[空に悪態をついて、痛みを誤魔化すようふざけていた時間は終わってしまった。ずっとここから出られないんじゃないか。そんな不安を終わった途端ふしぎな名残惜しさに変えてしまった頭の調子を、たしかめるようにひとかきする。朝焼けの色のきんいろはちらちらとブラインドの合間からこちらをうかがっていて、「こんな綺麗なのに、なんでか退出10分前コールじみてるな」なんて薄ぼけた頭で思った。](………修学旅行終わったら大学どこ絞るか、イモちゃんに相談しよっかな。)