──黄昏列車の終着点が見えてきたここからは、彼は誰時だ(貴方が誰かは分からない)やり直しは効かない。誰かになるまでの時間の次に。自分は誰だと答える事が、誰しも出来るのかすら分かりはしない誰かであって。誰かになって。そして、自分は誰だと答えるのか結末がどうしようもない答えになる話だってあるだろう只。楽しかったと振り返れる時間の中に。栞を挟む位は許されるだろう何度も何度も読み返せる様に振り返りたい時間を、直ぐにでも思い返して。