>>62>>63>>64>>65ゴクウ
おはよう。何改まって。
[そこには、最初と同じように、椅子に座って喧噪を眺めている姿。
それは。本当は馴染みたくとも踏み込めず、只高貴を気取っていただけの姿。夢にまで見た騎士を被って、尚建された壁。
その壁を越えてきた人間に抱いた感情は、どういったものだっただろう]
良い時間潰しにはなったんじゃない?
暇はしなかったし、それなりに熱くもなれた。それを楽しかったって言うんなら、そうだと思うよ。
ご飯の件は、ベツに。騎士は、出来栄えよりも。込められた気持ちを尊ぶものだから。頑張って上手く出来た分も、当然良くできましたって褒めてはあげるけど。
[未だに理想の偽装は剥がれない。こんな風に友人と呼べるような人間と遊ぶ事自体がこの人間にとっては殆ど無いような事だった。
それこそ、本の中の出来事で。本の中でなら、千に一夜よりも多くの話に触れてきた]
また?ボクと、また会いたいね。
……無理だよ。