>>130『ありがとうございます。それがないと困るの。ほんとうにありがとうございます。』赤髪の女の声は冷たく、おぼろげで、それを聞いた男はぞっとして身体が強張ってしまった。そして、男の手に差し出されたポーチを取ろうと赤髪の女が振り返ると……