◆ゲームの幕は閉じ、◆ゆるり、と瞼を開けるとやわらかな月明かりに撫でられた天井。ベッド横に置いた電話で時間を確認すると、午前2時を過ぎていた。ゲーム終了後も疲れなど知らぬように溌剌としていた級友たちの影も眠りの後には遠く、明日を思い寝直すにはどうにも意識が明るい。ふと思い出し、検索窓にワードを打ち込む。表示された結果に身体を起こすと、目的地の前に食堂へと足を運んだ。鮮烈なオレンジはもう完全に息を潜めていた。