あなたを助けてくれる人はいます、頼りになる人もいます。
中には恐ろしい人もいるかもしれないけれど、けれど、それだけではないから。
私は行きます、百千鳥さん、ごめんなさい。
けれど今、私が言ったことを覚えていてください。
世界に存在するのは、私だけではない。
真実を探求する心を持ち、それを見抜く目を持つあなたなら、沢山の信頼できる人に会えると思います。
だから、人を恐れないでください。
[百千鳥さんに声をかけている間、聞こえた声にそちらを向く。>>168
捨丸さんはどこか現実味を感じていないような顔で、それでも心配してくれているのだろう、身を案じる言葉をかけてくれる。
ありがたかった。
心の底から、それがありがたかった。私は口を開く。]
はい、気をつけます。
捨丸さんもお気をつけて、できるならば百千鳥さんのことを頼みます。他の方も見かけたら、なるべく合流して行動してください。
[そう、この状態でも他者を気遣うことのできる捨丸さんに頼み事をして、私は荷物を持ち、民家の外へ向かうことにした。**]