上手くいかねーのな。くやしー!
[ゲームセットの後、武藤や那鮒や棗の背中を叩いて回り、秋月を意味もなくどつき、けらけら笑いつやんややんやと騒ぎ倒しながらアフタートークに興じていた。三國の頬をつつこうとしたけど流石に思いとどまってやめた。
そうこうして楽しんでいるうちに、長い長い黄昏は色を変え列車内には火が点り、夜を迎える。何事もなかったのように乗組員の姿もそこにあり、俺たちは首を傾げることになったかもしれない。
朝になれば予定通りに列車は目的地に着く。
まさに行楽日和といった晴れ渡る空に出迎えられ、そのあとは恙なく行程を終えて学び舎に帰ることになる。
ちなみに、副担任の眼鏡は無事に帰れなかった。(は無事に帰れなかった。orも無事に帰ることができた。)]