて、鏡に向けて何歩か近づいたとき、鏡の中で背を向けていた”私”がこちらを振り向いた]
[道中何度か確認しようとしていた顔は人間の顔ではなかった。顔色は黒のクレヨンで塗りつぶしたように黒く、目と口の位置に赤い切れ込みがある。 ”私”はこちらを振り返ると赤い切れ込みをにたりと歪ませた]