[しがみつく身体>>+50を、力強く抱きしめる。ああ、本来ならば抱きしめられるはずなんて無いのに。自分の存在が"あちら側"に傾いているのだと実感してしまう。] 大丈夫。 辛くなんてない。 今はもう……君がいるから。[気付けば、あれだけ僕を悩ませていた匂いも、周囲の景色も、全てが消えていた。かわりに現れたのは――…、] 鳥居に石碑、そして注連縄。 一種の宗教的儀式の場だな。[目の前に広がった景色>>3:142に、こんな時だというのに、つい好奇心が顔を覗かせてしまう。]