魅力的。[警戒に後ずさるジリジリとした足音がピタリと止まるそれと同時に、辺りの空気が、ピシリと鳴った保健室で起きたラップ音に似た現象だ] え、と、あなたは、誰? 俺は宵闇。彼女って? [青白い相貌は霧の中では人ならざる者のように映る見覚えはない、知る人物ではないはずなのに警鐘のように時折響く音に反比例して俺は引き寄せられるように彼女へと一歩踏み出した]