[生徒達も揃い始め、そろそろ点呼を取る時間だろうか。特急列車が発車する時刻も迫っている。スマートフォンをズボンのポケットに入れ、重い腰を上げ、ボストンバッグを肩に掛ける。見た目に反して重さのあるそれは衣類だけでなく、列車内を円滑に過ごす為の物がいくつか入っている。担任教師>>73、副担任>>76の姿を認めればそちらに向かって歩いて行く。そして端の方で列車に乗り込むまで大人しくしているだろう。]