>>88
[捨丸さんに幼い少女について質問していたとき、物音がして、そちらを見ると、百千鳥さんがふらふらと歩いているのが見えた。
まだ、足元も覚束ないように見える。
無理して動く必要はないのだと、彼女の方へ近寄ろうとして、酷い頭痛に襲われた。
いや、それは、頭に響く声だった。
もはや聴覚を介することなく、意識に直接語りかけてくる。
もうすぐだよ
わたしは、あたまを、かるく、おさえて、百千鳥さんのほうへと、方へと歩く。
しっかり、私がしっかりしなければ。
一つ、軽く頭を振れば、多少は意識が明瞭とする。]
百千鳥さん。目が覚めましたか。
[そう、彼女に声をかけて、軽く彼女の肩へと手を置いた*]