[母親から借りた腕時計に目をやると、既に集合時間を過ぎていた]
(直前までアルバイト…と思っていたのですが、これでは遅刻ですわね。皆様に合わせる顔がありませんわ)
[首を左右にきょろきょろと振りながら、知った顔を探した]
(誰も見つかりませんわ…)
[3年間を共に過ごした友人たちの顔を見つけ、そこへ向かって駆け出した]
[ある程度近づくと、走りながらも担任の教師に聞こえるよう大声で叫んだ]
申し訳ありませーーーーーん!!
遅くなりましたーーーーーーーーー!
[肩で息をしながら、友人たちの輪の中に合流した]