[列車はそろそろ目的地に着くらしい。
すでに十分楽しんでいたが、ここからが修学旅行の本番だ。
降りた先に待つのはどんなワクワクだろう。
ラウンジの壁にもたれ掛かりながら、わいわいと賑やかなクラスメイトたちを見つめる。
その口元こそ一文字に結ばれているが、瞳は輝きに溢れていて、]
何が起きるかなー。
[胸には今日への期待がいっぱいだった。
今日はたくさんシャッターを切ろう。手元に残る思い出をどんどん集めていこう。そんな気分になる。
移動中の不思議なゲームは最高に刺激的だった。
でもなんとなく、それを超える刺激的な冒険が自分を待っている気がしている。
修学旅行のしおりを開いて、閉じる。旅程は既に覚えてしまった。冒険はその行間にあるかもしれないし、欄外になるのかもしれない。]
ま、お楽しみということで。
[三國の冒険は続く。続くったら、続く——]