>>181 秋月くん ふふ、そうね。楽しい旅には笑顔が似合うわ。秋月くんの顔を見てたら、私もそう思った。 自分のことは、たまに振り返らないと見えなくなるのよね。 秋月くんくらいに自分を持ってる人なら、常に自覚できていそうだけれど。[からかいを含んだ声音と差し出された手に、一度目を瞬く。 迷子になりがちな同級生を、随分と甲斐甲斐しく世話をしてくれるものだと驚いてしまった。] あら、ご親切にどうもありがとう。 お陰様で迷子にならなくて済みそうよ。[礼を言いながら、差し出された手を握った。]**