[それは美しい、透き通るような声の歌だった。>>3:8歌に辺りを包まれるようにして、敷物に覆われた何かが視界に映る。わずかに敷物からはみ出た指先が自分に差し出された少女の手と重なって。>>5:+59女は少女の元へと近づき、そっと手を取った。]綺麗な歌だ。…好きな飴のことも、振ると綺麗な音がすると言っていたな。きっと君は音の感覚が鋭いんだろうな、綺麗な音を見つけることが得意なんだ。君の好きなものが、こうして君の側にあることが、私は嬉しいよ。