星狩りの国

33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」


探偵部 秋月壮真

「この時間は誰ぞが為にあったのか。真に望んだは誰だったのか。犯人ならざるこの身では、拾い集める事しか敵わんが

……或いは、演者全員が共犯だった、等と言うオチも粋なものか。探偵劇場としてはご破算も良い所だが」

いつまでも続く美しいお話を。何度でも読み返せる過去でも未来でも無い現在を。

だが、どうせ端から”台無し”が決まっているお話だ
謎の全てを解く探偵と、決して解かれない謎を用意する黒幕が一人でいれば。そこには『結末がどうしようもない』と言う結のみでくくられる

それでも。話の解釈なんてそれぞれだ。最後に死んだ探偵が、いつか誰かの望みで帰って来たように
この時間もまた、誰かが望めば、形と色合いを変えて帰って来る事もあるだろう

そこに、終わった筈の探偵がいてもまぁ。良いのだろう
話の結末が『どうしようもない』で〆られるストーリーしか無いのなら
どうしようもなく下らない、幸福な結末で括られる事もまた一興だ

”探偵”は語らない。真実にどこまで近づいていたとしても、それは未だ語られるべきではない。その物語の黒幕では無いからこそ
もしも対決をいずれするとすればそれは、きっと只の一人の人間がそこにいるだけだ

(116) ハク 2022/06/26(Sun) 01:49:16

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